とある「山小屋」の話がありまして / 宮崎を冒険して(なるる)#Season2
8月29日。第4回目のフィールドワークでは、宮崎市を冒険してきました。フィールドワークでは、U-18の「やってみたいかも?」をみつけるために、全6地域を冒険し、その未来をつくるアイデアを考えることに挑みます!
このnoteでは、
1・どんな地域に行ったのか?
2・どんな人に出会ったのか?
3・U-18のシェアで感じたこと!
を書いていきたいと思います。
今回の冒険、宮崎県宮崎市は、
(宮崎のフィールドで活躍されているローカル・プレイヤーの今西 正さん!)
正さんの背景になっているのが、宮崎県の地図!
めちゃくちゃローカルな天気予報みたいですね(笑)
正さんの連投されるジョークの球に、一同カメラの前で大笑い。
さて、この画像を見て、「うん??、美郷町ってなんだろう??」と思われた人もいるかもしれません。実は、ローカプレイヤーの今西 正さんには弟さんがいらっしゃいます!今西 猛さんです!
そして、何を隠そうその弟さんがいるのが、そう、美郷町なんです!なので今回の冒険では、宮崎市のローカル・プレイヤーさんの店舗と美郷町の大自然の二つからお届けします!!
(美郷町の晴天の中、登場したのが今西 猛さん!勇ましいです!)
宮崎市は宮崎県の南部に位置し、人口は約40万人です。大きな町のイメージがありますよね。
宮崎市から車で2時間弱ほどで、美郷町にもいくことができます。その美郷町は、人口約4800人。同じ宮崎県内で、しかも車で2時間ほどの距離でこんなにも人口に差が出てしまうのですね。
でも、そんな今回の合言葉は「やる気、元気、みやざきー!!」。
宮崎の冒険は、そんな合言葉から始まりました!!
今回、宮崎県でお会いしたのは、地域を案内してくれるナビゲーターで、一般社団法人こゆ地域教育研究所の稲田 佑太朗さん、そして、地域で活動をしてるローカル・プレイヤーで、若草HUTTE&co-ba miyazakiの今西 正さん、株式会社HUTTEの今西 猛さんに出会いました!
(左から稲田 佑太朗さん、お隣が今西 正さんです!美郷町に弟さんの今西 猛さんがいます!)
こちらがHUTTEのホームページです!
今西さんご兄弟はもともと宮崎県の出身で、現在は山師の仕事をしたり、宮崎市にコワーキングスペースをつくったりされているそうです!
山師というのは、きこりさんのこと。山の生態系などに配慮しながら間伐を行う仕事です。
正さんは、HUTTEの事業についてこう語ってくれました。
「僕たちがやろうとしているのは、森と地域の持続です。その手段として、コワーキングスペースを経営したり、山で仕事をしたりしています!」
「森と町をつなげたいんです!」
でも、地域を持続することと、森を持続することにはどのような関わりがあるのでしょうか。森と町をつなげたいという言葉も気になりますよね。
ここで少しインタビュー中のグラレコを借りながら説明をさせていただきます。
(グラレコは、Akita Graphic Recorders!のみなさんによるものです!)
話を聞いた僕のイメージですが、HUTTEは森の持続、地域の持続というサイクルの中心にある存在です。
というのもこのグラレコにあるとおり、HUTTEには入り口の役割と出口の役割の仕事を行われています。
入り口の役割では、宮崎の森を使った原木しいたけの栽培したり、サーフィンで使うサーフワックスを天然由来の木々で作ったりしています。
これらの活動を通じて、宮崎に興味をもったり、宮崎に人が注目する仕組みをつくっています。また、森での活動は人を呼び込む起爆剤となるだけではなく、森の再生や自然環境の持続にもつながっていますよね。
出口の役割では、人々が集えるカフェをつくったり、コワーキングスペースをつくったりしています。
出口の取り組みでは、地域のひとと地域外のひとをつなげるような場になっていたり、地域外の人が地域の特産品を買うことができたりします。
地域の持続は、地域のひと・もの・ことを、地域外の要素とつなげていくことから始めていくのではないかなと思っています。HUTTEの出口の取り組みはまさにそれを行っているのではないかと思いました。
(森でどんな活動をされているのかを話す今西 猛さん!)
HUTTEは、入り口と出口の役割を通じて、「森と地域の持続」を考えて、実践されてきました。
面白いのは、入り口の役割(森のことなど)が森の持続だけに関わっているのではなく、地域の持続にも関わっていること。その逆も然り。
だから僕は、HUTTEは「森と地域の持続」というサイクルの中心にいる存在なのかと思います。
(HUTTEの出口の取り組み!コワーキングスペースやカフェを紹介する今西正さん!)
ここを拠点に多くの宮崎の関係人口が創出されてきました!
インタビューで、地域のこと、ローカル・プレイヤーの活動のこと、を知った上で、自分たちの考える未来をワークショップで考えていきます。
今回の冒険では、「森と地域の持続」を一つの軸に、コワーキングスペース、地域商品、森、など様々な切り口がありました!
U-18たちは、一体どんなところに興味を持ちながらワークショップを進めていったのでしょうか。ワークショップを行った大学生メンターの一人はこのようにワークショップを振り返っています!!
考えがまとまっていなくても、とにかく自分の意見を話してみることをがんばっていたのが印象的でした。今回も面白いアイデアがたくさんで私もワクワクしました!
ワークショップだと、それぞれが完璧な意見を言わなきゃと重い空気になってしまうこともあります。ですが、このグループでは、それぞれの意見はまだまだ未完成だけど、「とりあえずこう感じた」「率直にこう思った」というのを話し合えていたのではないでしょうか。
今回の冒険で、4回目。だからこそ、参加者がお互いを信じ合い自分の意見を言い合える環境づくりが自然とできたのではないかと思います!
この大学生メンターは、「今回も面白いアイデアがたくさんで私もワクワクしました。」と話してくれました。ということで、今回の冒険で出たアイデアをグラレコで紹介させていただきます!
地域商品、森、場づくり、関係人口などの切り口からのアイデアが見られますね!確かに、どのアイデアも面白く、僕もワクワクしてしまいます!!
今回は、宮崎県宮崎市、そして美郷町にも訪れました。
出会ったHUTTEさん。HUTTEは、ドイツ語で「山小屋」という意味です。
この「山小屋」が、すごかった。
山だけに意義を見つけているわけではなく、地域との関係性の中で山小屋の意味をつくっていました。
地域の持続とはなんなのか。森の持続とはなんなのか。
それを考えて、活動をし続ける。
そんな、とある山小屋の話がありまして
なるる
<この記事を書いた人>
なるる。武蔵野美術大学造形構造学部に在学中。innovationGOの運営をするi.clubでインターンをしており、大学生メンターとしてinnovationGOに関わる。普段は、社会とデザインをどう結びつけるか、を考えている。森や川、海、山など自然の創り出す空気が好き。実は・・・なるるが本名ではない。