2018【CBL】強みを活かした農場経営
強みを活かす農家経営 第1回
2018.06.07
農業の実践者、丹波市春日町で10代以上続く婦木農場を営む婦木克則さんから学びます。
受講生は、農業をされている方も、親がしてるけど自分はしていないという方も様々ですが、農業というキーワードに集まったみなさんです。
婦木さんは、この講座を通して「自分がどんな農業をよいと思うのか」を各自がじっくり考える機会にしたいと話します。
講義は、朝日放送「LIFE〜夢のカタチ〜」で婦木農場について放送された映像から始まりました。婦木農場では、お米や野菜に、養鶏、酪農、加工品の製造販売、さらに農家体験施設では農業体験、宿泊、カフェなど多面的な経営を家族で行っています。婦木さんは「今、農村はおもしろい!」をテーマに掲げ、丹波の地で行う農業の魅力を伝え、その魅力を自らもつくり出しながら、続けてきました。そんな姿を見て育った息子さんたち。学校卒業後、婦木農場に戻り、一緒に農業を営むようになりました。それぞれが自分の得意分野を活かし、養鶏、酪農、チーズの加工販売やスイーツ開発など婦木農場の幅をさらに広げています。
「農業は自由何をやってもいいんだ」と婦木さんは言います。儲けたければ儲けるようにやればいいし、のんびりやりたければそうしたらいい。1番大切なことは、自分がおもしろいと感じられる農業をすること。周りがいくら、儲けなければあかんとか、こういう農業がいいとか日本の農業がどうだとか食料自給率がどうだとか言ってたとしても、それは全く別の問題でたくさんある選択肢の中から自分で決めて、自分が目指す農業をやればいい。婦木農場ではそれを達成する為に、妥協を許さずひとりひとりが常に考えながら農業を営んでいます。
詳しい話は後の方の回ですると言いながらも経営の話や畑・作物の話、販売ルートの話など、質問も交え、婦木農場や他の農家さんの具体的な取組も聞けて受講生のみなさん、自分自身がよいと思うのはどんな農業かを考えるきっかけになったのではないでしょうか。
これから6回の講義を通して、全員ますます農業が好きになるんじゃないかなと思った初回でした。
婦木農場がテレビ放映された後1〜2週間は電話が鳴り止まなかったとか
経営の話もおりまぜながら
婦木さんの話から各自それぞれの農業を考えていきます!
強みを活かす農家経営 第5回 現地実習
2018.08.12
5回目は講師の婦木さんが家族で経営されている
婦木農場での現地実習を行いました。
都合のつく方は、前日から宿泊して農家体感施設○を満喫します。
近くの老舗温泉「国領温泉助七」、婦木さんちで採れた食材たっぷりの夕食、朝早く起きて近くの城山黒井城跡に登り、お盆に里帰りしている研修生の代わりにきゅうりをもいで鶏舎で拾った卵を朝食にいただきます。
まさに農家の暮らしを体感する施設。
12日の講座は朝10:40から、皆さん揃ったら婦木農場の現地見学から始まりました。
地域の木材を使って建てられた農家体感施設○
紙マルチ対応の田植え機やお米の乾燥機がある農機具庫
様々な野菜が育てられている路地栽培やハウスの畑、鶏舎や牛舎など
まだまだ見きれない田んぼや畑もありますが、婦木さんたちが普段どのように農業を営んでいるか見学させてもらいました。
その後はお醤油の仕込みをお手伝い。
昔は農家さんはみんな自分のところでお醤油や味噌を作っていたそうです。
今はあまり見かけなくなりましたが婦木さんちはずっと自家製で作り続けてきました。
最後に、息子さんたちお手製のチーズケーキをいただき、
現地での学びを終えました。
座学だけではなく、実際の現場を見て、体感して
自分の農業に参考になったのではないかと思います。
農家の自家製醤油の仕込みをお手伝い。大豆と麦で発酵した麹を塩水に漬け込みます。
牛舎や鶏舎も見学。息子さんたちが帰ってきてからジャージー牛や鶏を飼い始めたそう。
息子さんたちお手製のチーズケーキを頂きながら。次回いよいよ最終回は自分の農業について発表です。