子どもがスライムに夢中になっているあいだ大人は近未来に備えてしまう。
先週末、家族で「大スライム展2」に行ってきた。
横浜にある、はまぎんこども宇宙科学館の春休み特別企画だ。ただのスライム展に収まらず、「大」スライム展で、しかも2。さらにサブタイトルは「平成最後のスライムまみれ!」ときた。これ以上どうしようもない盛り上がりだ。「家なき子2」のキャッチフレーズが「こんどは戦争だ!」だったのを思い出す。
その盛り上がりは小学校で配布されたチラシを通じ、しっかりと横浜の子どもたちに伝わっていた。当日は入館まで1時間も並び、当日受付のワークショップは軒並み完売。定員250名の特別公演は事前抽選が必要だった(ちなみに落選した)
いくつかの写真を撮ったが1枚だけ。触り放題の「スライムプーム」に群がる子どもたち。
なんかの宗教画にこんなのあった気がする。たぶん中から何か復活する。
他にもオリジナルスライム作りをはじめ、金魚すくいならぬ「スライムすくい」(大きなスプーンでスライムをすくってビニール袋に入れ放題)、巨大な的に向かってスライムを投げる「スライム投げ」などスライムまみれのラインナップ。そしてそれぞれ長蛇の列。
子どもたちは嬉々としてスライムと戯れている。同行している大人たちは一様に(うわぁ…)というリアクション。
いったいなにがそこまで子どもたちをスライムに駆り立てるのだろう。
泥んこ遊びに夢中になるのと根っこは同じ気がする。触感に夢中になるって、もう本能が喜んでいる感じだ。
その本能が大人になると(うわぁ…)になっちゃう。(あと片付け…)(家に持ち帰ったらどうなる…)とか考えちゃうからか。子どもが「いま」に夢中になっているあいだ、大人は来るべき近未来に備えてしまう。
うちの子どもたちは青いスライムを目いっぱいスプーンですくって、うちに帰って空いているバケツに全部あけた。割りばしでかき混ぜては手に乗せ、ダラァ〜と垂れるスライムに「うひょ〜」って言ってる。
それを見てただただ(うわぁ…)と思う。これは単に見た目がキモいから出る(うわぁ…)であった。
「大スライム展2」、4月7日までやってるのでお近くのかたは是非。朝一は混んでますが午後になると若干空くようです。