やさしくなりきれなかったときの後悔
死ぬときに後悔しないために人にやさしくしよう。
ということを伝えたくて書きます。
数ある有名人のスピーチでも、自分が一番好きかつ心に残るスピーチは上記です。人にやさしくできる人生を歩みたいなと思います。なぜこれを取りあげるかというとやさしくなりきれなくて後悔する出来事があったからです。
会社の泊りの出張でドライバーさんに車に乗せてもらったのですが、いつも仕事熱心で心優しいドライバーさんの様子が乗ったときからいつもと違ったのです。どうしたのかな?少し体調が悪いのかな?と思いつつ、そこまで気にすることなく、本人に聞いても大丈夫ということだったので、いつも通り出張先に向かってもらっていました。
でも、やっぱりおかしいのです。普段はそんなに休憩を取らないのにすぐに休憩を取ったり、普段はスマホなんて全く目もくれないのにスマホを触ったり、ウィンカーが出しっぱなしになってしまったりです。そこで、休憩時に出張はやめて戻ろうか?と提案したら、そうしたいということだったので戻ることにしました。まだ取返しの付く時点でその提案ができたのは、我ながら良かったと思っています。
でも、それでも後悔しています。なぜ最初から様子がおかしかったときに同じ提案をしてやめられなかったという後悔です。具体的に何があったのかはわかりません。でも、プライベートでとてもじゃないけど仕事に集中できない出来事が発生していたのは明らかでした。結果的にドライバーさんのご自宅に戻ってご家族に会ったときには少しはいつもの様子に戻られていてよかったのですが、やさしくなりきれなかったと後悔しています。もっと早く戻れたのに。。戻る判断をする前まで自分のスマホをいじっているだけで、何が起きているのか知ろうとしなかったなと。自分のことしか考えてなかったなと。。まさに、ジョージ・ソーンダーズ氏が語っているエレンとのできごとと同じ後悔です。
私はあまり昔のエピソードとかの記憶が薄い人間なのですが、そんな私でもやさしくしてくれた人、どんなに小さなことでもやさしくして喜ばれたできごと、反対にやさしくできなかったなということは覚えています。
やさしくされた具体的なエピソードをあまり思い出せない自分がいます。鈍いダメ人間なのでは?と思ってしまいました。でも、確かに思い出す人たちは確かに自分にとってやさしかった人たちですね。どんなにわがままを言っても受け入れてくれた両親と祖父母、海外の小学校のときに英語ができずろくに喋ることができなかった自分と一緒に遊んでくれた友人たち、中学校で馴染めなかった私を受け入れてくれた友人たち、大学の卒業旅行でNYの自宅に泊めてくださった先輩、会社に入ってから自分自身忙しいはずなのに私のことを面倒見て厳しい言葉もかけてくれた先輩たち。
これはその通りですね。気持ちいいのですよね。たとえば、自分にとっては以下のようなエピソードです。でも、意外と全然思い浮かばなかった。全然やさしさが足りないんだな。ちなみに、残念ながら仕事上では、すごい感謝されて嬉しかったなーというのが全然思い浮かばなかったです。。仕事は言われたことや必要なことをやっているだけかもしれません。本当に人に感謝されて記憶に残るかどうかって、個人的に自発的にやったかどうか?がポイントかもしれませんね。
バイト先のパートさんがごみを捨てようとしているのを察して、ごみ箱に近い自分が代わりに受け取って捨てたとき(こんなことで後にパートさんに後で感動された)
日本語がわからず困っている外国人観光客を案内した
荷物が多く階段を上るのを苦労している人の荷物運びを手伝った
インドで日本製のペンをせがまれて挙げたとき
日本に留学したい外国人の日本語論文を添削したこと
図書館で一緒に勉強していた彼女(妻)が寒がっていたので上着を買ってきたこと
逆に冒頭に書いたこと意外でいまでも後悔していることは以下です。
カンボジアのストリートチルドレンに持っていたお弁当をせがまれたときに断り続けてしまったこと
一緒に山登りをしていた大先輩を置いて先に山を登ってしまったこと
写真を撮って欲しそうな人をスルーして通り過ぎてしまったこと
あまりにひどいいびりを受けている後輩を助けなかったこと
めちゃくちゃお世話になった先輩がバイトを辞めるときに何もサプライズ等できなかったこと
では、人にやさしくして感謝されて気持ちよかったエピソードを増やして、後悔エピソードを減らすためには具体的にどうすればいいか?
具体的にはまた別テーマとして考えて書いていきたいです。思うことは、何が自分の身の回りで起きているかをよく観察すること、そして色んな立場の人で物事を見る視点を身に付ける癖をつけることが意識として大事だと思います。
自分自身が余裕を持つことが大事かなと思ったのですが、大人になるとそんなときって一生来ないんですよね。そして、みんな自分だけでなく、みんな忙しいんですよ。頑張っているのは自分だけではない。その中で、余裕がない中でもいかにやさしさを発揮できるかがポイントですね。
やさしくすることを人生の一番優先事項としよう。
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