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ダイアトニックコードを使ったシンプルな名曲紹介



ダイアトニックコードは、シンプルでありながら親しみやすい響きを持つコード進行を構成します。今回は、洋楽と邦楽の名曲を例に、ダイアトニックコードの使用がどのように曲の魅力を引き出しているかを紹介します。

洋楽の例:The Beatles - Let It Be

まずは洋楽から、The Beatlesの「Let It Be」を見てみましょう。この曲はシンプルなコード進行でありながら、心に深く響くメロディを持っています。キーはCメジャーで、ダイアトニックコードのみを使用しており、初心者でも演奏しやすい曲の一つです。


サビ部分のコード進行

「Let It Be」のサビでは、次のコード進行が繰り返されています:

Am - G - F - C
C - G - F - C

(※簡単に説明するためにコードを省略している分部があります。)

コード進行の説明

  • Am - G - F - C

    • サブドミナントマイナー(Am)からスタートし、安定したトニック(C)へと進む構成で、温かさと同時に心に残る切なさを演出しています。このシンプルな進行が、サビの歌詞に深みを与え、リスナーに強い印象を残します。

  • C - G - F - C

    • トニックから始まり、ドミナント(G)を経て、サブドミナント(F)に移行し、再びトニック(C)に戻ります。曲の終わりにしっかりとした解決感をもたらし、サビの印象を締めくくる形です。

「Let It Be」のサビは、シンプルなコード進行が生み出す自然な響きと、安定したリズムが特徴です。初心者でも演奏しやすく、メロディと歌詞が際立つ素晴らしい例となっています。

邦楽の例:スピッツ - チェリー


次に邦楽から、スピッツの「チェリー」を取り上げます。この曲はGメジャーキーで構成されており、ダイアトニックコードを使用しながらも、爽やかでポップな雰囲気を演出しています。


Aメロ部分のコード進行

Aメロのコード進行は、以下の通りです:

C - G - Am - Em
F - C - F - G
C - G - Am - Em
F - G - C - Am
F - G - C

コード進行の説明

  1. C - G - Am - Em

    • トニック(C)からドミナント(G)、サブドミナントマイナー(Am)、そして少し感情的な響きのEmへと進んでいきます。ポップな雰囲気と少しの切なさが、この進行で生み出されています。

  2. F - C - F - G

    • 続いてFとCが交互に登場し、サブドミナント(F)が二度登場することで、明るく安定した響きが生まれます。Gへの進行で、次の部分への期待感も持たせています。

  3. C - G - Am - Em

    • 初めの進行が再び登場し、Aメロ全体に統一感が生まれます。この繰り返しが、メロディの親しみやすさに繋がっています。

  4. F - G - C - Am

    • Fから始まり、Gを経てCとAmに進むことで、Aメロに少し変化をつけています。異なるコードの並びによって、サビへの期待がさらに高まります。

  5. F - G - C

    • 最後は安定感のあるCで終わることで、Aメロが落ち着いた印象で締めくくられます。この繰り返しにより、曲全体がキャッチーに感じられます。

解説

このAメロのコード進行は、トニック(C)、サブドミナント(F)、ドミナント(G)、サブドミナントマイナー(Am)といったダイアトニックコードの組み合わせで構成されており、どこか懐かしさを感じさせる響きを持っています。スピッツの「チェリー」は、爽やかでポップなサウンドと親しみやすいメロディが特徴で、Aメロ全体を通して繰り返されるこのコード進行が曲の軸になっています。

まとめ

ダイアトニックコードを使ったシンプルなコード進行は、ポップスやロックの中でも魅力的なサウンドを作り出す基盤です。「Let It Be」と「チェリー」は、その中でも特にシンプルな進行でありながら、心に残るメロディとリズムで多くの人に愛されています。

これらの曲を通して、ダイアトニックコードの基本とその応用方法を学び、自分の曲作りに取り入れてみてください。シンプルな進行でも、豊かな響きと印象的な曲を作り上げることができるでしょう。

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