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【2022セミナー】農村イノベーション

先日、セミナー「農村イノベーション」が全6回の講義が終了しました!

講師はこのスクールのディレクターでもある神戸大学農学研究科の中塚雅也教授です。

この「農村イノベーション」は、スクールの中でも最初に始まる講義です。農村部での起業を考えている方々にとっては、非常に重要で欠かせない内容となっており,受講生の7割近くが受講しています。
昨年度同様、全6回のうち4回が対面、2回は平日夜に完全オンラインで開催されました。

受講生は全6回の講義を通して、農村の現状と課題を知るところから始まり、農村部でのイノベーションの必要性、イノベーションの理論・手法、そして農村でのイノベーションの実践と事業化までを学びます。

最近よく耳にするようになった”イノベーション”という言葉。
農村での起業において、必ずしも全員がイノベーションを起こす必要はありませんが、農村部でしごとをしていく上で、イノベーションを起こすことはとても重要な視点です。

”イノベーション”と聞くと、何か壮大で縁遠い気がする方も多いもしれません。
しかし、この講義では、「イノベーションはトレーニングで起こせるようになる!」という中塚先生の力強い言葉と、そのトレーニング方法を丁寧に解説してくださることによって、何だか自分でもイノベーションを起こせそうに思えてきます!

また、授業内では何度かワークショップを行いました。アイデア出しの方法を実際に体験できるだけでなく、自分たちのビジネスをもとに,分解・発散・合体させてみて、実際にどのようなビジネスで農村部でのイノベーションを起こせるのかをみんなで考えていきます。
練習として、「丹波篠山の名産である黒豆の新しい販売方法を考える」という例題でグループワークを行うと、新しく、面白い発想がたくさん生まれていました。

このワークショップを通して、初めて他の受講生に自分のビジネスアイデアを共有した方も多く、自分ひとりでは考えつかないようなことも、大勢で意見を出し合えば思わぬアイデアが飛び出てくる、ということを体感した方も多かったかと思います。
中塚先生からは、「だからこそ、積極的にいろんな人と交流する場を設計・参加することが、農村部でのビジネスの実現・成功する確率を上げることにつながる」というメッセージをいただきました。 
実際にワークショップ後の受講生からは「なるほど!こうしたら新しいアイデアが生まれるのか!」「もっと受講生同士でビジネスプランを話す場面を作りたい」との声が上がっていました。

他にも、講義終了後の受講生からの、
「イノベーションは起こるものだと思っていたが、起こせるものなのだと実感できた。」
「難しい内容だったが、自分では学んだことのない分野のノウハウがたくさん詰まった講義でとても楽しかった。」とのコメントが印象的でした。

授業は終了しましたが、受講生の皆様がこれから活動を進めていくそれぞれの段階で、この講義の内容が活きる場面も多いと思います。
この講義が、受講生の皆様のアイデアの実現への原動力の一歩となることを願っています。

(コーディネーターの感想)
私はコーディネーターとして、何度もこの講義を聞いていますが、何度聞いても、毎回新しい発見があります。
最初に聞いたときはあまり分からなかった部分も、自分が成長したり、活動が進んでいくにつれて理解できるようになったり、前回聞いた時と違う解釈ができたりと、自分がいるフェーズによって、この講義から得るもの、感じるものが違ってきます。
この講義の配布資料には農村部でしごとを行う上での重要なエッセンスがたくさん詰まっていますので、たまにパラパラと見返すことで、活動を進めていく際に何かの手掛かりとなるのではないかと思います。
ぜひ、この「農村イノベーション」は,今後篠山イノベーターズスクールを受講される方々にも、受講していただきたい講義の一つです!!

全6回の日程と内容は以下の通りです。

第1回 5/21(土) 13:10-14:40「農業・農村の現状と課題」
第2回 5/31(火) 19:40-21:10:「地域資源とイノベーションの関係」
第3回 6/18(土) 13:10-14:40「イノベーションの生み出し方:理論編」
第4回 7/3(日) 13:10 - 14:40「イノベーションの生み出し方:技術編(フレームワーク)」
第5回 7/3(日) 14:55-16:25「農村イノベーションの論理」
第6回 7/12(火) 19:40-21:10「農村イノベーションの実践と事業化」

(文責:岡久)