1994年、初来日したNasにインタヴュー
1990年代の前半から中盤は来日ラッシュで、ほとんど毎月誰かが日本を訪れているような状態でした。だから1994年に音楽ライターになった僕も、多くのアーティストにインタヴューする機会に恵まれました。
初めて話を聞いたのは、シンガーのロビン・S。彼女は1997年のセカンド・アルバムから“It Must Be Love”というR&Bトラックをクラブ・ヒットさせましたが、それよりずっと前。純然たるハウス系シンガーだったころのことです。
それはそれでとてもいい経験だったのですけれど、数ヶ月後にはさらにすごいことが起こりました。2回目と3回目のインタヴューのチャンスが、一緒に訪れたのです。しかもその相手が、ビズ・マーキーとNas。ものすごい取り合わせですが理由は簡単で、ふたりは一緒に来日したんですよ。
だから、純粋に興奮していました。しかし、それがなかなか一筋縄ではいかない展開になったのでした。
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