![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/23487732/rectangle_large_type_2_4014e0443bb60eddd8fdd51f1e7b8b6d.jpeg?width=1200)
リモート出演だけど顔を出さない『イッテQ!』の完璧さに震える
新型コロナウィルス感染拡大防止の影響で、出演者をリモートで出演させる番組が増えてきた。
『あさイチ』は博多華丸・大吉がリモートで出演しているし、『ヒルナンデス!』はスタジオのナンチャン以外全員がリモートでの出演。
先週の『王様のブランチ』も、オープニングはスタジオの山形純菜アナ以外は全員リモート。番組中盤には一般視聴者をリモートでつないでゲスト出演させるなどしていた。そんな手があるのか。
ソーシャルディスタンスを確保できない、その代替手段としてのリモート出演に各番組が頼るなか、4月19日放送『イッテQ!』は他と様子が違った。
ウッチャン以外の全員が「電話」での出演だった。
いつものスタジオセット(合成)にいるのは内村光良のみ。他のレギュラー陣(イモトアヤコ、宮川大輔、手越祐也、出川哲朗、ロッチ中岡、いとうあさこ、森三中大島&村上、椿鬼奴、ガンバレルーヤ)とは電話でつながっている。顔出しのリモート出演じゃない。
その代わり、会話をグループLINE風に編集していた。これがめちゃくちゃ面白かった。
#イッテQ
— ねここここ (@Lime_Sky10) April 19, 2020
LINE形式の会話めっちゃ面白いwww pic.twitter.com/P3G7wLmWww
とにかく会話のテンポがいいのだ。『ヒルナンデス!』を見てると、リモート出演している者同士の会話はどうしても遅く感じてしまう。電話のほうが遅延が少ないし、会話がポンポン進む。
でも音声だけだと情報が入りづらいので、テロップにはしたい。とは言え、10人近い人数のテロップが入り乱れるとわかりにくい。グループLINEなら複数人のトークを自然に見せられるし、話したことが残るので会話を追いやすい。
そしてスタジオにはウッチャンだけがいるので、「深夜のラジオじゃねぇ!」と全体を俯瞰したツッコミもできる。
出演者たちの準備も最小限で済むだろう。スマホで話すだけならスタッフの同行もいらないし、メイクや衣装の準備も必要無い。
完璧だ……と震えた。
リモート出演は演出としては目新しく、出演者たちが画面の中で並んでいる姿は面白い。それぞれが別の場所にいることを示す意味でも、顔出し出演にしたいところ。
でもそんな巷のブームに乗らず、「面白くするにはどうしたらいいか」という芯を考えた結果、あえての「電話」になったと思うのだ。すごい。
* * * * *
海外ロケが厳しくなった『イッテQ!』だけど、その逆境にこれからどんな手で立ち向かうか楽しみ。
以前、イモトがカナダでロケができなくなったとき、帰国後に埼玉の森林で「ここはカナダ」ということにしてロケをしたこともあるくらいだから。
いいなと思ったら応援しよう!
![井上マサキ](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/113187940/profile_f7261799e96c72d59c5694112e795a4e.png?width=600&crop=1:1,smart)