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【 CAGED システム 】


When I was young so much younger than today


ビートルズの『 HELP ! 』の歌い出しの歌詞です。

『 CAGED システム 』とはギターを弾かれる方だとご存じの方も多いと思いますが、1つのコードに対して5つの押さえ方がありますよ、という物です。

C A G E D のオープンコードの押さえ方(フォーム)で1つのコードを表現できるという物です。

私がギターを弾き始めた中学生の頃は今の様にネットも有りませんでしたし、楽譜も多く有りませんでした。

曲毎のバンドスコアが有っても中学生のお小遣いでは買える額では有りませんでした。

かぐや姫やビートルズの数百円で買えるベスト集的な物を買って来てコードを覚えていました。

テレビで音楽番組とか見ていると、自分が押さえているコードフォームとプロが使っているフォームは何だか違うなと言うコードがあることに気がつきました。

高校生になって音楽雑誌の広告だったか何かで目にしたビートルズのワシントンD.C.でのコンサートを収録したビデオが販売している店があることを知り買って来ては繰り返し繰り返し見ました。

その時に『 All My Loving 』を演奏している時のジョンの押さえ方が目に止まりました。

ジョージが弾いているポジションとは場所もフォームも違うではないか!何だこれ?と思ったのが最初でした。

DフォームでEを弾くジョン

ジョージが弾いているコードからそれが『 E 』という事が分かりました。

が、分かったのはそこまでで小指が4弦を押さえていたので、それが『 Dフォーム 』だということには気がつきませんでした。

そもそも、その時も 『 CAGED システム 』の事も知りませんでしたから。

それから暫くしてビートルズがシェイスタジアムで『 HELP ! 』を演奏している時のジョージのコードの押さえ方が目に止まりました。

CフォームでDを弾くジョージ

『 D→G→A 』と進むコード進行の時の『 D 』のコードフォームでした。

それまでに見ていた映像でジョンは普通のオープンコードの押さえ方で弾いていたのは見たことがあったのですが、あの角度からジョージが弾いているのを見たことがそれまでなかったのです。

ジョージは指が細くて長いので、そのコードフォームが単純に格好良い!と思った物です。

それで、そのコードフォームも真似しましたが、それが『 Cフォーム 』と呼ばれる物だと言うことも知りませんでした。

それから随分と時は流れて社会人となり、エリック・クラプトンが『 Unplugged 』のレーザーディスクをリリースした時(1992年)、『 Old Love 』を見ていて『 All My Loving 』の時にジョンが弾いていたのと似たフォームで弾いていることに気がつき、コピーしてみると『 F 』というコードだという事が分かりました。

DフォームでFを弾くクラプトン

その時も『 Dフォーム 』なる物があるとは知らずに、単純に「格好良い押さえ方だなぁ。やっぱりプロは違うんだなぁ」と思っていただけでした。

我が家に初めてパソコンがやって来たのは随分と遅く1999年か2000年頃で、お下がりだったので直ぐにフリーズする様な物でした。

YouTube の日本語版サービスが始まったのが2007年で、スマホの普及やYouTubeの存在が認知され始めたのが2014年からということですので、まだまだ情報が手軽に入手出来る時代ではなかったのですね。

そんなわけで (どんな?)、私が『 CAGEDシステム 』を知ったのは比較的最近の事でした。

それまで呼び名を知らずに『 Gフォーム 』以外は使っていました。

『 Gフォーム 』は押さえにくくて未だに苦手です。

でも、本質はフォームというよりも構成音と度数の関係を把握することなのでしょうけど。

長々失礼しました。



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