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トルクメニスタン旅行🇹🇲
こんばんは🌛
時系列的にはタジキスタンとトルクメニスタンの間にウズベキスタンを挟んでいるのですが、トルクメニスタンの後にもう一度ウズベキスタンに抜けるので先にトルクメニスタンの記事を出しています!
よろしければご覧下さい😊
トルクメニスタンはどんな国?
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中央アジアの北朝鮮としばしば揶揄される国で、大統領の一党独裁政治が続いています。しかしガスや石油がよく採れるため、1人あたりのGDPは旧ソ連15ヶ国中第6位と中々良い位置にいます。
滞在には北朝鮮のようにツアーガイドの同行が義務付けられており、唯一の抜け穴であったトランジットビザで第三国へ抜ける方法はコロナパンデミック以降体験記がなく機能していないように思えます。
1日目 地獄の門
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朝8時、タクシーに乗って約2kmの道のりを走りダルヴァザ門前にやって来ました。お値段4500スム(≒50円)、安いです。
というのも今回、Advantourさんの地獄の門グループツアーを使って100%合法的にトルクメニスタンに入国しようと思っているからです。1泊2日590ドル(≒90,000円)、高いです。
しかしこの値段も全ての移動を陸路で行い、テント(もしくはユルト)で宿泊する極限まで切り詰めた旅程の上なので、他のトルクメニスタンツアーと比較すればかなり安いです。
ちなみにこれが人生初のツアー参加になるため、どんな感じなのか非常に楽しみです。
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無事に国境までのドライバーと合流し私が一番乗りだったのですが、今回のツアーでは他に3人のメンバーが来ると聞いていたのでどこの国の人だろうかとワクワクしながら待機します。
👩「こんにちは」
👱「こんにちは」
👱♂️「こんにちは」
いや全員日本人🤣
ということで日本人4人によるトルクメニスタン旅行が開始されました。凄いのは私も含め4人全員がソロプレイヤーだということです。たまたま全く面識もない日本人4人がそれぞれウズベキスタンの旅行会社のツアーに参加したところ、全員同じ国籍だったという状況です。ただヒヴァの日本人率自体が非常に高いので、あながちそこまで珍しい状況でもないのかもしれません。
本名を出すのもあれなので、以降👩A子さん🧑B子さん👱♂️C男さんとして話を進めます。
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せっかく日本人トラベラー4人が集まったので雑談も盛り上がりました。
A子さんは小さい頃から家族でよく海外に行っており、1人でも旅をするようになって約50ヶ国を回っていると言っていました。見どころが多いところやご飯が美味しいことも相まってお気に入りの国はイタリアだそうです。美術に精通していていつかイランを訪れたいとの事でした。
B子さんは130ヶ国に渡航した超ベテランで、アブノーマルを求めて海外を練り歩いてきたそうです。南極への渡航経験もあり、行った地域としては最も気に入っているとの事です。私が北朝鮮の話を出したら詳しい様子で色々教えてくださいました。
C男さんは大学生の頃から休暇を利用して度々海外に渡航しているそうで計30ヶ国ほどを回っており、今回はタシケント在住のお父様を訪れるついでに中央アジア5ヶ国を周遊しているそうです。お気に入りの国はエジプト、ただ人におすすめするなら無難に楽しめるアイスランドを推すだろうと仰っていました。
ちなみにB子さんとC男さんはここに来る以前にホテルがたまたま同じで既に知り合っていたというミラクル仕様です。
とまあこんな大ベテラン達に囲まれる旅歴1年で18ヶ国渡航中の私、皆様キャリーよろしくお願い申し上げます😇
ウズベキスタン側の出国審査を難なく終え、バスに乗ってトルクメニスタン側の税関に入りました。ここでようやくメンズコーチジョージ似のガイドと合流しました。
時代遅れも甚だしいですが、トルクメニスタンでは未だに入国に際してコロナのPCR検査が義務付けられており、査証代と併せて全員が80ドルを支払いました。
検査とは言っても鼻の穴の表面をくりっとしただけで、これで正しい結果が得られるとは到底思えません。もはや金が欲しいだけなのではとさえ思ってしまいます。
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しばらくトイレがないだろうとのことで税関のを使おうとしたのですが、いや取っ手折れてますがな😇
いいですね、イカしてますよトルクメニスタン。鍵も壊れてて中に入れないのでそのまま引き返してきました。
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そしてこちらが激レア、トルクメニスタン観光ビザです。ツアー会社からのLOI(招聘状)がないと発行されません。
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そしてこちらがトルクメニスタンのお金です。公式レートが1ドル=3.51マナトに対し今回両替したレートが1ドル=15マナト、ゴリッゴリの闇レートです。ガイドの勧めで20ドル分両替したので300マナトの所持金があります。
20ドル=300マナト、20ドル≒3000円なのでマナトを10倍すれば円換算できるという便利仕様です。
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そんな訳で19ヶ国目、トルクメニスタンに入国しました🇹🇲
ここからは車に男女で分かれて乗り、地獄の門を目指しつつ途中の観光できそうな場所はボチボチ拾っていくといった感じです。
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まず始めに立ち寄ったのがこちらの国立博物館です。撮影禁止とのことで中の写真がないですが、デカいシャンデリアみたいなのが館内を煌々と照らしていてオシャンティーな感じでした。ちなみにここはトイレだけして離れました🤣
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そしてこちらが国立図書館らしいです。パッと見で図書館だと分かるデザインは良いですね。
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無風なのでほぼただの緑色の旗ですが、こちらは私が今いるタシャウスで最大の国旗だそうです。トルクメニスタンの国旗(🇹🇲)の左の赤い部分は長い歴史を持つ絨毯を表していて、縦に並んでいる5つの紋様はトルクメニスタンを構成する民族を示していると言っていました。星がトルクメニスタンの州、月が平和だったか秩序だったかそんな感じです。
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街の様子はこんな感じです。若干茶痩けてたり崩壊して遺跡みたいになってるのもありますが、基本的にお家は白い壁に緑屋根が基調になっているように思えます。
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高そうなレストランでランチを摂ります。私はサラダとトルティーヤを個人で注文し、サモサを4人でシェアしました。
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いや、違うんですよ。メニューに掲載されていた感じだとカップケーキくらいのサイズだったので、これならトルティーヤと一緒に食べれるなと注文したのであって、誰がこの量のサラダ一人で食べんねん🤣
しかもリンゴやレーズンの入ったフルーティーな口当たりで、例えば食前食後に「こんな食べ物もあるんだね」と珍味として少量摂取するものであって、少なくともこんなカレーライスのような量をバクバクと食べるものではありません。
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そしてトルティーヤもデカい!!牛肉がびっしりと詰まっていて、半分食べればもうおなかいっぱいの分量です。
サモサも1つ食べてお値段合計90マナト(≒900円)、高級感のあるレストランにしては安いのではないでしょうか?ちなみにサラダとトルティーヤは残りましたすみません😭
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途中でスーパーマーケットにも寄りました。
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コーラを買いました。値段が確か4.5マナト(≒45円)で、ただ0.5の通貨が流通していないのか、10マナトを渡したら5マナトの釣り銭に0.3マナトのガムを付けて渡されました。
トルクメニスタンのコーラはコカ・コーラほど香辛料が効いていなくて、どちらかというとフルーティーな味がします。
あとトルクメニスタンの物価は鬼のように高いと聞いていたのでしり込みしていましたが、それは公式レート対の話であって、裏レートで両替している我々からすれば他の中央アジア諸国より安い物価で観光ができているように思えます。
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今回の最終目的地地獄の門は砂漠のど真ん中にあり、タシャウスから人々の居住区を抜けるとほぼ砂漠地帯になるのですが、兎にも角にも道がガッタガタです。
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一応コンクリで舗装はしてあるのですが、なんでそうなったんっていうくらいボコボコと穴が空いていたり波打ったりしていて、もはやコンクリ部分を通るより未舗装の道を通った方が安全なまであるので、車はそれ道やないやろっていうただの砂漠を何度も迂回しながら先へ進んで行きました。
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ガイドによるとどうやらコロナ前は早急にインフラ整備をしようという話が上がっていたが、コロナが流行りだしてから話が後回しにされ、最近やっと再開されたものの北の方から整備をしている関係でここが悪路でなくなるのはまだ先の話になるかもと言っていました。
コンクリートクレーターを見過ぎて、ガスクレーターと対面する前にクレーターを見飽きてしまいそうです(?)
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その後トイレ休憩も兼ねてコンビニのような場所に寄りました。
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Made in Turkmenistanが刻まれたこのチョコウエハースを買いました。お値段3マナト(≒30円)、味は可もなく不可もなく、普通のウエハースです。
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風景も非常に砂漠っぽくなってきました。
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ラクダも歩いています。ガイド曰くトルクメニスタンには野生のラクダがおらず、一応放し飼いという形になっているそうです。頭がいいから何週間か経ったら飼い主の元へ戻るのだと言っていまた。こんなのほほんとした動物にそんな帰巣本能があるんですかね?
トルクメニスタンにおけるラクダの用途は乗用ではなく、食用もしくは搾乳用らしいです。ラクダのミルクは牛乳の10倍のカルシウムがあり、殺菌せずに飲めるのが魅力なんだとか、それホンマかいな😂
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出発から9時間、ようやくそれっぽいのが見えてきました!
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こちらがガスクレーター、地獄の門です!
おお…おお?確かにクレーターはデカイんですが、なんか想像していたより火が小さいというか、もうちょっとヴァァァ!!って感じかと思っていました。見え方は時間帯にもよるかも知れませんが、ガイド曰く昔はもっと火力が強かったらしいです。
ご覧の通り周りには鉄柵がありますが普通に壊れており、ガイドも観光客も柵なんか無視して崖のギリギリを攻めています。深さは30mとのことで、落ちてもワンチャン生還できるかもしれませんが底にはメタンガスが充満しているのでその後はどうなるか分かりません。
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掘削用の器具だったと思われるものです。ガスクレーターは掘削中に突如地面が崩壊しできたもので、実際掘削当時に死人が出たのかは誰も知る由がないと、ちょっとホラーですね。
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ガスクレーターから真っ直ぐ進んだ先に本日の宿があります。夕食の時間が近いということで一旦移動します。
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ここで飼育されていると思われるデカい犬がお出迎えしてくれました。絶対しつけされてないですが一丁前に人馴れだけはしてそうだった(本噛みはしなそうだった)のでワシャワシャしてたらめっちゃ甘噛みされてコートがヨダレまみれになりました。
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夜は野生のスコーピオンとかスネークとかヘッジホークとか出るから気をつけてねとガイドから忠告がありました。
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今回の宿がこちら、ユルトです。1人用テントもしくは共用ユルトで追加料金なしとの事だったので1人用テントを選択していたのですが、私以外追加料金の1人用ユルトを選択していたのか、ガイドが「1人だけテントを選択した奴がいる。ボスがテントは寒いからユルトに泊まっていい言うてたで。」と言ってくださって、私も特に追加料金なしで1人用ユルトに泊まらせてもらえることになりました。
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ユルトの中はこんな感じです。
ライトはディスコ仕様もあります。誰が使うねん。
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ちなみにA子さんからアフガニスタンで買い換える前のバッグ(現在は電化製品入れに格下げされた)を修繕するための安全ピンを頂きました。これでモバイルバッテリーが滑り落ちてくることもなさそうです。ありがとうございます🙇♂️
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ここで飼われていると思われる猫です。トルクメニスタンの動物は結構人馴れをしています。
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19:00頃夕食の準備が完了したようで、スープから各自に配膳されました。
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寒かったのでスープが身に沁みました。プロフは羊肉が入っておらず、マトンガチアンチ勢としては食べやすくて良かったです。
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暗くなったので4人でもう一度地獄の門を見に行きます。
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おお、やっぱり昼と夜では全然違いますね。
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ただ昔の画像を見ると、もっと満遍なく炎に包まれているので段々と火が縮小していることは間違いないでしょうね。
しかし非常にタイムリーなことに、つい2,3日前に地獄の門がガス採掘のため封鎖される見込みがあるとのニュースを聞いて、それだけで今回中東メインやヨーロッパメインのルートではなく、中央アジアを一周するという卓を取っておいたのは正解だったかもしれないと思えてきました。
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帰り道例の犬っころが番犬をしていて、わしゃわしゃしてたら追ってきてめっちゃ腕噛まれました。キミ絶対狂犬病の注射打ってないよね😇服の上からなので多分セーフです。セーフだと信じたい()
そんな感じで今日は就寝します。ちなみに今日はネット環境のないデジタルデトックス日なので気温が分かりませんが、普通に一桁台ではあったと思います。マジで寒いです。布団が4枚くらいあったので全部雑に被って就寝しました。
最終日 クフナ・ウルゲンチ
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午前5:30、あまりの寒さに起床し、せっかくなので地獄の門を見てこようと思います。凄い、星が綺麗です。
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なんか黒い物陰がガサガサ言っていたので、暗くてよくわからないですがなんだろうと近づいてみると…キミらそんなところいて寒くないんか🤣
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ガスクレーターは普通に夜見た光景と変わらないですね。行きでA子さんとすれ違いましたが、人は居なかったのでのびのびと撮影ができました。
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こちら本日の朝食です。ヨーグルト、チーズ、お菓子、目玉焼き、キッシュ、パン、ちゃんとしてますが質素な感じです。
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朝食を食べたあとは地獄の門本体には近寄らず、遠くの小山から眺めました。直接中が見えない方が綺麗かもしれませんね。
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再びガタガタの道を戻ります。
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1ヶ所目のビューポイントに止まりました。トルクメニスタン模様の入った緑色の橋がかかっています。
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ドライバーさんたちが濁流の川の前で写真を撮りあっています。地獄の門の時もガイドさんが危険を顧みずギリギリの淵に立っていたので、トルクメニスタン人は結構チャレンジャーな性格なのかもしれません。
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ガソスタで寄ったトイレです。トイレの定義を真剣に考えさせられました。
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約5時間のドライブを経て到着しました、こちらはクフナ・ウルゲンチという場所にある遺跡です。クフナとは日本語で「旧」を意味します。
ウルゲンチといえばヒヴァの上にあるウズベキスタンの都市を思い浮かべますが、ここクフナ・ウルゲンチは12世紀、ホラズム・シャー朝の首都として中央アジアで2番目に人口の多い都市でした。
13世紀初頭にモンゴルからチンギス・ハンが侵攻し、この都市で大虐殺を行ったことによりクフナ・ウルゲンチは壊滅的なダメージを負いました。
現在この街全体が世界文化遺産に登録されています。
ちなみにこの門みたいなやつは当時の建築をイメージして丸々再建されたそうですが、用途がよく分かっていないようです。この建物だけ他とは少し離れた場所に建っているので、これは紀元前に建てられて、時代が進むにつれて街の位置が少しずつ変わっていったのではないかとガイドが言っていました。
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こちらは先程の建物から車で移動した少し先の場所にある、誰か忘れましたが(忘れんな)偉い人の霊廟です。クフナ・ウルゲンチの人々は建築技術が高く、八角錐の鉛筆みたいな部分は復元ではなく、当時のまま残されているらしいです。
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中で子猫がお墓に寄り添ってました。
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少し歩いた先にあるこの遺跡は、先程の霊廟の方のお孫さんにあたる方が建てられたそうです。教育に力を入れていたので、一説には図書館だったと言われています。横の隙間から中を見ることが出来ましたが、現在は空っぽです。
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こちらはミナレットと呼ばれるイスラム教の礼拝の呼び掛けを行う棟らしいです。
今は完全に封鎖されていますが、入り口が2階にあり、昔は別の建物と橋がかかっていて中に入ることが出来たそうです(普通にハシゴで入ったって言ってたかもしれません)。中は螺旋階段になっていて、下から順番に建築していったらしいです。
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この建物がクフナ・ウルゲンチにおける最も有名な建造物です。撮影料が50マナト(≒500円)取られました。
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英語力が乏しくて話がよく分からなかったのですか、誰かのために素晴らしい建造物を建てたのに、この建物から飛び降りて死んじゃったみたいななんかよく分からない話でした😇とりあえずここも霊廟だとする説が有力だそうです。
中にはハトがたくさん飛来していて糞害が酷かったです。
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ランチを食べるために再び移動します。
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ランチです。4人で実際にトルクメニスタンを旅行してみてどう思ったかなど話し合いました。「以外と普通だった」「人々の生活感が垣間見えず奇妙な感じがした」「他の中央アジア諸国とは違い人との距離を感じた」など、しかし結論「トルクメニスタンについてもっと知りたくなった」という点においては共通していたように思えます。
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私もちょっと、ここまで来たならアシガバートも行ってみたかったなぁと思ったりしました。それはそれでべらぼうにお金がかかるので現実的な話ではないですが。
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こんな感じでトルクメニスタンは終了です。
こういうのは渡すものなのかと思って、カツカツの中チップとしてドライバーに余った120マナト(≒1200円)とガイドに50ドル(≒7500円)渡したのですが誰もチップ渡してなくてマズりました🤣まあそもそもが高いですもんね。
帰り道B子さんが北朝鮮に1~3月あたりに行こうか検討しているという話をしていて、A子さんは一緒に行こうか迷っているようで、私もシリアのクリスマスツアーを終えたら帰路につく形になるので、1月の中旬あたりで行けるなら良かったら誘ってくださいと言う感じでお願いしておきました。
まあまだ国境も開いてないので北朝鮮の観光事情はどうなるか一切分からないところではあるのですが、一応12月から国境が開放される見込みがあるためそういう話になりました。
↓少し前に北朝鮮観光に関するクソShortsを上げました
自分たちでメンバーを集めるタイプのグループツアーだと安くなるそうなので、北朝鮮に興味のある方、宜しければご連絡お待ちしております😈
まとめ
・物価は闇レートなら安い、公式レートならクソ高い
・都市部にあまり人がいない
・家は緑屋根に白い壁が基調
・地獄の門の火は思ったより小さい
・動物は全体的に人懐っこい
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