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花粉症手当でウェルビーイングを追求!新たな福利厚生制度でスタッフの健康をサポート
はじめに
はじめまして、株式会社エンビジョン(envision Inc.)代表取締役の井上大輔と申します。
ポジティブなビジョンを描く未来志向と
価値観や行動に多様性をもたらす創造力で
無邪気に、かつ着実に、イマを変えていく。
当社は、上記をミッションに掲げ、様々な情勢や社会問題に向き合いながら、それらの解決策としてのコミュニケーションワークを事業としているクリエイティブカンパニーです。
詳しくはぜひWEBサイトにてご覧頂ければと思います。
この度当社では福利厚生制度として「花粉症手当」を開始いたしました。
本記事では、制度導入の経緯や目的についてご紹介し、同様の福利厚生制度が広がることを目指します。
![](https://assets.st-note.com/img/1680182534920-lfOfn28xuY.jpg?width=1200)
21年前の3月の出来事でした。
全日本GT選手権(現在のSUPER GT)の開幕前の合同テストを観に岡山県のTIサーキット英田(現在の岡山国際サーキット)に行き、四方を山に囲まれたサーキットで、カーボン地むき出しのGTカーの迫力に興奮した記憶があります。丸1日サーキットで過ごし、帰り道の車中で異変に気付きました。そう、僕の体内の花粉バケツが溢れてしまったのです。帰路は悲惨なものでクシャミと鼻水で運転が辛かったのを覚えています。
その日から現在に至るまで僕はずっと花粉症と戦っており、当初はスギ花粉だけだったものも今では檜、そして最近では秋花粉も怪しいなと感じている状態です。
21年前のことである。全日本GT選手権(現SUPER GT)の開幕前合同テストを観にTIサーキット英田(岡山国際サーキット)へ行った。四方を山に囲まれたサーキットで開幕前のカーボンむき出しのGTカーの迫力を知った僕は、同時に自分がその日花粉症デビューしたことも知る。
— 井上大輔 / envision Inc. (@ino_envision) March 10, 2023
花粉症手当の導入に至った経緯
この季節、花粉症の症状が気になり始めると、Twitterで当社のスタッフがリツイートした記事を目にしました。その記事には、ラフール社が提供する福利厚生制度「花粉症手当」が紹介されていました。
花粉症手当…!!🤧 https://t.co/emGubO7phy
— mitsuhashi (@mm_envision) March 10, 2023
ラフール社の広報記事から抜粋した内容をご紹介します。
福利厚生「花粉症手当」
花粉症による生産性の低下やプレゼンティーイズムの状態を防ぐため、診察費、処方箋代の補助(5,000円/回)、高級ティッシュ、高級マスク、目薬などの現物支給を行う手当です。
今年の花粉の量は去年の2.7倍、過去10年で最多の飛散量との見込みが出ており、花粉症による経済的損失額は5兆円と推計されています。しっかりと予防を行い、生産性高く仕事を行えるような手当をはじめ、健康促進するような制度を充実させています。
この素晴らしい取り組みを参考に、その日中に高級ティッシュペーパーを購入し、スタッフに配布しました。スタッフからは好評のコメントをいただきました。
今すぐ出来る事として、高級ティッシュペーパー買ってきました!その他の花粉症手当について詳細を考え福利厚生制度への落とし込みを進めます! pic.twitter.com/TBjLP06JPL
— 井上大輔 / envision Inc. (@ino_envision) March 10, 2023
スタッフのこのツイートから、1時間も経たぬ間に社長(@ino_envision)がスタッフのために鼻セレブを買ってきてくれました👏👏👏 https://t.co/6Rq6yeI9j9 pic.twitter.com/LXz0saQeRr
— OKEIはん/ディレクションとデザインする人 (@oke_envision) March 10, 2023
その後、社内アンケートを実施し、スタッフの花粉症に関する状況を把握しました。
社内スタッフの花粉症割合
花粉症の人:47%
花粉症ではない人:53%
調査結果によると、花粉症の人が47%、花粉症でない人が53%でした。多くのスタッフが何らかの花粉症症状を抱えていることが明らかになりました。そこで、当社でもラフール社に倣い、花粉症手当を制度化することを決定いたしました。
花粉症の影響と従業員の生産性
社内アンケートの結果、スタッフの47%が花粉症であることが明らかになりましたが、そのうち病院を受診している割合は22%に留まり、市販薬などを利用する人が多いことがわかりました。また、病院の受診料や処方箋代、薬局での薬代などによって、花粉症期間中の平均出費は8,500円でした。症状や期間によって個人差があるため、この数値は参考程度ですが、それでもかなりの出費になっていることがわかりました。
また、薬代を気にするスタッフもいることがコメントから伺えます。
「薬局で薬を購入するのが高いと思い、我慢したことがある」
花粉症が業務に与える影響
調査では、花粉症が業務に与える影響も明らかになりました。
眠気でぼんやりして頭の回転が鈍くなる
薬が効いていても、鼻水、目のかゆみ、くしゃみなどが止まらない日が多々あり、体も痒くなるため、集中力がなくなる
夜も鼻詰まりにより睡眠が浅くなることと、薬の影響も相まって昼間に眠気が多少出ることもあり、花粉症のない時期に比べるとかなり効率が落ちる
鼻をかむ時間は1回10秒程度だが、1時間に2〜3回は少なくとも鼻をかむので、集中して作業していても、断続的に作業が中断する
常に目と鼻が痒いので、ずっとそれが気になり集中力が低下する
頭痛、目のかゆみ、くしゃみ、鼻水であまり集中できない。
鼻をかむときは音が気になるのでトイレに行く
くしゃみの音量に気を遣う
僕自身も重度の花粉症なので自覚しておりますが、調査の結果、集中力の低下など確実に業務に悪影響を与えていることが判明しました。
当社では、バックオフィス部門において「業界一働きやすい職場づくり」を目指し、スタッフのウェルビーイングを追求しています。さらにエンゲージメント向上も目標とし、生産性を高める環境の整備が不可欠であると認識しています。生産性の向上を目指す上で、花粉症症状による業務への影響は無視できないものです。実際に、半数近いスタッフが抱える花粉症問題を個人の問題として放置するわけにはいかないと考えています。
花粉症手当の概要
花粉症手当の制度化については、ラフール社を参考にし、当社独自のアレンジを加えました。
アレンジした点として、「目薬」などの医薬品やマスクのように好みがあるものについては、会社からの配布を行わず、購入代金の補助をすることにしました。特に医薬品については、会社側が専門領域でないため、薬局の薬剤師や医師に相談してもらうことを推奨しています。
それらを踏まえ、花粉症手当の概要は次のようになります。
花粉症の症状によって働く人の生産性に大きな影響を及ぼすことが分かっていますが、当社でも従業員の半数が花粉症に悩まされており、会社としてその影響は軽視できません。「花粉症手当」は、従業員の業務効率とQOLを向上させることを目的とし、花粉症対策用品の購入費や医療機関の診察費を補助するものです。
具体的な補助内容については、
一人あたり3,000円/月
・花粉症対策用品(マスク・市販薬・点鼻薬・目薬)の購入費
・医療機関の診察費及び薬代
としました。
会社の規模や予算によっては補助金額が変わるため、あくまで一例として参考にしてください。
また、花粉症対策用品には以下が含まれます。
マスク
市販薬
点鼻薬
目薬
線引きが必要なため、それ以外の花粉症対策グッズや食品は除外しました。
花粉症手当の期間は基本的に1年間を通じて継続するものとしていますが、業績により停止・廃止する旨を明記しています。福利厚生制度は、無制限に拡充するのではなくバランスが必要であるため、停止・廃止についても明記することが望ましいです。
この花粉症手当は、従業員のウェルビーイングとエンゲージメント向上に資するものと考えられます。労働環境を改善し、従業員の健康をサポートすることで、生産性や士気の向上につながることが期待できます。
福利厚生制度の運用においては、従業員のニーズに応じた柔軟な対応が求められます。花粉症手当もその一環として、状況に応じて見直しや改善を行うことが重要です。また、従業員の意見やフィードバックを積極的に取り入れ、より効果的な制度を継続的に構築していくことが望ましいです。
最後に、花粉症手当の制度導入に際しては、従業員への周知が不可欠です。社内コミュニケーションを活用し、手当の概要や適用条件、手続き方法などを明確に伝えることで、従業員が安心して手当を利用できる環境を整えましょう。
花粉症手当を導入することのメリット
花粉症手当導入によるスタッフからのコメントを紹介します。
花粉症でない人からもポジティブなコメントが寄せられました。
花粉症スタッフからのコメント
国民病とも言われる花粉症に苦しむ人が多い日本で、花粉症手当がある会社は珍しくて興味深い取り組みだと思います。
これまで花粉症の薬を飲もうか迷っていたけれど、お金がもったいないと感じて我慢していました。手当があるおかげで、薬を使うことができてありがたいです。
市販薬は継続して飲むとコストがかかるので敬遠していましたが、今回の手当で試してみることができました。
花粉症の症状が今後悪化した場合、気兼ねなく病院に行くことができるので助かります。
手当を利用して、薬のグレードアップによる症状緩和が期待できると思います。
花粉症ではないスタッフからのコメント
私は花粉症ではありませんが、くしゃみや鼻水で苦しむメンバーとMTGすると心配になります。この制度が、効果的なお薬の購入を助けて、花粉症の人もそうでない人もハッピーになればいいなと思います。
花粉症で辛そうな人を見ると、この手当が通院や薬の購入を容易にしてくれるので、素晴らしい制度だと感じます。
花粉症ではないですが、もし発症した場合でもパフォーマンスが落ちず業務に集中できるサポートがあるので安心感があります。
以下の良いコメントを取り上げます。
従業員の健康をサポートすることは、生産性向上につながると思います。
また、他の健康問題に対しても同様の制度を導入し、不平等感を解消すると良いと思います。
その通りで、花粉症ではない人に不平等感を与えることを懸念しておりました。従業員全員を対象とする福利厚生の基本概念に則り、花粉症以外でもスタッフの健康をサポートしウェルビーイングを追求する会社を経営していきたいと考えています。
花粉症手当は初めて聞いたので面白いと思いました。花粉症でなくて残念です。
面白いコメントでした。
花粉症でない方が羨ましいので、残念がる必要はありません(笑)
envisionの福利厚生制度
当社では、様々な労働環境の整備と多岐にわたる福利厚生制度を用意しています。
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スタッフからもポジティブな評価を受けており、エンゲージメント向上に寄与していると感じています。僕たちのパーパス・ミッションを実現させるために、今後もこれらの取り組みを進化させていきたいと考えています。
最後に
長文・乱文で恐縮ですが、最後までお読みいただきありがとうございました。また、株式会社ラフール様には誠に勝手ながら参考にさせていただいたことを、この場を借りてお礼申し上げます。
株式会社エンビジョンでは、スタッフのウェルビーイングを追求し、生産性向上に寄与することを目指して、「花粉症手当」の導入を決定しました。僕自身の花粉症経験を踏まえ、スタッフの声に耳を傾け、働きやすい環境を整えることが企業にとって重要であると認識しております。ラフール社や当社の取り組みが、他の企業様にも参考となり、同様の福利厚生制度が広がり、花粉症に悩む多くの方々の助けとなることを願っています。これからも、社会問題に対して柔軟かつクリエイティブな解決策を提案し続けるクリエイティブカンパニーとして、皆様の期待に応えるよう努力してまいります。
当社の採用情報をぜひご覧ください
最後に、当社では現在クリエイティブ職の採用を実施しております。
また、4月〜5月頃に2024年度新卒採用についても告知させていただく予定です。多くの方とお会いしたいと考えておりますので、下記のリクルートページをご覧いただき、ご興味がありましたらぜひご連絡いただければと思います。お待ちしております。