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『水曜日のダウンタウン』生放送に見えなかった「リモート"コントロール"クロちゃん」

昨夜の『水曜日のダウンタウン』は「緊急リモート企画」だった。クロちゃんの家から生放送。データ放送で視聴者が選んだ選択肢に沿ってクロちゃんが行動する「リモート"コントロール"クロちゃん」

水ダウ視聴者は訓練されているので、SNS上では「実は生放送ではないのでは」「台本があるのでは」「最後にどんでん返しがあるのでは」と疑いの目を向けながらの放送だったが、シンプルにクロちゃんが翻弄されて終わった。

実験的な回ではあったけど、際立ったのが「クロちゃんの異常な瞬発力」だったと思う。

もともと、クロちゃんはイジられた時の返しが早い。名前でボケられたときも「あ〜ん、僕○○じゃない!」と瞬時にボケに乗っかって返したりする。

水曜日のダウンタウンで重宝されるのも、この返しの速さ、瞬発力の高さによるところがあると思う。「モンスターアイドル」の初回、目隠しを取ってから、自分がアイドルプロデューサーだと把握した途端に態度が豹変したのも記憶に新しい。

さらに異常なまでにスタッフに従順。目隠しを外せと言われないと、ずっと目隠しを外さなかったりする。「リモート"コントロール"クロちゃん」は、従順で瞬発力の高いクロちゃんを観察する場にもなっていた。

従順かつ高い瞬発力で「生放送」に見えない

ミキサーでゲテモノジュースを作って飲まされたり、モノマネを強要されたり、女子に告白させられたりと、終始いじめっ子が出すような指示をくらうクロちゃんだったが、嫌がりながらもすぐに実行に移す。

「塩で体を清めろ」と言われれば、すぐに台所に塩を取りに行くし、「ダンベルをお腹に落とせ」と言われれば、自らなかなかの高さからダンベルを落とす。

そのあいだ、クロちゃんはずっと何かしゃべっている。言葉に詰まったり、ダラダラした時間が続いたりして、変な間が空くことがない。自分から何か仕掛けることもない。

指示に従順で、リアクションを取って、すぐ次の指示に「なんなの〜!」と切り替わる。

加えて、スタッフの瞬発力も高い。クロちゃんが部屋を移動すれば定点カメラもすぐスイッチする。指示をちょっと躊躇すると、すかさず「早くしてください」とテロップを出す。これ以上同じ事やっても進展しないな、と思ったらすぐ次の指示に出す。

クロちゃんとスタッフが、それぞれ高い瞬発力を発揮して企画をこなす。

しかし、こうなるともう「生放送に見えない」のだ。

余計な部分やトラブルをカットし、つなぎ、編集したかのように「リモート"コントロール"クロちゃん」はスムーズだった。映っちゃいけないものが映ることもなかった。そりゃぁ「生放送じゃないのでは」「台本があるのでは」と疑われるのも無理はないと思う。

大きなオチもなくシンプルに終わったことに、肩透かしを感じる部分もあるけど(もしかして本当に生放送ではないのかしれないけど)、少なくとも昨夜のクロちゃんは「重宝されるわなぁ」という働きぶりであった。

生放送終了後、10数分後にTwitterに写真をアップ。瞬発力の高さ……。

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井上マサキ
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