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新刊『桃太郎のきびだんごは経費で落ちるのか?』が発売されました

お世話になっております。このたびダイヤモンド社から『桃太郎のきびだんごは経費で落ちるのか? 日本の昔話で身につく税の基本』という本が発売されましたのでお知らせにうかがいました。

税理士の高橋創さんとの共著で、僕は企画・構成・執筆を担当しています。

※2021/1/18 追記
早くも重版が決まりました! 2刷です。お手にとっていただいた皆さま、ありがとうございます!

桃太郎のきびだんごは経費で落ちるのか?

このタイトル、どこかで見たことがある人もいるかもしれません。2019年10月にデイリーポータルZに書いた同名記事が元になっているんです。

桃太郎が鬼ヶ島から持ち帰った財宝って、現代で考えたら所得税がかかるんじゃない? いやでも、元は村人から奪った財宝なんだから、儲かってるわけじゃなくない?

そんな疑問を本職の税理士の方にぶつけるという、よく協力してもらえたなという企画でした。やってみると「へぇ〜!」っていう税金の制度もわかるし、昔話も違って見えてくるし、なにより話がめちゃめちゃ面白かった。

そこから高橋さんの薦めもあり、あれよあれよと書籍化の話が進んだのでした。詳しくはこちらのインタビュー記事で答えています。

「昔話×税金=コント」を10本書きました

執筆にあたり、高橋さんと昔話ネタを10章分考えました。

第1章 鶴の恩返し 鶴の「食費」は経費になる?
第2章 桃太郎 きびだんごは経費で落ちるのか?
第3章 わらしべ長者 物々交換に税金はかかる?
第4章 分福茶釜 茶釜に化けたタヌキは「器具備品」!?
第5章 うばすて山 置き去りにした母が残した遺産、相続できる?
第6章 舌切り雀&笠地蔵 大きな「つづら」に贈与税はかかるのか?
第7章 かぐや姫 「かぐや姫被害者の会」の告発
第8章 かちかち山 昔話のなかの「医療費」
第9章 三年寝太郎&金太郎 子供がいる家庭の税金
最終章 浦島太郎 税金を払わないままだとどうなる?

この全てが「税理士事務所に昔話の主人公が相談に来る」という、会話形式のコントになっています。

ただでさえ敬遠されがちな税金の話です。面白く読めるものにしたいなと。

その結果、「動物にしか心を開かない桃太郎」「意識高い系わらしべ長者」「月からリモート会議をつなぐかぐや姫」「こぶが取れてモテはじめるこぶとりじいさん」など、いろいろ設定が追加されたりしています。

(大きな声では言えませんが、とある章に叙述トリックも入っています)

各章の最後には高橋税理士のちゃんとした解説がついている親切設計です。第一章「鶴の恩返し」はダイヤモンド・オンラインで無料で読めますので、よろしければ。

ちなみに、登場人物の高橋税理士は佐藤二朗さん、アシスタントの小沢くんは千葉雄大さん、代官は伊吹吾郎さんをイメージしました。

NHK「よるドラ」枠あたりでドラマ化されないかな、と密かに期待していたりしています。

税金のことを「ざっくり」知りたい人に

正直にいうと、この本はハウツー本ではないので、読み終わったからといって確定申告ができるようになるわけではありません。

でも「税金ってこんなことまで考えてるんだ!」という驚きと発見が得られる本になっています。

だって「合法か違法か関係なく、収入があったら課税される」って知ってました? オレオレ詐欺で儲かったお金にも所得税がかかるんですって(でもそんなことをする人は確定申告しないので結果として脱税になっちゃう)

「税金のことを知ったほうがいいのはわかるけど、なんとなく後回しにしている」
「経費とか控除とか名前は聞いたことがあるけど、勘でやり過ごしている」
「今さら基本的なことを聞くのは恥ずかしい」
「税金の本は専門用語が多くてわかりにくい」

そんな方でも気楽に読める内容を目指しました。税金のことを「ざっくり」知りたい方にはちょうどいいのではないかと自負しております。

聞くところによると、書店では「確定申告の書き方」「個人事業主のための青色申告」といった税金関連のところに置かれているらしいです。

そりゃそうなんですけど、周りから浮いているそうです。

でもどこに置いてもらったらいいのかな……。児童書じゃないし……。

こうなったら「ベストセラー」の棚に置かれますように……!

書誌情報

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書名:桃太郎のきびだんごは経費で落ちるのか? 日本の昔話で身につく税の基本
著者:高橋創、井上マサキ
発行:ダイヤモンド社
定価:本体1,400円+税
ISBN:9784478110362
版型:単行本
頁数:280頁

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井上マサキ
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