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アイデアも、高校生も、変化する夏!/壱岐イノベーション・サマープログラム:レポート(あいこす)

こんにちは。i.clubインターン生のあいこすです。

この記事では、2023年8月に長崎県の壱岐島で行われた壱岐イノベーション・サマープログラムについて書きたいと思います。

通称サマプロでイノベーションに挑むのは、壱岐の高校生。私はこのプログラムで、メンターとして、高校生のアイデア発想をサポートする活動を行ってきました。

1.サマプロって?

サマプロは、壱岐高校の高校生を対象とした、イノベーションに挑むプログラム。普段は学校の授業や部活動でイノベーションに取り組んでいる高校生たちが、つくりたい未来やアイデアを形にしてみる2日間です。

1日目は、イノベーションとは何なのか、イノベーションの作法とともに学んだ後、それぞれのテーマに沿ったまちの人々にインタビューをしに行きました。

2日目は、インタビューで聞いたことや感じたことをもとにイノベーションに挑みます。つくりたい未来の設定、アイデアの発想、変化の場面の確認という、イノベーションの作法である3つのステップを踏んで、自分たちの考えたものを形にしてみることを目標にしました。

(プログラム中の様子)

今回は12人の高校生が5チームに分かれて参加しました。そして高校生のアイデアづくりのサポートをする修了生メンターとして、5人の過去のサマプロ参加者も参加しました。

昨年は45人、10チームの参加だったようで、昨年と比べると今年は少ない人数での実施となりました。高校生たちが少人数であることを活かして、チームを混ぜたミニゲームをしたり、他チームのメンターの「これまで・いま・これから」の話をインタビュー形式で聞く時間を設け、充実した交流の時間をとることができました。

チーム内に留まらず、高校生たちが他チームのメンターとも交流できたというところが今年のサマプロの特徴だと思います。

また修了生メンターは全員壱岐出身ということもあり、サマプロコミュニティのようなものができていて、羨ましくなるくらい素敵な関係性でした。


2.印象に残ったこと

今回私の印象に残ったのは、2日間を通してアイデアが変化していく様子です。

プログラムでは、インタビューを通して見つけた自分たちの気づきや、運営チームからのコメント、メンターからのアドバイスを元に、つくりたい未来やアイデアを磨いていきます。

私が参加したチームでは、はじめ、壱岐の「勝本地区の冬の観光」をテーマにしていました。壱岐は夏にたくさんの観光客が訪れますが、冬にはあまり観光客は訪れないそうです。そんな課題を解決したいというところからこのチームはスタートしました。

しかし勝本地区で、まちづくりに関わる方へインタビューしていくうちに、観光客に伝えたい魅力はたくさんあるものの、地元の人ですらその魅力を実感できていないことに高校生たちは気づきます。

今回、インタビューを通じて高校生が新たに着目したその魅力は「勝本の魚」です。勝本地区は漁業が盛んで季節によってさまざまな魚が獲れています。例えば冬にはブリが獲れたり、大きなマグロが釣れることまであるそうです。

しかしその魚の多くは島外に出荷され、地元の人が食べる機会は多くはないとのことでした。

高校生たちは、観光客に広げて行く前に、まずは地元で地元の魚を食べることをもっと意識してもらいたいと思い、最終的には、地元の人たちが、地元の魚を意識して食べる月間をつくる、というアイデアを考え、発表しました。

このように、はじめに決めていたテーマ、インタビューの後に考えたこと、そして最後に発表したものでたくさんの変化が見られました。対象が観光客から地元の人になったり、他のチームでは、マップをつくるというアイデアが絵本をつくるアイデアになったチームもありました。

それぞれインタビューを通して再発見した壱岐の魅力を、どうしたら知ってもらえるか、もっと壱岐が魅力的になるには何ができるかを、自分たちなりに考え抜き、アイデアを磨きあげたからこそ、最後に発表してくれたアイデアは、多くの人に壱岐の魅力が伝わるものになったと思います。

(2日目の発表のようす)

参加してわたしが感じたサマプロとは?

それは、変化が起こるプログラムです。アイデアも変化しましたが、そのアイデアを磨く中で新たな視点や気づきを手に入れ、高校生たち自身も大きく変化したのではないかと思います。


あいこす

<この記事を書いた人>
あいこす。青森県中泊町出身。埼玉大学教養学部所属。大学ではヨーロッパ文化を専攻。インターンを通してイノベーションについて学習中。楽器演奏が趣味。最近は専らジャズトランペットに熱中。



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