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バングラデシュのガールズグループの苦難とSMXの新曲

日本から西へおよそ4800キロ。飛行機に乗れば、タイやシンガポールを一度経由するもののおよそ12時間で着弾!インドとミャンマーにはさまれたベンガル湾に面する国、バングラデシュ。正式名称は、バングラデシュ人民共和国。首都は、ダッカ。

車いすバスケの楽しさを広めるNPOから宮城リョータみたいにスティールした地図

外務省によると、広さは日本のおよそ4割ほどの14万7000平方キロメートルで、そこに日本よりも多い世界第8位の人口およそ1億7000万人が現在暮らしているため、バングラデシュは”世界で最も人口密度が高い国”っていわれてるそうですよ。また世界の子どもたち、特に女の子が直面する課題解決に取り組む国際NGOのプラン・インターナショナルによりますと、バングラデシュは近年、”経済成長が著しい傾向にあるものの、保健など基礎的な公的サービスの欠如、就学率の低さ、ジェンダー不平等、多発する自然災害など、多くの課題”を抱えているみたいです。さらに・・・!

バングラデシュでは、女性は男性に比べて社会的地位が低いと見なされる傾向にあります。国民の88.4%がイスラム教徒で、一夫多妻制が認められています。
バングラデシュの女性たちというと、既婚女性が着る「サリー」などの伝統衣装を思い浮かべる人も多いのではないでしょうか。女性たちの服装も「美しいもの(=女性)は隠す」というイスラム教の教えからきており、これは服装だけでなく、社会からも隠す(隔離しておく)という考えにもつながっていますそのため、女性は一人で行動しない、家族以外の男性とは話をしない、といった慣習によって、女性たちは一般的に閉鎖的な環境におかれています。しかしながら都市部では、仕事を持つ女性も少しずつ増え、場所や状況によっては服装にも少しずつ変化もみられるようになってきています。

プラン・インターナショナル 『バングラデシュの女性が直面する性差別問題|根絶に向けた取り組み』
旅行代理店のサイトからパクってきたバングラデシュの女性たちの写真

そんな姫たちが生きづらそうな国・バングラデシュですが、サンドウィッチマンのコント『パソコン教室』みたいに人差し指だけでキーボードを打って検索しますと・・・、ガールズグループが活動しているみたいですよ!インドの新聞・The Indian Expressは、2019年にこのような記事を出しています。一部アタシ改ざんの上に、無断転載します・・・。\ おーまわりさーん /

バングラデシュ出身のガールズバンド・Laisfitaが、国内のポップミュージックシーンに波を起こしています。”バングラデシュ史上初のプロが運営するガールズバンド”と宣伝されています。(中略)
(Laisfitaは、)バングラデシュ初の女性の音楽リアリティ番組『Sunsilk Divas』の参加者であるAntora Rahman、Mustarin Ahmed Sheetal、Shunanda Sharmin、Ferdousi Moumitaの4人で構成されています

The Indian Express 『We want to work with A R Rahman: All-girl Bangladeshi pop band Laisfita』

Laisfita(読み方はたぶん、レイスフィタ)は、バングラデシュのラジオ局・JAGO FMも”Laisfitaはバングラデシュで最初のガールバンド(“Laisfita” BANGLADESHI FIRST ALL GIRL PROFESSIONAL POP BAND)”と報じていますし、グループ自身も公式フェイスブックの紹介欄に”バングラデシュ初のプロのガールズバンド(Laisfita, the first female professional band of Bangladesh)”って明記しています。

LaisfitaのFacebookに載っているアー写を無断DLしたやーつ(←ハライチ)

1971年の建国からおよそ50年の時間が経過してバングラデシュに爆誕した初めての”メジャー”のガールズグループっぽい、Laisfita(レイスフィタ)。メンバーは全員20代前半で、リアリティ番組で20人のファイナリストの中から選ばれたメンバーはアントラ(Antora Rahman)さん、シータル(Mustarin Ahmed Sheetal)さん、シュナンダ(Shunanda Sharmin)さん、モー(Ferdousi Moumita)さんの4人で2019年に結成。名前のカタカナ表記は、英検5級に落ちた気の毒なアタシがヒアリングしたモノなのでたぶん間違ってます!”Laisfita(レイスフィタ)”というグループ名は、女の子が髪を結ぶために使うレースのリボンっていう意味らしくって、バングラデシュの文化からインスパイアを受けていて、エネルギーと若さを象徴しているんだって!そんなLaisfitaが2019年にリリースしたデビュー曲が、YouTubeにありました。

Laisfita 「Swapno Ekhon Amar Haatey」 Sunsilk Divas 2019

再生回数は、およそ230万!!作曲はバングラデシュのシンガーのHridoy Khanさんで、曲はロック調。曲名の「Swapno Ekhon Amar Haatey」は、ChatGPTによると”今、夢は私の手の中”って意味らしいです。でもね・・・、バングラデシュのガールズグループの歴史は、デビューした2019年のその年に止まることを余儀なくされます・・・。2019年12月、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の第1例目の感染者が中国から報告。わずか数カ月の間に、世界的な流行となる。
Laisfitaは2021年3月、公式フェイスブックにこのような投稿をした・・・。

私たちはやり遂げました。ボーイバンドや男性ミュージシャンが多数を占めるこの国の音楽シーンで、私たちは女性だけのバンドとして常識に挑戦しました。バングラデシュ出身のアーティストとして初めて『ローリング・ストーン』誌に掲載される歴史と話題を作りました。そんな私たちが、大々的に音楽をリリースしようとしていた矢先、新型コロナウイルス(COVID-19)が私たちの夢と希望を打ち砕きました。一時停止を余儀なくされました。

Facebook · Laisfita

この投稿がされたおよそ3年前の2021年3月以降、Laisfitaの活動は現在まで止まったままである。
そんな”バングラデシュで最初のメジャーのガールバンド”とされるLaisfitaが載ったアメリカの雑誌のインド版・Rolling Stone Indiaの記事『バングラデシュの新しいガールズ・ポップグループのライスフィタを紹介(Meet Bangladesh’s New Female Pop Group Laisfita)』。そこには、バングラデシュのガールズグループのパイセンについても記述があります。無料版のChatGPTとバウリンガルに日本語に翻訳してもらったものを、裁判所で有罪が確定するレベルで一部改ざんして無断転載します。

バングラデシュにはこれまでも女性だけのポップバンドがいました。80年代のBlue Birdsや90年代のAngelsとか・・・(中略)、音楽業界が女性の才能に特に注目したことはなかった。

Rolling Stone India 『Meet Bangladesh’s New Female Pop Group Laisfita』

バングラデシュの新聞・THE BUSINESS STANDARDも2019年10月に出した記事で、”Blue BirdsやAngelsが80年代や90年代に活動していましたが、音楽業界が彼女たち女性の才能に注目することは特にありませんでした”的なことを書いています。

バングラデシュの新聞・THE BUSINESS STANDARDによるとバングラデシュのロックバンドの歴史は1963年にチッタゴンで結成されたZinga Shilpi Goshtyから始まったとみなされていて、そのおよそ24年後の1987年に結成されたBlue Birdsが、バングラデシュで最初のガールバンドみたいです。Blue Birdsも公式フェイスブックに、”バングラデシュ初の女性だけのバンド”と紹介欄に書いています。そのBlue Birdsが、1992年にリリースした1st アルバム『সৈকতে একদিন(ソイコテ・エクディン)』の収録曲で、リスナーの間で大きな反響を呼んだらしい曲「সৈকতে একদিন(ソイコテ・エクディン)」のMVが、YouTubeにありましたよ。再生回数は現在までで、およそ1700回です。

Blue Birds - ব্লু বার্ডস্সৈ 「কতে একদিন」 Official Music Video (এটি বাংলাদেশের প্রথম নারী ব্যান্ড ※Google翻訳によると、”バングラデシュ初のガールズバンドです”)

Blue Birdsは、楽器をもったガールズグループみたいですね。曲名の「সৈকতে একদিন(ソイコテ・エクディン)」は、ChatGPTによると”ビーチでの1日”って意味らしいです。曲は、バングラデシュ第2の都市・チッタゴンで最初に結成されたロックバンド・Spiderのজেকব ডায়েস(Jacob Dias)さんがソングライターみたいです。そんなBlue Birdsは、YouTubeの説明欄に、このようなことを書いています。

Blue Birdsは、バングラデシュ初の女性だけのバンドです。1988年にチッタゴンで、Jacob Diasさんのもとで結成されました。バンドの特徴は、ドラマーからボーカルまで全員が女性であることで、1990年代初頭に名声を得て、バングラデシュで確固たる地位を築きました。バンドの最初のアルバムタイトルは『সৈকতে একদিন(ソイコテ・エクディン)』で、1992年にリリースされ、大ヒットしました。当時、西洋のロックやポップは女性向けではないと社会的に見なされていましたが、Blue Birdsは女性が従来踏み込まなかったこの分野に大胆に挑戦しました。最初のコンサートは、1990年12月5日にチッタゴン市で行われたビジョイ・ディボシュ(勝利の日)コンサートです。

YouTubeチャンネル 『Blue Birds Band』

そんな1987年に結成されたBlue Birdsに続いて、1990年代にバングラデシュで活動をしたガールバンドが、雑誌・Rolling Stone Indiaやバングラデシュの新聞・THE BUSINESS STANDARDによると、Angels。そのAngelsのたぶん映像を、YouTubeで見つけましたよ。

Kona Nafisa and Rumana as Angels

コメント欄によりますと・・・、Angelsの”YouTubeにある唯一の映像”みたいです!映像は、2003年に撮影されたっぽいですね。再生回数は、現在までにおよそ1万です。ただAngelsについて、詳しい情報を発見することもパクることができなかったのですが、↑の動画に名前が書かれているKona(※日本語での発音は、カナっぽいです)ことDilshad Nahar Kona(দিলশাদ নাহার কনা)さんのウィキペデアには、”Konaは2003年~2006年の間、Nafisa、Rumana、Tishaと共にガールバンド『エンジェルズ・フォー(Angels Four)』のメンバーでした。(Kona was a member of the female band Angels Four with Nafisa, Rumana and Tisha during 2003–2006)”って書かれています。またバングラデシュの新聞・The Daily Starのインタビューでも、Kona(カナ)さんはこのように話しています。”2003年のことです、バンドを結成したのは。最初に私、次にNafisa、そしてRumanaとTishaが加わりました。私たちは『エンジェルズ・フォー(Angels Four)』と名乗っていました。アルバムをリリースしました。私たちに対する期待は大きかったのですが、公演は数回しか行わず、アルバムも1枚しかリリースしていません”。・・・年は分かりませんが、この頃に最初のアイドル的なガールズグループがバングラデシュで誕生してる感じがしますね。

バングラデシュで女性が音楽やアイドル的な活動をすることに対して、ガールズバンド・LaisfitaのメンバーであるFerdousi Moumitaさんは、雑誌・Rolling Stone Indiaのインタビューでこのように話しています。

私たちの国には、女性ならサリーを着て古典音楽を歌わなければならないという文化があります。でも、女の子もポップやロックを歌えるんです。
(There’s a culture in our country – if she’s a girl, she has to wear a sari and she has to sing classical music. Girls can sing pop and rock)

Rolling Stone India 『Meet Bangladesh’s New Female Pop Group Laisfita』


1988年に始まり、2019年に初めてメジャーのグループが現れた、バングラデシュの広い意味での”ガールズバンド”。
そして現在、2024年・・・。バングラデシュで活動をする、ガールズバンドがいます。グループの名前は、SMX(※読み方はたぶん、エスエムエックス)。

SMX 「Come Rain or Shine ft. FAi」 Official MV

SMXは、2022年3月にデビューをしたバングラデシュの首都・ダッカを拠点とするガールズバンド。SMXというグループ名は、”Soulmate Galaxy”の省略っぽいです。メンバーは、RD(アールディー)さん、Jen(ジェン)さん、Ariel(アリエル)さん、Nia(ニア)さん、Aura(オーラ)さんの5人。メンバーは、こんな女の子たちデス。(←BABYMETAL)

曲「Come Rain or Shine ft. FAi」は、2024年6月にリリースした新曲らしいです。曲のソングライターは、バングラデシュのアーティスト・FAiさんで、エレクトロハウス系。リリックでは、”雨の日だって晴れの日だって ウチらがキミを笑顔にする”的なことを歌っているみたいですよ。SMXは、韓国のBTSやBLACKPINKとかK-Popに影響を受けているっぽいです。

日本貿易振興機構(ジェトロ)の2023年の報告によりますと、”バングラデシュでは2000年代からヒップホップが、若者の間で流行”していて、”BTSとかK-popも人気”があるそうです。
バングラデシュの新聞・Dhaka Tribuneによると・・・、2023年2月、バングラデシュで初めて、韓国との国交50周年を記念して若い世代がここ数年大きな影響を受けているK-Popのコンサートが開催されたそうです。出演した韓国のグループは、TANとICU。そのバングラデシュで初となるK-Popアーティストのコンサートの様子は、バングラデシュのニュース番組の映像で少し知ることができます。1:00~。

কোরিয়া সপ্তাহে কে-পপ কনসার্ট(※ChatGPT訳によると意味は、韓国ウィークのK-Popコンサート) | News | Ekattor TV

近い未来にバングラデシュにも、若い男の子や女の子が活躍できる“B-Pop”シーンが作られるとイイですね。あとDKA48ができたり、1000年に1人の美少女が現れたり、ファンを「おまえら」って呼んだりあとあと添い寝特典会をしてZeebraさんに叱られるグループが出てきたりとか!