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ONのためにOFFにする(あいこす/10)

インターン2年目となるこの夏も、さまざまなプログラムに取り組んでいます。

学校外で行うi.club主催のオンラインプログラムinnovationGOだけでなく、学校内で行うオフラインプログラムなどにも参加し、ありがたいことに忙しない日々を過ごしています。

こうして活動している中で、自分の中で一つ意識するようにしていることがあります。それは、プログラムや日々の作業などインターンの活動をするときに、自分の中のスイッチをONにすることです。

スイッチをONにするとき。具体的には、話し方や表情を意識的につくるということを主にしています。

例えば、自分の調子が少し悪いときでも、それをプログラムに参加している中高生たちになるべく感じさせないようにしよう、と意識していました。普段の自分より明るいトーンで話してみたり、少しだけオーバーにリアクションを取ってみたり。自分の中での理想像を思い描いて、なるべくそれに近づけるように動くことを意識していました。

また、スイッチをONにしているときは、話し方など表面的な部分だけでなく、内面でも意識的に思考を巡らせていました。プログラム中に自分はどう動くべきか考えたり、その自分の行動を振り返ったり、さまざまなことを考えていました。

しかし、意識的にスイッチをONにするようになってから思うのは、実はONよりもOFFの方が大事なのではないかということです。

そう思ったきっかけは、体は休めているはずなのに、なんとなく心が休まらないなと感じる瞬間が増えたことです。自分でも気づかないうちに、スイッチがONのままになってしまっていました。

スイッチをOFFにできなくて何が困るかというと、ONの状態でいようとしているのに、それを維持できずに急にスイッチが切れてしまったり、そもそもONにすることができなくなってしまうことです。

人前に立つことを意識した話し方をしようと思っても上手くできない瞬間や、急に頭が回らなくなったりすることが少し続いたことで、スイッチを意識的にOFFにしないと、いずれ完全に動けなくなってしまうということを実感しました。

きっと、意識的にスイッチをOFFにすることができれば、次にONにするときの体力や気力が蓄えられるはずです。

これは例えると、スマホの充電みたいだなと考えました。当たり前ですが、スマホを充電するとき、ケーブルを刺さないと充電は始まりません。そして、充電しながら使うとスマホが熱を持ってしまったり、バッテリーが悪くなったりすると思います。もちろん、充電をしなければいつか電源は切れてしまいます。

私は、自分自身に充電ケーブルを刺すことをついつい忘れてしまっていたり、ケーブルを刺しながらも無理に使おうとしていたのかもしれません。

では、私にとって、ケーブルを刺して充電すること、スイッチを意識的にOFFにすることは、どうしたらできるのか考えてみました。

本当は、家の中はOFF、外ではONなど、場所で切り替えられるといいなと思っているのですが、どうしても家で作業をしたりする場面は多くあるので少し難しいでしょう。

次に考えたのは、何かの行動で区切ることです。例えば、お風呂に入ることをきっかけとしてスイッチをOFFにして、それ以降は、パソコンを開いたり連絡を見たりせずに、完全に自分の娯楽の時間にすることを考えてみました。

ただ、お風呂だと場所も時間も限定されてしまいます。もう少し気軽に、そしてこまめにON・OFFを切り替えられる方法があるといいなと思っています。

ということで今はまだ、OFFに切り替えるための最適な方法は模索中なのですが、早いうちに見つけたいと思います。

インターンでの活動のみならず、自分の人生において、これからも長く頑張り続けるために。自分でも思いがけず充電切れになってしまわないように。これからは、スイッチをONにすること以上に、スイッチをOFFにすることを意識していきたいと思います。


あいこす

<この記事を書いた人>
あいこす。青森県中泊町出身。埼玉大学教養学部所属。大学ではヨーロッパ文化を専攻。インターンを通してイノベーションについて学習中。楽器演奏が趣味。最近はライブや演奏会など、生音で聴く音楽の良さを再認識。

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