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「今しかできない冒険で賞」作文コンテスト2022|最優秀作品紹介・総評

「今しかできない冒険で賞」作文コンテスト2022に応募してくださった全国のU-18の皆さん、ありがとうございました!

一人一人がinnovationGOを通して経験した「今しかできない冒険」。冒険を通して何を感じ、考え、行動したのか、限られた文字数の中でも目一杯表現された作品ばかりでした。

以下の審査のポイントで「今しかできない冒険で賞」、審査員6名と審査会を実施しました。※審査の結果、今回ノミネート形式ではなく、最優秀作品のみの掲載することになりました。

・ 審査のポイント
1. あなたならではの「学び」が伝わる作文
2. innovationGOの「具体的な体験」が伝わる作文
3.「今しかできない冒険」が感じられる作文

審査の結果、「今しかできない冒険で賞」最優秀賞に選ばれた作品の発表です。

■ 「今しかできない冒険で賞」最優秀賞作品

◉タイトル:「おとなごころ」と「こどもごころ」の狭間で
◉応募者:あいぴょん(神奈川)

・ 最優秀賞に選ばれたポイント
「おとなごころ」と「こどもごころ」という言葉を使って、狭間で揺れ動く心情が言語化された作品であり、おとなとこどもの狭間を生きる「今」が強く感じられる作品でした。まさにinnovationGOの体験を通して見つけた彼女の気づきを、学びに昇華させている点で高く評価されました。

最優秀賞作品はこちら!

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「おとなごころ」と「こどもごころ」の狭間で


 私がinnovationGOで経験した「今しかできない冒険」とは、「おとなごころ」と「こどもごころ」の狭間で揺れ動くことです。私はinnovaitonGO Season2 MAKEコースで、大きく2つのことを学びました。

 まず、アイデアは才能だけでなく、努力によっても生み出されるということです。プログラムに参加した当初、私はありきたりな内容しか思い浮かびませんでした。発表を諦めたくなる瞬間もありましたが、関連する情報を調べ続けることによって、最終的には新たなアイデアを発表することができました。「調べる」努力によって、才能だけでは超えられないアイデアを生み出すこともできると学びました。しかし、それは幼い頃に想像していた「イノベーション」のイメージとはどこか異なる、「おとなごころ」(大人の視点から得た考え)のように感じました。もちろん、この学びは困難な課題にも立ち向かっていく際に重要だと思いますが、これに付随して、私はもう1つの重要な学びを得ました。

 それは、心の底から湧き上がる情動を大切にすることです。私は商品の開発を視野に入れていたため、次第に販売されることを想定した、現実的な側面からアイデアに向き合うことが増えていきました。しかし、メンタリングやプレ発表のフィードバックでは、最初にそのアイデアを思いついたきっかけや、自身の思いを大切にすべきと言われ、再度自分がつくりたい未来を考え直しました。その結果、最終プレゼンでは自分の感情を伝えることを意識し、「熱い思いが伝わる発表だった」と言っていただけました。大学生メンターや運営の方からのアドバイスを受けて、私はワクワクを忘れない「こどもごころ」を意識することができました。

 このような「おとなごころ」と「こどもごころ」の2つに等身大で向き合う経験は、「今しかできない冒険」として、かけがえのない財産となりました。

書いたひと:あいぴょん。神奈川県横浜市に住む高校3年生。卒業式が終わり、高校生活最後の春休みを満喫中です。友達と大阪や箱根を旅行したり、進学する学部とは異なる興味分野を探究したり、インターンをしてみたり、やりたいことを全力で楽しんでいます。innovationGOのアイデアも、実現に向けて奮闘中です。

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■ 審査員総評

6名の審査員とオンライン審査会を実施して、全ての作品を読んでいただきました。審査員から本コンテストへの総評コメントをいただいています。

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冒険という体験を自分の「学びに変換」する。さらに、自分の学びを読み手に伝わる「表現に変換」する。この2つの変換をいかにうまく行うか。その力が問われるコンテストだと改めて感じました。ただ、その力は本コンテストに限らず、これからも重要な力であることは間違いありません。これからも本コンテストをきっかけに、一人でも多くのU-18が冒険という体験を自分の学びに変換し、そして、学びを伝わる表現に変換することにチャレンジすることを心から応援しています!(小川 悠/教育デザイナー)
こんなにも素敵な企画に参加させていただきありがとうございます!応募作品を読ませていただく中で、高校生の溢れ出るinnovationGOへの愛と共に、皆さんが本当にかけがえのない時間を過ごしたことが伝わり、私自身もそれぞれの「今しかできない冒険」に刺激を受けました!自分が起こした行動から得た学びは、「振り返り」と「言語化」が本当に大切です。皆さんにとっても、更に学びを深める機会になったのではと思います。皆さんのこれからを楽しみにしております!(鎌田 悠菜/想い出の仕立て屋)
「今しかできない冒険で賞」の作文、すべて読ませて頂きました。とても感動しました。皆さんが、プログラムを通じて、仲間の高校生から刺激を受けて、気付きを得て、ワクワクを感じながら新しいフィールドにチャレンジしていく。素晴らしいことだと思います。教える、教えられるも大事ですが、自ら考える、やってみる、やってみたことを深く思い返すことが成長につながると改めて感じました。高校生の皆様に感謝です!!(佐藤 雅彦/心のエンジニア)
皆さんの作品を読んで、「積極的に学ぶことで最高の冒険ができる」ということに改めて気づけました。かけがえのない体験を共有して下さってありがとうございます。これからも日々の中で学びの種を見つけて楽しく冒険を続けてください。(菅本 香菜/旅するおむすび屋)
「今しかできない冒険」を、高校生の方々がつよい好奇心で取り組んでいることに、大きな刺激を受けました。未知の世界に出会おうとすること、面白いと感じる心を素直に肯定すること。その冒険を知っている高校生の方々の未来には、とても広い世界が待っているように感じます。そして、あかるい心は人から人へ、さらに未来へ伝播しながら、私たちが生きる意味を手助けしてくれるのではないでしょうか。一緒に未来を歩きましょう。(仁科 勝介/写真家)
読んでいて胸が高鳴る作品ばかりのコンテストでした!高校生と言う多感な時期に、同世代の仲間やかっこいい大人の先輩達と共に真剣に向き合った今回の経験は、皆さんの将来に大きな標を与えてくれたと思います。後はその道標をもとに、自分だけの最高の冒険に出会うために情熱に従ってぜひ行動を起こしてください。皆さんの冒険の中で、どのような景色が見えたのか、何を感じたのかを聞ける日が来るのを、楽しみに待っています!(増子 彩夏/ドリームサポーター)

■ 最後に

「今しかできない冒険で賞」作文コンテストは、今回が初めての実施でした。実施にあたり、サポートをしてくださった皆さんありがとうございました。

応募してくれたU-18の皆さん、結果に関わらず本コンテストに挑戦した一人ひとりにとってinnovationGOでの学びを再確認する、そんな機会になっていたら嬉しいです。

それでは、来年の「今しかできない冒険で賞」でまたお会いしましょう。


innovationGO運営チーム

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