フィンガーライム 栽培記録 2019年 1月

大阪·北摂で無農薬でのフィンガーライムやアボカド栽培、
有機野菜の栽培をしている『印乃里』です。

今日も熱帯果樹担当のイデがお伝えいたします。

私達の元にフィンガーライムがやってきて2ヶ月弱。
年が明けて2019年1月のお話しです。

夜中から明け方にかけての最低気温が
0℃あたりをウロウロし始めました。

簡易ハウスの壁面はプチプチで覆い、
床にはアルミマットを敷いていましたが
続々と葉っぱが落ち始めました。

「加温しないと このままでは枯れる?!」

夜は無人になる畑の小さな簡易ハウス(1坪ほど)です。
石油ストーブ等は火災の心配もあります。
悩みに悩み抜いての決断は「農業用ロウソク」でした。
約8時間燃え続けるらしい農業用ロウソクを
深めの缶に入れて試してみました。
祈るような気持ちで各ハウスに1つずつ
ロウソクに着火しての翌朝の結果は…

火災の心配より温度が全く上がりませんでした。

「そりゃ、熱量が足らんよなぁ」

ってことで、ロウソクを増やしてテストを繰り返し、
最終的には5個のロウソクで加温しました。
外気との差はプラス2℃ほどになり最低でも-4℃くらいに😃
もちろん缶に入れて、万一倒れても
火事にならないよう注意はしていました。

柑橘類の多くは
マイナス5℃が3時間続くと枯れ始めるという情報もあり、
とりあえず、本当にとりあえずの一安心でした。
ネットで地域の気温の変化を調べても、
最低気温の時間帯は非常に短かったことが救いでした。

それでも全ての葉を落として茎の色も薄くなった苗もあり、
早急に根本的な対策の必要に迫られていました。
畑のメンバーとのミーティングを重ねて、
専門のビニールハウスの建設を決定しました。

ネットで検索したり業者さんからの見積りなども吟味し、
大きさやパイプの太さ、使い勝手等を考慮して
17坪のハウスに換気用巻き上げ機能付きの
ビニールハウスに決まりました。
専門の業者さんに建てていただきます。
同時にハウス用石油ストーブの購入も決まりました。

大阪·北摂地域の1月は粉雪が舞い、
うっすらと積もる日もあります。

「早く大きさハウスに入れてストーブを焚きたい❗」

期待が不安に押し潰されそうな初めての冬でした。

そして、月末。
私達の畑に大きなビニールハウスが完成しました。

本職の農家の方から見れば、
17坪のハウスは育苗用のミニハウスかもしれません。
ですが、私にはギリシャの神殿のような、
大きな大きな神々しい光を放つ正に神殿だったのです。

ただ、冬本番はこれからです。
あわただしくハウス内を動き回る2月が始まりました。

2019年 1月
外気最低気温 -5℃
外気最高気温  21℃

簡易ハウス内
最低気温   -3.9℃
最高気温   27.3℃ 

昼間の天気次第でハウスの中の気温は上がるが、
夜中から明け方は冷え込む。

落葉、枝の枯れ込みが進むが、
最低気温の時間帯が短い為に全体が枯れそうにはならない。
月末にハウスの建設が始まり3日間で完成。

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