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子ども達の創造力で歴史上の偉人「ガリレオガリレイ」のお悩みを解決!

こんにちは、子どもイノベーター塾です!
3月から開講している通年コースでは、「みんなで一緒に“モンダイ狩り”に行こうよ!」をテーマに、子ども達が武器(思考プロセス)を使って、社会問題、歴史上で起こった問題、日常生活での問題など、様々な“モンダイ”について議論しています。
今回は、これまでの授業でやったモンダイ「もしみんながガリレオ・ガリレイだったらどうする?!」について、紹介させていただきます。

今回ご紹介のモンダイ狩りのテーマ

「もしみんながガリレオ・ガリレイだったらどうする?!」

モンダイ

昔々、人々は、「地球は大きな宇宙の中でじっとしていて、動いていない」「太陽やいろんな星が地球のまわりをくるくるとまわっている」と考えていました。
ガリレオは、空にみえる星がどのようにうごいているのか、本当のことを知りたいと思い、望遠鏡を作って夜空を観察しました。
するとガリレオは、木星の周りを回る4つの星、太陽の黒点、金星の満ち欠けなどを発見しました。
これらの発見は、地球が太陽のまわりをまわっているという考えが、正しいということをしめすものでした。
しかし、「地球が太陽のまわりをまわっている」という考えかたは、当時の教会の教えとはちがうもので、聖書にかかれていることと違うと言われました。
これ以上 自分の考えを主張すると、命の危険さえ感じました。
ガリレオは大発見をしましたが、教会の教えとはちがうものだったので、真実を話せば大変なことになるかもしれないと思い、きっと、悩んだのではないでしょうか。
もしみんながガリレオ・ガリレイだったとしたらどうしますか?

子どもたちの議論

さて、このブログを読んでいただいている皆さんなら、どうしますか?
子どもイノベーター塾では、「思考プロセス」という武器を使って、モンダイと戦います。
今回使用した武器は、ジレンマを解消する「クラウド」です。

真実を主張し続けるのか?真実を主張するのをやめるのか?それぞれの行動について目的を考え、互いの目的の共通目的を考えます。
子ども達が議論した結果、ガリレオが達成したい共通目的は、「死なずにみんなに地球が回っていることを伝えられること」となりました。

解決策を考える

共通目的A、目的B、目的Cを両立する解決策を考えました。
子どもたちが考えた解決策は以下の通りです。

  • まちの人達に望遠鏡で本当のことを見せてから、本当は地球が回っていることを知らせる会を作る。

  • 他の人に見せて仲間を増やし、教会の偉い人を仲間にする。

  • 自分が教会の一番偉い人になって、地球が回っていることを伝える。

  • 外国に行って信じてもらえたら仲間をいっぱい作り、自分よりも賢い人も味方につける。

  • 国のトップに話をして信じてもらい、信じてもらえなくても町の人に少しずつ信じてもらって教会以上の力を持つ。

  • 死ぬ前に自分が書いたノートを置いて、みんなが他の人に伝えるのを待つ。

  • 望遠鏡で撮った景色を教会の人に見せる。

  • 家族から話して信じてもらって情報を広める。

  • キリスト教に入っていない他の国に行って主張する。

  • 真実を信じてもらうための団体を作る(宇宙クラブ)。

  • 2つのうち一つの望遠鏡を箱に入れて、もう一つは地面に置いてみんなに見てもらい、時代が過ぎても見てもらうようにする。

  • 教会の人と仲良くなって、信頼度を上げて地球が回っていることのメリットを伝える。

  • 望遠鏡を何個か作って空がよく見えやすいところに設置して、町の人たちに宇宙がどうなっているのか見てもらう。

  • タイムカプセルをわかりやすいところに隠して見つけてもらう(名前は書かない)。

  • 教会に地球が回っているということを、名前を書かずに手紙に書いて出す。

  • 本を出版する。

  • 望遠鏡をたくさん作って売る。

ものすごくたくさんのアイディアができきて、授業はタイムアップとなりました。
今回のブログを書いている私(もっさん)の個人的なお気に入りのアイディアは、「外国に行って信じてもらえたら仲間をいっぱい作って、自分よりも賢い人も味方につける」です。まさか外国に行くまで話が発展するとは思いもしませんでした!

授業で学んだこと

授業の終わりには、今日何を学んだかについて、子ども達に発表してもらいます。

  • クラウドを使うと、より早く困っていたことが解決する。

  • 目的と手段を使うとよりわかりやすくできる。

  • クラウドを使うと対立したことも両立にできる。

  • いつも困っていたことも簡単に解けるようになった。

  • 手段より目的を優先することで自分の最終的な目的により近づける。

  • クラウドを使うとたくさん困ったことがあってもぎゅっとまとめて解決できる。

  • みんなでいろんなことを考えてからその中でどれが一番よいか考えれば、一番よい解決策がわかる。

  • クラウドを使ったら死なずに真実を伝える方法が考えられることがわかった。

まとめ

今回も大人が思いつかないようなユニークな解決策がたくさん出てきました。毎日の生活の中で「こうしよう!でもやっぱりあっちにしよう」と迷うことがあるかもしれませんが、目的に注目することで2つの「うれしいこと」を同時に実現できる方法を見つけることができます。皆さんもぜひクラウドを使ってみてください!

イベント告知「夏休み特別授業!京都でリアル授業開催」

夏休みの特別イベントとして、京都にて初のリアル授業を企画しました。
大人も解けない社会問題を子どもたちが3つの思考ツールを使用し、
解決策を出し、その解決策を京都市に提案できればと考えています。

夏休みの研究課題や宿題そのものにも使える内容です。
忘れられない夏の思い出づくりとしても、ぜひご参加ください

#子ども #小学性 #論理的思考 #創造力 #思考プロセス #夏休み


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