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インタビューの質問を「時間」×「社会」×「内外」で考える

インタビューや取材が決まったとき、事前に質問を考えることになる。でも質問を考えるのってやっぱり難しい。慣れないうちは「何を聞けば……」とフリーズしてた。好きな食べ物とか聞いてもしょうがないし。

とはいえ場数をこなしても、あとになって「あれを聞き忘れた!」なんてことはしょっちゅうある。ある程度質問を用意しても、取材中に話が盛り上がり、すっかり聞いた気になって、あとから「ん……」ってなったりする。

もちろん取材相手や掲載媒体などによって取材内容は変わるのだけど、「基本この辺はおさえたい」という情報がある。そんな汎用的な質問を考えるのに、「時間」と「社会」と「内外」で考えるといいかもなぁ、と最近思っている。

時間の軸→過去、現在、未来

過去に○○をはじめたきっかけ、いまどんなことをしてるか、今後どうしたいか。時間の軸をずらしながら聞く。昔話って盛り上がっちゃうんだけど、ちゃんと未来のこと、思い描いていることも聞いておきたい。

社会の軸→個人、組織、地域、世間

個人の単位から、徐々に社会的な範囲を広げていく。個人のエピソード、組織での取り組み、地域における位置づけ、社会的な背景。視野の広い質問をするのに役立つ軸。

内外の軸→どう思ったか、なにをやったか

内面(心情)と外面(行動)でわけてみた。どういう思いでいるのか、誰にどう働きかけるのか。どういう思いがあって、どういう動きがあるか。両方聞いておきたい。

「時間」「社会」「内外」の3つの軸を掛け合わせる

この3つの軸を掛け合わせると、基本的な質問をいろいろ作ることができる。

過去×個人×内面 → 「どういう思いから活動を始めたんですか」
現在×地域×外面 → 「○○は地域にどんな影響を与えていますか」
現在×社会×外面 → 「○○を取り巻く環境にはどういう変化が生じているんですか」
未来×組織×外面 → 「今後の事業展開について教えてください」
未来×組織×内面 → 「今後のビジョンについて教えてください」

この軸に収まらない質問だってたくさんある。むしろ取材中に会話がドライブしているときは、そっちのほうが多いと思う。「それってなんでですか!?」みたいに前のめりだったりするし。

なので、事前に質問票を出さないといけない場合など「だいたいの範囲は網羅できたかな」とチェックするときに心がけています。「もう少し社会の軸を広げた質問を増やそう」とか。

「他にもこんな軸あるよ!」「この軸もあったほうがいいんじゃないの? 」というご意見ありましたらぜひお聞かせください……!

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井上マサキ
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