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夏模様 MV語り

 音楽番組で、Snow Manのメンバーが「夏で思い出す曲」に「ジェットコースター・ロマンス」や「夏の王様」を挙げたと言う。
 どちらかと言えば冬が似合うKinKi Kidsの二人は、夏の王様はタイトル通りに夏をカジって、令和五年にはスパイシーヘーホンホヘホハイで「あんな青春無かったなぁ」とスパイシーなサブメニューの宣伝をした二人。カジっとるやんバージョンも愉快なコマーシャルだった。なお、著者はヘーホンホヘホハイで口腔内を火傷した。
 ジェットコースター・ロマンスは、若さと海な夏の曲。若さと勢いのある、夏はアミューズメントパークな夏の曲である。

 そんな、「若い! アイドル! 夏!」な曲と違って、沖縄民謡を想起させる曲調の「夏模様」のMVは何処か物悲しい。歌い出しが「夕陽」なだけあって、MVも薄いオレンジ色に染まりがち。夏模様だけあって、虫取り編みを持つ子供のシーンも挟まれる。子供時代の夏の思い出を懐かしみながら、それがどんなに幸せで満ちたものであろうと「もう戻れないけれど」大切な夏模様。

 「やけに夕陽が滲んでいた」と言う歌詞がある辺り、涙を流すようなことがあったのか。それこそ、何かしらの別れがあり、心残りになっているのだろうか。自分自身、8月生まれの友達と「夏休み中は友達に祝って貰えないから、真ん中辺りの日にお祝いしよう」と夏休み前に約束をした経験がある。しかし、その友達は入院し、小学校を卒業するまで会うことも無かった。
 もし、私に行動力か勇気があれば、友達に会いに行くことも出来ただろう。だが、私には何も出来なかった。手紙を書いては破り捨て、気持ちを紙に乗せて伝えることすら出来なかった。
 夏模様のMVは、最終的に背景が青い空。つまり、日は暮れても、また朝は来る。そんなMVなのだろう。

#夏の定番曲

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