フィンガーライム 栽培記録 序章2
こんにちは(^^)
大阪の北摂でフィンガーライムやアボカドの栽培と、
有機栽培で野菜を育てている『印乃里』の
熱帯果樹担当のイデです。
先日はフィンガーライムについてのご紹介でした。
今日は私達がフィンガーライム栽培に
取り組むまでの道のりを、
ざっくりと お伝えいたします。
そもそも、
私がフィンガーライムという果物を知ったのは、
2018年の9月でした。
それまでは、その存在さえ知らずに、
ある日、たまたま知人から教えてもらったんです。
それから、
今の相棒であるイタリアンレストランのシェフと
「どこに売ってるんやろ?」
「どこで育てたらえぇんやろ?」と
ミーティングを重ねました。
苗の購入先は通販サイトやWebで
小さい苗を比較的簡単に見つかりましたが、
問題は「育て方」でした。
書籍やWeb上で探しまくりましたが、
『冬場は室内で日当たりのいい場所で栽培する』という
非常にアバウトな情報しかありませんでした。
「何℃までなら枯れない」といったような
詳細な情報は皆無で、
冬場には普通に雪が積もる北摂では
屋外での栽培は無理なのかと
諦めかけていました。
悩みつつ解決方法を模索していた時に、
『印乃里』のメンバーを紹介していただきました。
メンバーの皆さんは約10年の間、
畑を楽しんでおられた方々でした。
皆さんフィンガーライムに興味を持ってくださって
「一緒にやりましょう!」と
快く仲間に加えてくださいました。
更に必要なら本格的なハウスも建てるが、
当面は簡易なハウスで様子を見ることになりました。
(*お恥ずかしい話、この時はまだ
ハウスに入れるだけで越冬できると思っていました 笑)
さあ、栽培する農地は確保できました。
次は「苗木の確保」です。
Web上の販売サイトでは
20~30センチの小さな苗しか
売っていませんでした。
「収穫まで何年かかるんやろ?」
「小さい苗で冬は越せるんやろか?」
『大きな苗が欲しい!』
その願いはすぐに叶いました。
そうです。たったの1か月で!
毎日、暇さえあれば
「フィンガーライム 苗 販売」等のワードで
検索を続け、ある果樹農園さんが
大苗を販売されているのを見つけました。
さっそくメールしたところ、
「今年の販売は終了しました。また来年どうぞ」
という返事が…
諦めきれず交渉を重ね、無理なお願いを続けました。
すると私の熱意が伝わったのか、農園の社長様から
「わかった。取りに来て」と返事が!
レンタカーを手配して5年生と3年生の苗を各5本、
合わせて10本の苗を引取に行ってきました。
初めての対面時に社長様は苦笑い。
「断っても、断ってもメールが来るから (笑)」と、
半ば呆れておられました。
このように、あっという間に
場所と苗の確保は済みました。
順調すぎて気持ち悪いほどで、なんだか怖いくらいでした。
でも、本当の苦労はこれからだったのです。
わが『印乃里』に苗が到着したのは
2018年の11月17日です。
そうです。もう冬は目の前だったのです。
栽培マニュアルの無い植物の栽培を、
まったくの素人の私を中心にして始めるのです。
あ、お伝えしていませんでしたね。
私が植物の栽培をするのは約45年ぶりのことです。
小学校の あさがお栽培以来の事でした。
いただき物のサボテンも枯らすほど何も知らない男です。
今、考えても本当に無謀なことですね。
難しくても ずっと毎日が楽しかったのは、
仲間に入れてくださったメンバーの皆さんと、
ずっと一緒に頑張ってくれた相棒のおかげです。
辛かったり、嫌だと思ったことは
ただの一度もありませんでした。
オーストラリアの温暖な乾燥地帯が原産で、
カリフォルニアやタイ、
フィリピン等で栽培されている植物を、
冬には雪が積もる大阪・北摂での栽培が始まりました。
寒さ、暑さ、湿度、水やりの量…
不安と喜びが入り混じった日々については、
次回からの本編でお伝えいたします。
栽培を始めてからの日々を
一か月ごとにまとめてお伝えします。
ぜひ、お読みになってみてくださいね。
長い文章を最後までお読みくださいまして、
ありがとうございました。