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「音楽は言語を超える?」~なぜ歌詞がわからなくても外国語の曲に感動するのか?~

テレビやラジオ、ストリーミングサービスで偶然流れてきた外国語の曲に、歌詞が全く分からないのに涙が出たり、心が震えたりした経験、ありませんか?音楽には、言葉を超えて感情に直接訴えかける不思議な力があります。

今回は、音楽がなぜ言語を超えて感動を与えるのか、その仕組みや理由を探っていきます。




メロディとリズムがもたらす感情の普遍性

1. メロディの「普遍的な力」

メロディは、音の高低やリズムの流れで感情を表現します。言葉が分からなくても、メロディだけで「悲しい」「楽しい」「不安」といった感情を感じ取ることができます。

例えば:

  • マイナー調(短調)のメロディは、一般的に「悲しさ」や「切なさ」を感じさせます。

  • メジャー調(長調)のメロディは、「明るさ」や「希望」を表現します。

これらの感情は文化や国境を超えた普遍的なもの。だからこそ、言葉の壁があっても、メロディが感動を与えるのです。


2. リズムの本能的な力

リズムは、心臓の鼓動や歩くテンポなど、私たちの日常的なリズムとリンクしています。たとえば:

  • 速いリズム → エネルギーを感じさせ、興奮や躍動感を生む。

  • ゆっくりしたリズム → 落ち着きや安心感を与える。

これは、言葉を超えて身体に直接響く力。リズムは人類共通の「本能的な音楽」とも言えるのです。


声そのものが「楽器」になる

歌詞が分からない場合でも、声そのものが楽器のように感じられることがあります。
例えば:

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