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DOMOTO箱推し民が語る概念ドロボウ 3

仮面のキャラ二人はインパクトが強い

 他人の欲望を自分と言う器に入れ続けたウロは、(終盤のハガレンオープニングに登場したグリードのようなポーズで、)戦利品を引き摺っていた。理想と言う概念を奪われた人間達の欲は少なかったが、それでも人数が多ければ欲望は溜まり行く。そして、欲の受け皿となったウロは、バケモノのようになった。

 そんな物欲が服を着ている状態のウロを確保しに来たドクターとナース。どこをどうみても医者らしいが、仮面が不審者オーラを放っている。医者と看護師のコスプレをして、コミケに来ている人にも思える。個人的に、ドクターの仮面はデッドマンズ・キャンドルライト戦のアレみたいだなと思っている。

 ウロが病室(?)に運ばれた後で、ナースの顔ならば拝める。しかし、ドクターの仮面はそのままだ。軽い自己紹介の後、急変した患者の対応に入る。そして、概念を盗まれた側も大変なことになるが、複数人の概念を摂取してしまっても危険なことが明かされた。ただ、概念を盗まれた場合とは違って、摂取した側は放置すれば勝手に治る。なので、良くも悪くも、治療方法は放置するしかないと言う。

 一つの事件は解決したものの、その中で戦力外になったウロ。その原因を作った側(敵陣で出された飲み物を摂取した)は反省するが、居酒屋で飲酒もしている。現実逃避としての飲酒か、自分を見失う為の飲酒か。回想シーンからして、マタタビで自分を見失う猫の気持ちを味わう為の飲酒だろうか。

 酔っ払って、公園のベンチで眠る新米刑事。新米が故にうら若き女性なのだが、被害は靴だけで済んだようだ。安くは無いだろうスマートフォンは無事だったが、足で稼ぐ刑事のお供たる靴を盗まれ、走りにくそうな履物で署に戻る新米刑事。ドラマ、ルーキー!だと、新しい相棒に靴をプレゼントしてくれる先輩が居た。事件は現場で起きているから、刑事課は歩き回って情報を集めろ。ルーキー!で新米刑事が希望して配属されたのは、生活安全課だが。

 署に戻ってから聞かされた事件の概要で、新米刑事は事件の犠牲者が従姉であることを知る。そして、その衝撃でへたり込む新米刑事。

 新米刑事が動揺してみせるシーンを挟んでから、調査は始まった。その内、容疑者達が集められるのだが、容疑者達は見た目だけでなく行動までをもお揃いにしていた。取り調べ室に集められた容疑者達は六人。おそ松さんのようで、ただの模倣。実写のおそ松さんならば、末っ子がやたらに長い。メンバーからは勿論、DOMOTOコンサートで弄られる位に、末っ子役の脚は長い。流石はパリコレモデル。

 容疑者達の中で、誰が犯人かを突き止める為、新米刑事はとにかく考えた。途中、エアウロによる「キミはアホか」を挟みつつ推理した。これが氷室警視ならば、アホではなくバカ呼ばわりだった。そして、ガッコの先生が生徒に伝えたのは、関西的にバカは駄目だがアホはヨシ。漫才のツッコミで使われる位に関西的にはアホはヨシ。知らんけど。

 自分とウロを比較した後で、あることに気付いた新米刑事。そして、その仮定を検証する為にある行動に出た。
 仮定が正しいならば、始めに行動を起こした容疑者が犯人だ。そして、直ぐに手錠をかけるのだが、素手を晒していた為に自信を盗まれかける。

 自分に自信がなくとも、やるべきことはやらねばならない。もとい、自信がなくて何も出来なくなるなら、否定され続けた毒親育ちは何も出来ないことになる。新しいチャレンジに関して言えば、自信のなさが足枷になる。だが、ファッションにおいては、お揃いよりも無難を選ぶ。自信が無いから、可愛い服を選べない。

 ファッションで自分の道をゆく堂本剛と、それを眺めて「剛くんはやっぱ凄いな」をする相方全肯定堂本光一。ファッションに関する自信は、そう言う部分に出る気がするので、やや違和感のある事件だった。ファッションに自信が無くとも、とりあえず店で一番高いものを買えば、街歩き中に撮影され、その写真が高評価されてしまう(そして、勝訴のようにタブレット端末を見せるジャンケットバンクの漆原弁護士)かも知れない。それが、ファッションの難しいところである。

 事件解決後、良く分からない釘をさされた新米刑事。新米刑事を突いた指を拭くウロ。そして、新たな事件は始まるのだった。

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伊野聖月
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