「高輪ゲートウェイ駅」が路線図に入ってきた
思い起こせば10ヶ月前。山手線の品川ー田町間に改行する新駅の名称が「高輪ゲートウェイ」に決まり、これは一大事とその日中にこの記事を書いたのでした。
あんな長い駅名、品川と田町のあいだに入んないじゃん!路線図どうすんの!と思ったんですよね。
だって池袋駅とかこうなってたんですよ。
キーッ!って感じじゃないですか。
しかし、この問題に答えが出ようとしてます。そう、消費税増税と共にJR東日本の運賃が見直され、運賃表が更新されたんです。
どうせ運賃表を更新するなら、新駅もついで入れて考えちゃお、というのが人の業(ごう)でしょう。で、10月1日を境に首都圏のJR東日本の運賃表はこんな感じになりました。東京駅がこれ。
ちょっぴり開いてる!!
有楽町から田町までが、ほんのちょっとだけ東京に寄ってるじゃないですか。これは来たるべき高輪ゲートウェイに備えた布石のはず。ここにシールが貼られるはず。池袋駅も追って見に行かなくては。
合わせて、「路線ネットワーク」も更新されています。なにそれ、と思うでしょうが、これです。山手線のなかによく貼ってあるやつ。
これが最近こうなりました。
新版はまだPDFで配布されておらず、車内に貼ってあるものを見るしかありません。一見同じに見えますが、よく見るといろいろ変わっています。気になる高輪ゲートウェイの部分はこう。
白いシールが貼られております。ペリッ!って剥がせば、もうそこに高輪ゲートウェイがいるはず。今そこにある高輪ゲートウェイ。
ではこの隙間を生み出すためになにが変わったか、比較画像を作ってみました。左が今までのもの。右が新しいもの。
田町ー有楽町間がぐっと詰まった余波で、東京モノレールも一緒に持ち上がっちゃってます。羽田空港国際線ビル駅以降をさげて、東京モノレールの各駅を描くスペースを確保したのもわかる(しかしなぜ赤から青にしたかは謎)。
鶴見線のエリアも結構変わってますね。
なんだか線がくっきりして見やすくなったなぁ、って感じしませんか?
実はこれこそ、今回の「路線ネットワーク」の一番大きな変更点。色の区別がつきにくい人にもやさしい「カラーユニバーサル」のデザインに変わってるんです。
色の区別がつきにくいと、隣接する路線を色で見分けることができない。そこで黒い縁取りをして、路線をはっきりと区別できるようにしている。
さらに、混同しやすい色は路線に編みかけ(チェック)を入れて、同じ色に見えても模様で区別がつくようになってますね。
※路線図のカラーユニバーサルデザインについては、以前ITmediaのこちらの記事に詳しく書いています。
小田急電鉄や横浜市営地下鉄など、私鉄では既に採用されていたカラーユニバーサルデザイン。いよいよJR東日本も取り組んでくれたなぁ、山が動いたぞ、という気持ちです。他の鉄道会社にも広まるといいな。
そして高輪ゲートウェイ問題。JR東日本の路線図はいちおうの解決を見たけれども、まだ私鉄各社はそこまで対応していない感じ。引き続きウォッチしていくぞ。
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