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毒親育ち視点で見るジャンケットバンク デットマンズ・キャンドルライト 弐
デットマンズ・キャンドルライト開始
1ラウンド開始後、人形の底側を見ている獅子神に対し「時間切れで死んじゃうぞ? 早くオレに勝たせなきゃ」と煽る叶。それに対して強がって見せる獅子神だったが、この選択は不正確だったようだ。叶の表情から笑顔は消え、「敬一君 念の為に教えちゃうけど お前 もう死んだよ?」と言われてしまう獅子神。そして、獅子神にはハッピーハートは渡されず、死のロウソクのみが渡された。
1ラウンド結果
叶 5:18
獅子神5:18
→×2分の1→2:39
ハッピーハートなし
選択時以外はタイマーが停止しているからか「残り時間が少ない奴は 待ってりゃ勝手に死ぬんだからな」やら「敬一君の一歩目は すでに地獄のど真ん中だ」と警告をしてくれる叶。ただ事実を述べているだけと言えばそうなのだが、アンハッピー・ホーリーグレイル戦で「教えずに黙って勝てばいい話だ」と言い放った叶である。敵に「残り時間に気を付けろ」と、わざわざ教えてやるタイプではない。つまり、デットマンズ・キャンドルライト戦では、友達フィルターが掛かっている説。
2ラウンド
獅子神の残り時間を半減させた叶は、ニコニコ(?)しながら「4分59秒までダラダラするのは合法だ オレはゆっくり考えるよ 可愛い人形を眺めながら」と発言した。アンハッピー・ホーリーグレイル戦で使われた聖杯のように、可愛い人形が発売されるか賭けません?
一方、観戦組はデリバリーの料理に満足出来ず、天堂は「料理のできる愚か者はどこへ行った?」とまで言い放った。なお、愚か者扱いされた獅子神の現在地は「地獄」らしい。
そして、その後も叶の獅子神向けのアドバイスは続く。
「お前はオレを魅せない
だからオレと戦えない
魅力的じゃないモノを
オレは世界に入れないからな」
と、遠回しに獅子神の実力不足を突いてくる叶。それに対して獅子神は「世界に入れていただくつもりはねぇ 押し入ってブン殴るんだからな」と返すが、叶にハッピーハートのみを渡し、勝利に近付けていた。
2ラウンド結果
叶 5:13
→ハッピーハート×1
獅子神2:34
死のロウソクに点火させず、ハッピーハートを手に入れた叶は言った。
「何を言っても何をやっても
現実は実にシンプルだ
いらないモノを入れなければ
オレの世界はいつもゴキゲン」
これは、ストリーマーらしい考えと言える。どんな人気のある配信者であろうと、アンチは存在する。むしろ、視聴者が増えれば、それだけアンチは増えることだろう。アンチから心無い言葉を投げられたとして、それでいちいち傷付いていたらメンタルが保たない。
だが、理不尽な言葉をスルーするスキルがあれば、傷付くことも減るだろう。勿論、間違いを指摘され、それまでスルーしろと言う訳では無い。ただ、「自らのストレス解消の為に、他者を叩きたがる相手」を、自分の世界に入れなければ良いのだ。そして、そのスキルは経験によって身に付くものなので、投資家の獅子神が叶より弱くても仕方のない面もある。
3ラウンド
3ラウンドが開始してからも、残り時間で有利な叶は饒舌だった。
「お前は友達としては魅力的だけど 敵としてはオレを魅せない」
友達としては魅力的に思っていることを吐露しつつ、ギャンブラーとしての実力不足を指摘。その上で、叶は警告をする。
「いつまでもオレを魅せないなら
観なくて済むようにする
ゆっくりする時間は
オレにしかのこってないんだ」
魅力的な友達相手だからか、タイマーが0になるまでの「限られた時間の中」で「オレを魅せるレベルに成長してみせろ」と伝える叶。VIPには煽っているように取られるだろうし、獅子神が言葉の裏を理解すれば成長に繋がる、シンプルながら実に考えられた台詞である。そして、叶は獅子神の弱点をも暗に伝えようとする。
「魅力的な奴だけど世界に入れる
誰もが無意識にそうしてる
だが世界にたった一人だけ
どんなにダサくても付き合わなきゃいけない奴が居る」
「自分だよ
いつまでも完璧にならない自分」
毒親育ち、特に虐待サバイバーは、生き延びる為の能力に優れている。そうでなくては、成人するまで生きてはこられなかった。生まれ付いての生命力は勿論、親の気性によって「その時の選択を間違えないこと」が生き延びられるか否かを決定する。
また、そうして生き延びる為に、当人も知らぬ間に「同年代が身に付けていない技術や能力」を得ることになる。だが、その技術や能力に当人は気付かない。余りにも低い自己肯定感が、自らの目を曇らせている。そして、その低い自己肯定感を少しずつでも上げれば視界は開け、毒親育ちは一気に成長出来るものである。恐らく、叶もその流れの経験者であり、だからこそ(VIPには理解出来ず)獅子神にならば分かるアドバイスをしているのだろう。
そして、叶は警告を続けた。獅子神にハッピーハートだけでなく、死のロウソクを渡さない選択をしながら。
「死ぬ気で魅力を探さないと
世界の華やかさに殺されるぞ」
3ラウンド結果
叶 5:08
獅子神2:29
この結果に、獅子神は舐めた態度を取った。それが、不正解だったと思いもせずに。
「自分はいつも自分だけに甘い
だからすぐに理由をつけて目標を下げる」
「オレをブン殴るんじゃなかったのか?
オレに殴られずに済んだことを
何を誇らしげに話してる?」
「そんな有り様じゃあ
オレを魅せるなんて不可能だ」
VIPにバレないようアドバイスをしてはいても、それに気付かない獅子神には怒る様子を見せた叶。友達だから生き残って欲しい反面、友達だからこそ手抜きもしたくないのだろうか? 単純に、緩い試合では、VIPを魅せられないからなのか? 脅してみせなければ、獅子神が危機感を抱かないと判断はしたのだろうか?
4ラウンド
4ラウンド結果
叶 5:03
獅子神2:24
4ラウンドは、叶サイドにハッピーハート1つが渡されて終了。タイマーは、共に5分減少したのみ。まだ獅子神には2時間以上の余裕が有るが、それは叶の残り時間の半分未満である。
「人は自分を魅了するモノを恐れる
自分が愛したモノだけが
真に自分を傷つけられると知っているから
オレは全然傷ついてないぞ」
自分を魅力するモノ
=真に自分を傷つけられる
=故に 自分を魅力するモノを恐れる
オレは全然傷ついてない
=お前はオレを魅力するモノではない
再度、獅子神へと「敵としては魅力的ではない」と告げる叶。何度も繰り返去れる「魅力」や「魅せる」と言うフレーズ。これがキーワードになるか賭けません?
なお、観戦組からしても獅子神の対戦は魅力的でないからなのか、試合を視聴するよりもデリバリーの料理をどうにかする方に注力したようだ。また、天堂が頑張って使った料理が消費されたかは謎である。
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![伊野聖月](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/142068605/profile_7030b00d3163f7c7f3af6863d6f4756f.jpg?width=600&crop=1:1,smart)