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「五感で感じる」を言葉に/イノ旅かえつ2023:レポート(みや)

こんにちは!i.clubインターン生のみやです。今回は、6月から10月にかけて行われたイノ旅かえつ2023についてご紹介します。

1.イノ旅かえつ2023って?

イノ旅は、ANAホールディングス(株)と(一社)i.clubが協働し進めている地域密着型イノベーション教育プログラムです。東京都のかえつ有明高校の学内プログラムとして、今年度で3年目となる、イノ旅かえつ2023を実施しました。

かえつ有明高校のオーセンティッククラスの高校1年生、約110名が、6月から行われた事前プログラムで地域やイノベーションについて学び、10月17日から20日の3泊4日で広島県大崎上島、京都府和束町、京都府京北、京都府京丹後の4つの地域に分かれて旅しました。

わたしは今回、30名の生徒と共に、広島県大崎上島の旅に参加しました。

2.印象に残ったこと

今回のプログラムの特徴は、地元ではない初めて行く地域でイノベーションに挑戦することです。

普段は多くが都内で生活する生徒たち。中には、離島が初めてという人もいました。しかし、初めは、島って不便なんじゃない?何があるの?と話していた生徒たちも、最後のアイデア発表では、大崎上島といえば○○と、自分たちが見つけた魅力をアイデアにして発表している様子が印象的でした。

あるチームでは、「海がこんなに近いことに驚いた」「このきれいな海と空を独り占めする感覚が最高だった」という経験から、砂浜で映画鑑賞会をするというアイデアを発想しました。目で見て肌で感じた島の魅力をうまくアイデアに反映することができていました。

またあるチームでは、「自分で見つけて収穫したみかんが甘くて美味しかった」「おすそ分けしてもらったみかんを3泊4日でたくさん食べて気に入った」という経験から、東京で島のみかんを使ったイベントを開くというアイデアを発想しました。手で触れて実際に食べて感じた島の魅力をアイデアに取り入れることができました。

アイデア発想のサポートをしながら、このプログラムならではだな、と感じたことは、島での暮らしを体験することでみつかる五感で得た気づきが、アイデア発想に活かされたということです。ただの情報として知った魅力ではなく、五感を使って自分が感じた魅力に着目することで、アイデアがぐっと魅力的なものになるのだと感じました。

3.プログラムを通じた学び

今回、わたしはプログラムの進行役も務めました。プログラムの中で一番大事なわたしの役割は、メンタリングで、チームの想いや考えを言語化しながら、アイデア発想のサポートをすることです。

これまで、noteで紹介してきた様々なプログラムでの経験を活かして、アイデア発想のサポートをすることができました。

その中で、今回のイノ旅で感じたメンタリングのポイントは、五感で感じた「魅力」などの抽象的な言葉を、もう一歩深めて具体化してみることです。

例えば、「みかん」が魅力的だと感じた場合でも、味や、収穫することの楽しさ、畑の景観、活用方法などみかんの何が魅力的だったのか?をより具体的にすることができます。

みかんの何が特にいいなと感じたの?と例をあげながら深掘りしてみると、生徒たちの中で何かひらめくような感覚がありました。「島のみかんの甘さ」という魅力に絞ることでアイデアが深まったり、つくりたい未来がより明確になる場面を見て、これは大事なポイントなんだなと気づきました。

「なんかいいな」と無意識で感じていることを意識的に言語化することで、五感で感じたことがより鮮明になります。これが、生徒たちの価値観を変える経験になり、アイデア発想につながったのではないかと思うのです。まさに3泊4日で、アイデアだけでなく、生徒たちの中にもイノベーションが起きた感覚です。

イノ旅かえつ2023はわたしにとって、五感で感じたことを意識的に言語化することで、イノベーションが起こることを学んだプログラムでした。

みや

<この記事を書いた人>
みや。兵庫県神戸市出身。岡山大学経済学部経済学科所属。i.clubインターン2期生。大学ではマーケティングを専攻。インターンでは、地域やイノベーションについて学んでいる。最近は丁寧な暮らしの魅力に気づき、自分が感じる”好き”や”心地よさ”を深堀&開拓中。


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