【マレーシア】MaybankのFixed Deposit(定期預金)の種類の選び方 ~イスラム教の教えも含めて~
すみません。金利について相当恥ずかしい勘違いをしていたので、色々訂正して公開しなおします。
今のところマレーシアネタのペナン旅行記が一番スキをいただいていることもあり、今日はマレーシアネタです。
マレーシアに住むなら定期貯金をしよう
マレーシアに住み始めて、口座を開いてある程度の余裕ができた真っ先にやるべきことはFixed Deposit(定期貯金)への貯金です。なぜなら利率が良いからです。以下のリンクをご覧ください。2.4%~2.7%の利率です。なお、1年ぐらい前はこれよりも更に0.3%ぐらい高かった気がします。結構下がっていますね。なぜでしょう…?
日本の貯金の利子は無いに等しいわけですが(今後は変わる?)、マレーシアではたとえば5000RMを3ヶ月放置するだけで1食分の食事代(5000RM × 0.0255 /4 = 31.8 RM)が手に入ります。可能な限り早く、そして多めに貯 金したいと思いませんか?
私はなんだかんだ赴任して半年ぐらい何もしなかったので、もったいないことしたなと思います。操作も面倒でもなんでもなく、非常に簡単な操作でできます。
※ただし、日本円に最終的に換金するつもりなら、利率よりも為替のほうが効いてくる気がしますのでそこはよく考えてください。。まあでも為替は読めないなら確実に増やす方法ということで。
イスラム教では利子は禁止
実利的な話をする前に、イスラム教の利子への考え方が興味深いのでそちらを先に紹介させてください。
なぜコーランは利子を禁止しているのでしょうか?どう解釈すべきでしょうか?
私も同じような解釈です。利子によって金持ちはさらに金を生み出すことを防止することで、貧富の差の拡大の抑制を何千年前も前から狙っていたとしたら中々すごいですね。実際、マレーシアの利率をみて、あー貯金が1億ぐらいあればなーと何度も妄想しました。実際、世の中にはそれ以上の貯金がある人はいて、銀行に預けるだけである程度生活できるほどのお金が入ってくる訳です。富が富を生みます。
イスラムが国教のマレーシアでなぜ利子が付くのか?
ん?でも、ここで疑問が生まれるわけです。イスラム教が国教のマレーシアで最大の銀行であるMaybankは当然、イスラム教の考えに沿っているはずです。でも、利子が付くとはどういうことなのでしょうか?利子を付けてはダメなのではないでしょうか?調べてみました。英語ですが、以下の解説がわかりやすかったです。
100万円の機械を100万円を銀行から借りたかったとします。そしたら、日本とかだったら銀行から100万円借りて、利子を付けて105万円(利子が5%だとしたら)で返しますよね。でも、それはコーランの教えに違反するので、イスラムの考えでは、銀行が100万円で機械を買って、それに5万円の利益を上乗せして売るという形を取ります。最終的に105万円は決めた期間で返すことになります。最終的に借主が銀行に返すお金は一緒ですが、後者は商売の利益という形を取るので許されるという訳です。
なかなか面白いですね。貯金したときにもらえる利子も、あくまで商品の販売購入(商売)で得られた利益を還元しているという形を取っている訳ですかね。
でも、そうすると銀行が何でもかんでも一度商品を買って売らないといけない訳で、管理も会計上もとてつもなくめんどくさそうなのですが、どうなのでしょう?金融は専門ではないので、詳しい人いたら教えてください。。
ていうか、結局、預金者としてはお金を預けるだけで利益が出ることには変わりないので、富が富をさらに生むことになり、コーランが本来意図したことは守れていない気はしますが、それは一旦おいておきましょう。。
MaybankのFixed Depositの種類の選び方と解説
ようやく、本題です。結論、特別な事情のある方を除いて、"Islamic Fixed Deposit"と”General Investment Account”の組み合わせでいいと思います。種類は以下の4種類があります。
① Islamic Fixed Depositが一番オーソドックスですね。預ける期間(Tenure)を選べばそれに応じた利率が付きます。利益の支払いを受ける時期は、預ける期間によって変わります。たとえば、tenureの選択が12ヶ月以下の場合は支払いを受けるのは満期後です。13ヶ月以降は半年ごとになります。
ただ、ここでいまだに疑問があります。Tenureが3ヶ月でも6ヶ月でも、いまだと利率が同じ2.60%です。支払の受け取りも満期後です。それで、12ヶ月を選ぶメリットが何かあるのでしょうか…?やっぱりどう考えても6ヶ月を選んだ方が利益は増えると思うのですが、何か自分が考慮できていないことがあるのでしょうか。誰か教えて欲しいです。。利率が将来的に低下してもその影響を受けずに済むとかですかね?にしても、差が少なすぎて、Tenureを選ぶとしたら3ヶ月が無難だと思っています。。今までずっと給料が支払われるたびに3ヶ月で預けています。
あと、60ヶ月とかの場合、これも選ぶメリットが全く見えないです。3ヶ月と5年で利率が0.1%しか変わらないです。。唯一あるとすれば、貯金を開始した時点での利率で半年ごとに5年間利益を受け取れるということですかね?つまり、
上記、完全に恥ずかしすぎる勘違いでした。利率はあくまでも年間の利率です。。なので、3ヶ月満期で受け取る場合は、示されている利率の4分の1で受け取ることになります。。考えてみると当たりまえですね。3ヶ月で2%も利率が付くのは多すぎますね。。なんでこんなとんでもない勘違いをしてしまったのだろう。金融リテラシーのなさに笑ってしまいます。ということで、6ヶ月と12ヶ月で現時点で同じ金利だとしても、6ヶ月後に金利が下がってしまえば、12ヶ月のほうが得になるということはあり得ますね。ようやく疑問が解決しました。
ただ、いまは長期金利と短期金利の差が少ない局面というのは確かなそうですね。理由は、物価上昇対策で政策的に金利を高めに誘導しいるのに対して、長期的には下がるだろうという思惑があるからみたいです。その辺はもう少し勉強します。。いずれにしても、いまは短期の3ヶ月とかで回すのは悪くないかなと思っています。
② Prosperous Now!は、利率による利益を預けた瞬間にもらえるということだそうです(満期を待たずに利率分は払われる。ただし、満期までに元本を戻したら、当然、利率分は引かれる)。ただし、利率は①よりも0.1%程度低いです。これはどういう状況で使いたくなるのか少し疑問に思いました。大金を持っていて利率分だけでも生活できる人が、とにかく預けて先に利率分だけもらうという使い方しか思い浮かばなかったのですが。。
③ General Investment Accountは、上記よりもよりリスクが高い預金だと理解しました。上記①と②よりもより高い利率が付く可能性もあるけど、低くなる可能性もあるということです。利率による利益の支払いは1ヶ月ごとのことです。
以下のリンクを見ると、利率は1ヶ月ごとに更新されるみたいです。
https://www.maybank2u.com.my/maybank2u/malaysia/en/personal/accounts/mudarabah/general_investment_account_i.page
3-6ヶ月のTenureだと、いまだと①よりも0.1%高いですね。でも、これが1ヶ月ごとに更新されて来月は①よりも低くなっている可能性もあるということですね。
④ Flexi Fixed Depositは、アプリで手続きを進めている限りは①との違いはわかりませんでした(利率や満期の選択)。Shaliah compliantの記述がないので、単にムスリム圏じゃない銀行と同様に通常の利子が付くということですかね?(上記で説明した手続きを踏んでいない)調べてもよくわかりませんでした。。
今までは私は①しか使っていなかったですが、今回を機に③も少し使ってみて、多少より良い還元を狙ってみようと思います。
色々調べれていたら時間かかってしまいました。。参考になれば幸いです。誤りやアップデートできる情報あればアップデートしていきます。