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平凡と深愛、竜。

あなた以外の人を知って
世界はこんなにも広いんだって
空を突き抜ける光が眩くて、くしゃみが出た。

何年ぶりかのむず痒い気持ちに
心躍らせる反面、
あなたとの平凡な日々に
もうすぐ終わりを告げているような、
そんな気がして
そっと光を閉ざした。

暗闇に目が慣れてしまって
全部気づかないフリしてたようだ。
当たり前じゃない世界が当たり前だと思って
身を委ねてしまったの。
開けたドアの向こうがあまりにも
キラキラしていてそして、
竜が駆け抜けていた。

生暖かく落ち着いているように見える日々は
実は案外そうでもなくて
苦し紛れに取り繕った笑顔で
何とか保ってたようなの。
そばに居たって離れられない弱い心が
光に溶かされてゆく。
どうか
○○○○ないで

竜の目を見て本当の世界を知った
青く透き通った世界は、暗闇とは真反対で
どうしても、どうしたって温かくなってゆくものなのね
これが真実だったなら、
これが深愛なのだろう。
世界はこんなにも
美しい。

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