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FRIENDS YTOL語り

始まりの曲にして25周年の終わり

 KinKi Kidsのオリジナルライブ、その25周年の最後に公開されたのはFRIENDSだった。FRIENDSが収録されているのはAアルバム。ドラマ「若葉のころ」の主題歌である。ブンブブーンでは、そのドラマ撮影に使われた制服を纏っての撮影もなされた。その制服が今でも着られたと言うことは、ドラマ撮影の頃から体型の変化がないのか等とネットで話題になっていた記憶がある。そんな青春を描いたドラマの主題歌が、FRIENDSである。

 シャンデリアの下、ピアノと何種類かの弦楽器によってなされる伴奏。椅子に座った状態での穏やかな歌唱。アルバムに収録されているものは、声変わりの前だったろうか? 十代の声で歌う新鮮さとは違い、デビューしてから25年を経た四十代の歌唱。アルバムが発売された当時の記憶は無いのだが、それは当時と違ったハーモニーなのだろう。

 大人の落ち着いた声。歌い方を知っている声。その声で、下校途中を思わせる歌詞を歌い上げる。25周年の最後のオリジナルライブ曲として選んだ辺り、ファンを尊死させる気かと思えた。歌詞にしても「僕らも何時かあんなふうに飛べるだろうか?」は当時のことを思えば萌のかたまりだ。「何故 出会ったの?」それはもう、運命だ。学年は違っていても、生まれた年の同じな堂本が出会ったのは運命だ。25周年の〆に、その歌詞を歌うとは狙い過ぎだ。

 「今君と生きている」にしても、萌えるしかなかった。若さで歌うからこそ心を揺さぶる歌詞達が、四十代が歌っても尊みが凄いとはどう言うことだ。
 年月を経て色褪せるどころか、味が深まるFRIENDSと言う曲。25周年のオリジナルライブの〆としてそれ以上の曲は無かっただろう。

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伊野聖月
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