メラビアンの法則って本当なのかを自由研究っぽく考えてみた
先日こんなTweetをしたのだが、その直後から「メラビアンって本当なのだろうか？！」という問に頭が支配されているので、今日はそれを考えてみることにした。
さっきスカート履いたおじさんに電車の列割り込まれたんだけど
— 勝村泰久@ぶっちゃけ人事 (@919katsumura) November 22, 2019
普段ならキレるけと、何も言えなかった。
やはり非言語情報って強いな。
メラビアンの法則って正しかったんだね。
そもそも皆さんはメラビアンの法則を知っているだろうか？
アメリカの心理学者アルバート・メラビアンが提唱した「メラビアンの法則」とは、矛盾したメッセージが発せられたときに、人がそれをどのように受け止めるのかということを、実験を用いてまとめたもの。
話している内容、顔の表情やトーンに矛盾するやり取りがあった場合に、どの情報をもっとも参考にしたかを計測した結果、言語情報が7%、話し方などの聴覚情報が38%、見た目や表情などの視覚情報が55%となり、非言語コミュニケーションが大事であると結論づけた。
ってやつ。
本来は非言語コミュニケーションって大事だよ！という研究結果だが、HR界隈ではかなり古くから面接では非言語情報の方が大切だよ！という情報変換がされて、面接におけるメソッドとして色んなセミナーで擦り切れるくらい言われてる。
もちろん自分も漏れず言っているし、10年以上前から知っている情報だが、現場にいても変な納得感があったので疑問さえ持たなかった。
が、スカートはいたおっさんのお陰で疑問に思えたので、改めて考察してみようと思う。
前提条件
メラビアンの法則は、一般的には
視覚情報（Visual: 55％）：見た目・表情・しぐさ・視線など
聴覚情報（Vocal：38％）：声のトーン・速さ・大きさ・口調など
言語情報（Verbal：7％）：話の内容
と定義される。これだと考察し辛いので
視覚情報（Visual: 55％）：顔の表情
聴覚情報（Vocal：38％）：声のボリューム
言語情報（Verbal：7％）：話の内容
と定義して考えてみる。
また、比率は細かくは研究者レベルで研究しないと分からないので、ざっくり Visual＞Vocal＞Verbal の大なりで重要だよ、という定義で。
そして各々をシンプルに◯いい/✕悪いで考えて比較してみる。
全部◯と全部×は比較考察に不要なので省く。
考察
まず2つ〇があるパターン。
Visual◯ Vocal◯ Verbal×
顔の表情は豊かで、ハキハキと喋っているけど、何喋ってるかはよくわかんない人。
。。。
キワい。何喋ってるか分かんないのはキワい。ただ確かに印象はいい。
Visual◯ Vocal× Verbal◯
顔の表情は豊かで、声すげぇ小さいけど、話の内容は分かりやすい人。
。。。
全然OKだな。この時点でメラビアン壊れる。
入社したら毎日「もうちょい声張って」って言うけど。
Visual× Vocal◯ Verbal◯
顔の表情がないが、声はすげぇでかくて、話の内容は分かりやすい人。
。。。
いや、ウォーズマンやん。
凄く好きなキャラやけど、面接で来たらサイコパスやわ。
ちなみにウォーズマンは笑えます。
ただ笑ってもNGの結論は変わりません。だって目が笑ってないから。って考えるとやっぱりVisual重要。
次に厳しいと思うが◯1つのパターン
Visual◯ Vocal× Verbal×
顔の表情は豊かだが、声は小さく、何喋ってるか分からない人。
。。。
うん。厳しいね。ただの売れない顔芸人ですね。
Visual× Vocal◯ Verbal×
顔の表情はないが、ハキハキしていて、何喋っているか分からない人。
。。。
やばいやつですね。それ以上でも以下でもない。
Visual× Vocal× Verbal◯
顔の表情はなく、声も小さいが、話の内容は分かりやすい人。
。。。
いますよね。よく昔こういう外資系企業のクライアントに詰められました。
優秀なのでありなんですけど、一緒に働きたくはないです。
結論
人の印象にはやはりVisualは最重要。
僅差だが、VocalよりVerbalの方が大切！
✕ Visual ＞ Vocal ≧ Verbal
◯ Visual ＞ Verbal ≧ Vocal
※職業によります。
つまり、メラビアン壊れました。
Visual：55％・Vocal：20％、Verbal：25％
こんな感じじゃないでしょうか。
ただ恐らく顔の表情が豊かで声が小さい人はほぼいないですが笑
声に感情を乗せられる人が最強なんでしょうね。
より具体的にすると、
・面接という行為そのものにVisualは重要
・選考前半のGDやグループ面接では、声の印象ポイントが高いのでVocalが重要。
・選考後半の個人面接では、そもそも物理的距離が近いのでVerbalが重要。
てことですかね。
いやーすっきりした。
気が向いたらアルバート・メラビアン二世として論文出そう。
スカート履いたおじさん、ありがとう。
以上、非言語情報が大切という情報を、言語情報だけでお届けしてみました。
Twitterやってます。是非フォローお願いします。
Voicyやってます。是非フォローお願いします。
人事やHR関係者がNDAを結んで本音で相談できるサロンを主催しています。
是非ご参加ください。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか？