みんな何かになろうとしてる。けど。
私は、仕事を辞めてからこのことは頻繁に考えています。そうして、この自分を別の「何か」にするために皆試行錯誤をして苦労していると思います。いつから、こんなにあるがままの自分では駄目だと思い込んで来たのでしょうか。いつから、今の自分ではない「別の違う誰か」にならなくてはならないと努力をするようになったのでしょうか。
Unbecoming what I am not (アンビカミング・ホワット・アイ・アム・ノット)=私ではないものに成ってゆくのをやめる=私本来でないものに成らない。ベクトルとしては、何か別のものになるのではなく本来自分が在るべきではないものに成らないようにする方が自然に思えます。
人は無垢のまま生まれてから、ありとあらゆる他者の価値観のもとに育ってゆき、染められていきます。
本来の自分を知ってゆくこと、そして本来の自分とは関係ないものを削ぎ落として行くこと、背負わないことが成長してからは必要に成ってくるのではと考えています。そうして、ありのまま(これまで外部からの沢山の影響を受けてきた)自分ではなく、在るがまま(本来自分に内在して備わっている)の自分を取り戻して行くこと、それを求めて行く、その希求に沿って流れて行くのが自然なのではと思うのです。
自分以外の他者に憧れること、目指すことは素敵なことだけど、決してその他者になることはないのです。なれない。自分以外の何者かには誰しもなれないということがシンプルな事実です。
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