Jリーグサポーターがユニフォームで能登地方災害のボランティアに参加した話
初めに
まず初めに、この度の令和6年能登半島地震によりお亡くなりになられた方々にお悔やみ申し上げますとともに、被災された皆様ならびにそのご家族の皆様に心よりお見舞い申し上げます。被災地の1日も早い復興そして被災された皆様の生活が1日も早く平穏に復することを心よりお祈り申し上げます。
2024年8月、大学から能登地方への災害復興ボランティアの募集があり自分は運よくその活動に参加させていただけることになりました。今回のnoteはタイトルにもあります通り、そんな一人のJリーグサポーターが能登地方へのボランティアにJリーグのユニフォームで活動したお話をさせていただこうと思います。
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自分は普段、横浜F・マリノスの応援をしています。今回着用したのもF・マリノスのユニフォームとなっており、特に服装としての機能面の話では、マリノスのユニフォームであること前提となっている場合がございます。他チームとは少し違う部分があるかもしれませんので、もしこのnoteを読んで自分の贔屓チームのユニフォームを着ていく際は、そのユニフォームについて調べてから持参していただくことをお勧めします。
持参した経緯
まずお話しするのは、今回現地にユニフォームを持っていくことになった経緯についてです。そもそも今回は突発的に着用したわけではありません。持参するにはしっかりとした経緯がありました。
持参した主な理由は以下の3つです。
動きやすい恰好であること。
夏場での活動であること。
汚れても大丈夫な服装であること。
1.動きやすい恰好であること。
自分が行く地域での活動は、家のがれきの撤去や処分する家財の運搬など肉体労働が必要な場所でした。これらの作業を考えると、当然動きやすい恰好である必要があります。その際、普段から運動着として着用しているユニフォームはこの役割に適した格好であると考えました。
2.夏場での活動であること。
自分が行く地域での活動は、屋外での活動がメインとなることが予めわかっていました。夏場でも、屋外での活動をしなければなりません。その際、服装に求められるのは「通気性」と「吸水速乾」の二つです。
マリノスのユニフォームはサポーターが購入するものも全て「AEROREADY(エアロレディ)」というアディダス社のテクノロジーが搭載されており、夏場の恰好にも適しているという考えに至りました。
3.汚れても大丈夫な恰好であること。
家のがれきの撤去や被災した際に壊れてしまい処分したい家財などの運搬など、服がきれいなまま行える活動が少ないことも事前にわかっていました。そのため、活動には汚れても大丈夫な恰好をする必要があります。
ただ、安くない金額で買ったユニフォームを汚したくないという方もいらっしゃるかと思います。何なら自分もそのうちの一人です。なので、解決策として過去シーズンのユニフォームを活用することにしました。過去シーズンのであれば、着用する機会も少なくなってきていますし、多少汚れてしまってもまだ許せるのではないか。
以上3つの理由から、マリノスのユニフォームを現地へ持参する決断をしました。
実際の恰好
初日
上:ユニフォームの上にレインスーツ(https://workman.jp/shop/g/g2300068516023/)
下:レインスーツ
上は動きやすいようにユニフォーム。作業時は長袖である必要があったため、上からレインジャケットを羽織る。結果暑すぎた。
夏場のレインスーツは耐えられず、ユニフォームの青色が濃くなるほど大量の汗をかくことに。
2~3日目
上:ユニフォームの下に長袖のインナー
下:レインスーツorジャージの長ズボン
初日の反省を生かし、レインスーツの着用を断念。ただし、作業時の長袖は必須であるため、ユニフォームの下に長袖インナーを着用。これがまあよかった。まず作業中はとても快適。運動用の素材なので動きやすく、さらに通気性もいいことで、風を受けることができるのがいい。作業で少し濡れても、汗をかいてもすぐ乾いてくれるのでありがたい。そして、作業後は長袖インナーを脱げばすぐに半袖になれるので、帰りは半袖で過ごすことができる。夏場の作業着の最適解だと思います。
作業後に感じたメリット
1.動きやすさ
スポーツメーカーが製造しているだけあって、やはり動きやすさは最高でした。
2.夏場への適応の高さ
準備の際にメリットに挙げた「通気性」と「吸水速乾性」も想像を超えるほど機能してくれました。まず、夏場の作業時に受ける風は通気性抜群のおかげで最大限涼しく感じることが出来ますし、服の中が蒸し暑くなることもあありませんでした。更に天気が変わりやすい夏場でも少量の雨ならユニフォームのまま作業ができますし、作業時に水で少し濡れたり汗で濡れたりしてもすぐに乾いてくれるため、非常に優秀でした。
3.認知度の強化
これは自分が別のボランティアで経験したことなのですが、過去に自分の大学が災害復興ボランティアに行った場所の復興祭に自分が行かせていただいた際に、現地の人たちから「あの時はありがとう」という言葉を掛けていただいたことがあります。
自分はJリーグでも同じことが出来ると思いました。ユニフォームを着用し、エンブレムを背負って活動することで、現地の方々に自分の愛するクラブを知ってもらう。それが自分の愛するクラブのイメージにつながっていくと思います。
少し下心のような思いをボランティアに持ち込んでもいいのか。そんなことを思う人もいるかもしれませんが、こういった繋がりは非常に重要なことだと自分は思っております。なので、これから行っていただける皆様もぜひ自分の愛するクラブのユニフォームを着用してボランティアをしていただけたらと思います。
これから
これからボランティアへ参加していただける方へ
このnoteを読んでいただきありがとうございました。今年の1月に起きてしまった能登半島地震による被害は大きく、現地の景色は想像を超えるものとなっています。そんな中で、先日の豪雨により能登地方はまた大きな被害を受けてしまいました。今もなお多くのボランティアの助けが必要な状況にあると思われます。受け入れがあることが大前提ですが、少しでも多くのJリーグのサポーターの方に災害復興ボランティアに行っていただけたらと思います。このnoteが皆様の後押しとなっていれば幸いです。
Jリーグへ求めたいこと
これからの時期の災害復興ボランティアは上下レインスーツでの作業が適した格好になると思われます。僭越ながらJリーグの方々にエンブレムをつけたレインスーツを販売していただけないかと思います。普段の雨の中でのサッカー観戦にも利用することが可能なグッズになると思いますので、どうかご検討いただけますと幸いです。
現地の写真たち
自分が現地で撮影してきた写真を挙げさせていただきます。なお、崩壊した家屋の写真などは一般の方々の所有物であるため撮影は行いませんでした。皆様も現地に行った際は、なるべくお控えいただけたらと思います。
最後に
自分がボランティア活動を始めるきっかけとなった記事です。
皆様にもぜひ読んでいただきたいです。
noteを書いてくれた方が関西に異動してしまうとのことなので、この場を借りて感謝の言葉を言わせていただきます。今こうした活動を意欲的に行えているのは、2011年3月11日の福島での経験と、その時に実際に災害復興ボランティアとして活動してくれていた知り合いの方のnoteを読んだからだと思います。私はこの方のnoteを読んで「自分もこの方のようになりたい」「自分もボランティア活動で貢献したい」という思いを持ちました。
あの時の自分がこのnoteを読んでボランティア活動を始めたように、自分のnoteが誰かにとってのこのnoteのような存在になれたらうれしいです。
長くなってしまいましたが、最後までお読みいただきありがとうございました。
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