フィンガーライム 栽培記録 2019年 5月
こんにちは‼️
大阪の北摂で有機、無農薬栽培で
野菜や果物を育てている印乃里です。
今日も熱帯果樹栽培担当のイデが、
フィンガーライムの栽培についてお伝えいたします。
さて前回は冬を越した苗達が昼夜の温度差からか、
中々、元気にならない4月のお話しでした。
仲間達との接ぎ木チャレンジについても、
初めてのことで期待より不安の方が大きかったんです。
では、接ぎ木の結果からお話ししましょう。
全部で10本の柚子にフィンガーライムを接ぎ木して、
上手くいった本数は…
0本でした。
早ければ4日、
遅くても1週間で接いだ枝が枯れ枝になりました。
続けて挿し木にも挑戦しましたが、
こちらも全滅でした。
これは実は私のせいなんです。
穂木として採ったフィンガーライムの枝が
若すぎたせいでした。
そこに気づいた1年後の2020年5月には、
ほぼ100%の成功率にまで上げることができています。
ただ、その時は理由もわからず失敗していて、
仲間内にも恥ずかしいし私のテンションは下がっていました。
ところが5月になり、ハウス内の苗達のコンディションに
大きな変化が現れてきました。
先月まで元気のなかった苗達でしたが、
一気に新芽や蕾を出してきて枝を繁らせ
花をたくさん咲かせ始めたんです。
色々と参考になるからと聞いて栽培していた畑のレモンも
ネットや本を参考にして世話をしたところ、
数年ぶりに花を咲かせました。
木の成長を優先させるのであれば、
花を摘み取った方が良いという意見もありましたが、
何より小さくても実がなるところを見てみたくて
そのままにしていました。
4月に視察に伺った農園で苗も購入して、
前に購入した農園に教えていただいた方法とは別の方法で
栽培してみることにしました。
具体的にはハウスの外で地植えしてみたんです。
購入は3本で、そのうち2本を畑に地植え、
1本はハウス内に地植えしてどちらにも黒マルチをかけました。
1年たった現在では、どの苗も元気ですが
やはりハウス内の苗の方が生育は良いですね。
樹高や枝の繁り具合でも倍くらいのボリューム差があります。
心配していた苗のコンディションが改善したことで、
私のテンションも上がりっぱなしでした。
更に正月に地元産の柚子から採った種を植えていたんですが
5月に入って一斉に芽が出始めたたんです。
柚子を接ぎ木の台木にして完全な
印乃里オリジナル苗を作りたいと思っていました。
声を出さない植物のお話しですが、
5月になって畑もハウス内も急に賑やかになった感じでした。
うまくいかないことも、うまくいくこともありますが、
苗が枯れない限り取り返しはつくとポジティブに捉えて
楽しむことを最優先にしていました。
2019年 5月
外気最低気温 4.0℃
ハウス内最低気温 3.5℃
ハウス内最高気温 46.3℃
(*ハウス内には複数の温度計を配置し、
その最高·最低気温を表示しています。
数℃の誤差はあると思います。)
5月になり苗達からの新芽も勢いよく伸びてきて、
蕾も開いて小さな(5ミリ程度)の実も確認できた。
印乃里で初めての着果に興奮しました。
接ぎ木はやり直しても結果は同じで、
台木の柚子苗を地植えして翌年の台木として使うことに。