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【2022セミナー】食と農の流通とマーケティング

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篠山イノベーターズスクールのセミナー「食と農の流通とマーケティング」の講義全6回が終了しました。

このセミナーは、和歌山大学の紀伊半島価値創造基幹 食農総合研究センター教授の岸上 光克(きしがみ みつよし)先生を講師にお招きし、2コマ連続×3日で開催いたしました。

岸上先生は伊丹市のご出身で、民間企業を経て、その後地方移住し田辺市役所で地域コーディネーター、水産大学校(農林水産省直轄の大学)で講師、現在和歌山大学の教授という経歴をお持ちです。

講義内容は、多くの事例(和歌山県での事例)を元に、公務員での経験、大学の先生としての経験を織り交ぜながら、講義が進んでいきました。

講義スタイルはハイブリッド形式(対面での講義受講、オンラインでの講義受講)で行われ、受講生がそれぞれの講義スタイルを選択できるスタイルで、東京にお住まいの受講生もオンラインで参加されていました!

講義内容について

岸上先生が準備したパワーポイントを元に講義が進みました。受講生に対して「ここだけの話ですよ!」というようなお話しも飛び出したり、2コマ(180分)があっという間でした。講義と講義の間の休憩中や講義が終わった後も受講生から岸上先生に対して質問が飛び交う...というのが印象的なセミナーでした。食や農に関係した事業を考えている方が多いからこそ、具体的な知識と様々な事例が参考になった講義だったのではないでしょうか。

1日目:流通の役割と仕組みを学ぶ

初日の冒頭、「この講義はお配りしている資料通りには進みません」。
という話からスタート。社会人経験のある方ばかりのこのスクールは、テキスト通りよりももっと実情を盛り込んだ内容にしていこう、ということで講義がすすんでいきました。

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前半の90分は岸上先生の自己紹介をマーケティング視点でお話いただきました。後半は流通の役割と仕組みを事例を交えながら分かりやすくお話しいただきました。

2日目:食品・農産物の流通の仕組み・特徴と 新たな動きを知る/秋津野ガルテンの事例

この日は流通の仕組みや特徴について、コミュニティビジネスの事例、秋津野ガルテン(和歌山県田辺市)の事例を交えながら講義を進めていただきました。

秋津野ガルテン 公式HP https://agarten.jp/ 

3日目:6次産業化・農商工連携&各地域の実例(海士町、上勝町、雲南市など)

最終日は6次産業化・農商工連携について、後半は各地域の実例をご説明いただきました。特に徳島県上勝町のお話しでは、葉っぱビジネスや、ゴミゼロ運動など、収入になる資源を分別して若い人を雇用する原資としているなど、資源を最大限活用して循環させているとのことでした。

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全6回を受講された受講生の感想です。

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コーディネーターの感想

和歌山で生まれ育った私としては、岸上先生の講義は、「そうそうわかるわかる」ということが多くコーディネーターとして楽しい時間となりました。講義の中で、印象的なことが多くあったのですが、特に以下の内容が印象に残りました。

「イノベーションを起こして地域に定着させ、新しいイノベーションを起こすことで、更に上を目指す」という言葉でした。

作って売る当たり前のことですが、常にマーケティング思考で、考えないといけないと改めて感じました。3日間の講義は、受講生が自分ごととして捉えて講義を聞いていたのが、印象的でした。受講生のこれからの歩みの一助になる講義だったと確信しております。

                    コーディネーター 河口 英樹

プログラム全体については、こちらをご参照ください。

https://school.tscapital.jp/program.php?id=185