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私のまま

湯朝 かりんさん(40代) まじりけなく幸せな個に伴走するグラフィックレコーダー

インナージャーニーはあなたにとってどのような体験でしたか?どのような気づきや変容がありましたか?

ここ1年ほどで過去とたくさん向き合って、大きく意識が変容してきている。大きな山を越えて方向性を変えたところから、かすかに見えてきた次の山を登りかけているタイミングでこのセッションを受けることを決めた。催眠ははじめてで怖い気持ちもあったけれど、お二人なら大丈夫な気がして、不安よりも期待の方が上回ったタイミングと合致した。

過去(現世)にはだいぶ向き合ってきたので、未来や使命につながるものが見たかった。過去世の大きな出来事が見えるんじゃないかという期待もしていた。でも、いざセッションが始まったら、「亡くなった母に会いに行きたい」それしか頭に浮かんでこなかった。普段、そんなことは思考の中に現れないし、自分なりにつながる方法を持っているから、それで満足していると思っていたのに。

セッション中の母はずっと笑っていた。母の大きな承認と信頼を受け取った。勘違いしていたこともわかった。そして祖父母をはじめとするご先祖様の温かい見守る目に包まれた感じがした。

これまでネガティブな面ばかりを見てきた。成長進化のために、むしろそっちばかりを求めてきた。現状を打破するためにも、自分の改善点を探し続けてきた。信頼できる人ならいくらでもグッサリ刺してほしかった。そうしたら、一つ改善できて成長できるはずだから。でもその代償として、ポジティブな面を見ることをだいぶ忘れていたのかもしれない。

セッションでは、忘れていたポジティブ面をクローズアップして見せてくれた。現世はすでにかなり見たんだからもういいと思っていたのに、大きな見逃しがあるよ、と教えてもらった気がした。

結局私は崇高な未来に出会うことも、過去世の大きな痛みを見ることも、宇宙的な壮大なビジョンも見えず、実家の風景を見てきた。だけどこれが私の今の等身大で、いちばん必要なところに行けたと思う。顕在意識ではできないと決めつけていたことが、ヒプノセッションならできた。

最後に見えたビジョンは、もう現実に叶うことはないけど私の理想の未来のようだった。遺言の意味が、映像となって現れた。これまでよりももっと、人間として大事なことを大事にしたい。自分で制限していることをひとつひとつ解除できたら、その理想の未来につながると思った。

ヒプノセラピーは「催眠」だと思っていたが、盛大なる応援と祝福の視点で私ひとりでは見えないものを見えるように誘導してくれる、まさしくセラピーだった。

あれから1週間。あの日をふつうの夢のようにはかなく消えて忘れて現実に戻るのではなくて、現実のほうを夢に寄せていくと決めた。自分しか使わないからピアノのペダルは贅沢品として買っていなかったけど買って、まずは毎日心地よく弾いている。そして、家をひらこうと、片付けを進めている。あのときのことが絵になって、もう頭の中に焼き付いているから、いつでもあの光に守ってもらえていると思える。

あなたの中で明確になったビジョンやミッションがあれば教えてください。

世代を超えた多くの人で仲良く食卓を囲む。笑顔でおしゃべりする人、ただニコニコと見守る人、それぞれに好きなことをしていていい。そういう「空気を共有する」ことを大事にしたい。

コロナで閉じた家を再度開き、人を受け入れる。家族じゃなくても、人とつながれるし、自然も、脅威ではなく味方だ。つながりとは私にとっては言葉よりも波動であり、空気。

信頼と安心感の中で、私は私のままで生きていける。私として生きることそのものが表現になる。


絵について、教えてください。

生まれてからたくさん扉を閉めて、氷で固めてきた。大人になって扉を開けるのは怖いし不安だし恥ずかしいことだらけ。それを乗り越えながらここ数年、闇色の扉を開け続けてきた。残りの扉は閉じてから年季が入って、色も数もよくわからない状態。

洞爺湖の自然や人のめぐみで氷が解けはじめ、インナージャーニーでは、やさしい色のとても重い扉を一緒にあけてもらった。そうしたら光が差し込んできた。もともとあったのに、私が見ていなかった光が。

残りの扉はみな穏やかで明るい色をしている。それぞれの氷が解けるたびに慈しんでていねいに開けていきたい。大丈夫、この絵にほとばしる温かい空気の波が「私のままでいいよ」と教えてくれるから。

湯朝 かりんさん
まじりけなく幸せな個に伴走するグラフィックレコーダー
twitter @yuasa_karin


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