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恋涙 YTOL語り

 愛のかたまりに続く、作詩・堂本剛、作曲・堂本光一の名曲、恋涙。「ねえ、恋涙」と恋涙に話し掛けるような歌い出しだが、そもそも恋涙とはなんなのか。

 恋涙の歌詩「そんな眼は捨てておいで」の「そんな眼」ってどんな眼なのか? 恋涙を流してしまう眼なのか? それに対して、恥じらいをかいながら素直に従うってどう言うことだろうか? 詩が難解過ぎないか? 自分のファンレベルが低いのか? 古典や漢文はとにかく、現代文に関しては平均点以上(ただし、漢字テストは残念だった)をキープしていたから読解力ならある筈だ。むしろ、図書館に入り浸る子供時代を過ごしたから、文章から感情を読み取ることには慣れている筈(蔵書の割合からしても、詩はそこまで読まなかったのは否めない)だったのだが。

 とりあえず、「生まれ付き等でどうにもならない見た目に対して悪口を放つ人」の眼を捨ててしまえば、その方面で傷付く人は減りそうだ。そう言うタイプの人は、何が何でも悪口をやめない気もする。だが、恋愛感情のない人間だと、そんな方面に考えがいってしまうのだ何故か。

 愛のかたまりに続いて女性目線の歌詩、恋涙。そのせいか、自分には歌詞が分からんぞとなりがちである。お嬢様構文(?)に「~だわ」「~のよ」があった気がするが、どちらも関西でも使われると言うか、KinKi Kidsの二人は結構使っていると思う。「~のよ」は、光一さんが何かを説明する時に良く出て来る語尾。「だから、~でね、~なのよ」って感じで。

 筆者の恋愛経験値が0な為に、脱線しかしていない。恋涙に対する世間一般の感情とはきっと違うのだろうと言う恐怖が、脱線に向かわせている。叩かれる程に読まれてはいないし、KinKi Kidsのファンは基本的に穏やかだ。それでも、自分のズレは心の内を曝け出すことを拒否しているようだ。

 ふわっとした曲と、優しめな光が差し込むオリジナルライブ。純白のシャツに黒いジャケット姿の光一さんと、暖かそうな上着の剛さん。ソロ部分とハモ部分が交互にあり、それもまた浮遊感を増している。「銀色 暗号」でもそうだが、「堕ちないで」と、日常生活ではあまり使わない表現を使ってくる歌詩。どれもこれも、恋愛経験値が0な人間にとっては難解な詩である。

 試練が迫り来る状態で、彼女の方を向いて求めるものとは何か? 真のファンならば、悩むこと無く理解出来るのか? そんな恋涙。

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伊野聖月
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