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直前講座の必要性と、休憩時間の過ごし方【118回医師国試】

先月、第118回医師国家試験を受け、合格した。

なお、卒業したのは昨年。第117回を受験して落ちている。国試浪人生であった。

現役生時代も国浪生になってからも、アニメ見たりゲームしたりnote書いたり、足りない実力に反してかなり楽観的な暮らしをしていた。学生時代は臨床実習ポリクリには真面目に励んでいたものの、座学の知識は浅く、要領は悪く、怠惰でもある、カスの医学生だった。そのため、「合格するための勉強法」を語るのは流石に気が引ける。

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そんな俺でもただ一つだけ言えるのは、「大手予備校による直前講座は極めて出来が良い」ということ。国家試験の対策のエッセンスが凝縮されており、正直通年で公開していてほしいレベル。しかし、毎年の傾向変化の研究に時間がかかるのか、あるいは供給を絞ることで希少性を高めたいのか、直前期の極めて短い期間しか視聴することができない。

現役生の頃は「直前講座なんて、予備校が学生の危機感を煽るために売り出している、足元を見たこすい商売だろう」と考えていた(ゆえに落ちた)のだが、むしろ直前講座にこそ予備校が予備校たる要素が詰まっている。「試験に出る知識」というより「試験を解くための知識」を得ることができる。医学の体系的な学びを重く見る通年講座とは質が異なる。

俺は、MECの『Dr.渡の国試無双』『Dr.宮田のファイナルチェック』を中心に勉強したが、いずれもかなり役に立った。これらの講座のおかげで受かったと言っても過言ではない。俺はMECに通っていたのでカリキュラムに組み込まれていたが、現役生や宅浪生は、MECの通年講座を受講してみて自分との相性を測っても良いだろう。

一般には、medu4の『国試究極MAP』の評判が高い印象。俺も購入したが、流石に直前講座をいくつもやるには時間が足りないので、3分の1程度しか視聴できなかった。直前期にやることは絞った方が良い。

いずれの教材を使うにせよ、1月頃からは直前講座中心の学習が圧倒的に強い。通年講座の視聴は12月までに一通り終わらせておくことをオススメしたい。直前講座は、過去問演習や通年講座である程度知識がついている前提の講義である。勉強したけど苦手なままの分野があるとかなら問題ないが、完全に初見の分野を残しておくべきではないだろう。

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勉強法以外でもう一つ、俺でも教えられるのは、本番の休憩時間の使い方だろうか。

現役生時代も国浪生になってからも、本番と同じスケジュールの模試は何度か受けたが、やはり本番はワケが違う。慣れない環境や緊張といった再現不可能な要因はもちろん、各ブロックの30分前から着席させられるという根本的な違いもある。

そのため、「身体的にも精神的にも、国家試験は体力勝負である」という認識を強く持った方が良い。疲弊してくると、問題文の症状や異常値を読み飛ばしたり、苦手分野の知識を思い出すときに初歩的な勘違いをしたり、鑑別疾患が抜け落ちたり、ろくなことがない。

そこで俺は、国試前日や当日の休憩時間のほとんどをリフレッシュに費やした。特に散歩が熱い。座りっぱなしで負担がかかる腰を解放できるし、建物を出て外の空気を吸って風に当たれば、鬱屈としがちな気分もいくらか晴れる。

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身体的な疲労を回復しようと、昼食を多めに食べたり眠ったりするのはあまりオススメしない。特に昼食後の必修ブロックの眠気がヤバくなる。お腹がすかないか不安なら、必修ブロック前後に分けて食事を取れば良い。おやつでも可。

国家試験を無駄に二回も受けているので、去年の反省を活かして、今年は満足のいく過ごし方ができたように思う。医師国家試験に限らず、長時間の資格試験を受ける人は、適当に参考にしてほしい。

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