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「月光剣&暗殺鉱山」は可能か不可能か

はじめに

 こんにちは、インコマンです。今回は思考実験的な記事です。

 ゲーム内ランキングに載っているこちらのデッキ構成、皆さん気になりませんか?

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 月光の剣暗殺鉱山……???

 暗殺鉱山は暗殺を沢山撃つ構成なので、最終的に光の剣側は全体が出目☆になるのでしょうが、これで669ウェーブなんて到達できるのでしょうか。

 今回は、こちらの検討を行いたいと思います。

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月光の剣の理想盤面は?

 さて、月光の剣デッキですが、こちらの理想盤面はどのような形になるのでしょうか。

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 例えばこんな形です。他にも形はありますが、月5個なら光の剣10個で最多が作れます。月3個の場合は光の剣9個月7個の場合は光の剣8個まで作れますね。

 では、この月5個光の剣10個が最速最多の組み合わせなのでしょうか。違いますよね。

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 こちらが最速最多月4個光の剣11個の組み合わせです。不活性状態だと活性状態と比較して速度バフがやや劣りますが、クラス13以上の場合は出目7で最速となる95%速度バフを得ることができます。また、不活性状態なので攻撃力上昇やクリティカル確率上昇などのバフ効果は望めませんが、割合ダメージが本体なのであまり気にする必要はありません。

 今回は、この盤面を前提に検討してみます。

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月クラス15、光の剣クラス15の場合

 さて、理想盤面を想定できたところで、まずは月と光の剣両方がクラス15の場合で検討してみましょう。

 協力モードでは、敵のHPがどんどん上昇していくため、その敵を割合ダメージで倒せるなら、どんどん高ウェーブに進めるということになります。

 そのため、バトルフィールドスキンはThe Lava Field(静かな地獄の炎)を想定します。(各スキンの効果についてはこちらの記事をどうぞ)

 月の効果によって、光の剣は超高速で攻撃しますが、光の剣は確率で割合攻撃を行うため、光の剣が沢山攻撃すればするほどその機会は増えます。その期待値を求め、ボスが登場してから能力を発動させるまでの2秒間にどれだけボスのHPを減らせるかを計算します。

 また、2秒の間に、スキン効果でトドメを刺せるようになるラインである3%に到達する場合、登場から何秒でボスの体力を3%にするかも計算します。

 最後に、ボスのHPが3%を割り込んでから、登場から2秒後が訪れるまでにスキン効果が発動し、ボスをスキン効果で倒す確率を求めます。

 結果は以下の通りになりました。

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 クラス15の月は、不活性状態でも出目6以上で最速95%が取れます。そして隣接出目☆の光の剣が11個ある場合、光の剣全体での秒間攻撃回数は2200回になります。

 クラス15の光の剣は9.4%の確率で割合攻撃を発動させます。2200回の内、206.8回割合攻撃を発動させるわけです。対雑魚ではHPを半分にしますが、対中ボス、対ボスではHPを6%削ります

 この割合攻撃は、現HPからの割合攻撃なので、ボスは登場してから1秒後には0.94^206.8=0.00000272299...、つまり最大体力の0.00027%まで削られているわけです。

 この状態で、スキン効果を受ければ、当然ボスは倒せます。最大体力の3%を下回っていますから。ただ、それも意外と簡単ではなさそうです。

 そもそも、ボスの体力が3%を下回るのは登場から0.28秒後になります。登場から0.28秒の間、光の剣は616回攻撃を行い、割合攻撃は57回程度発動します。57回割合攻撃が発動するとボスの体力は大体2.94%となるのですが、その1.72秒後にはボスのスキルが発動してしまうのです。

 これが、蛇やサイレンス、IIIIIIIIIIIなどなら良いでしょう。多少スキルを受けても問題ありません。ただ、やや余裕があるもののマジシャンはきついし、レオンは全体の出目が下がってやばいです。ナイトなんて最悪です。これらのボスが能力を発動する前にスキン効果が発動してボスが倒れる確率は、1.72/3.00=0.57...、つまり57%程度でしかないのです。

 60ウェーブ以降は2ウェーブ毎にボスがやってきます。それを、毎回57%の確率に勝ち続けウェーブ数を重ねることは果たして現実的でしょうか。

 私は、それは現実的だと思いません

 特にナイトでは、ランダムに盤面を変化させられてしまいます。全体が出目☆の盤面であれば、期待値として月3個、光の剣3個、成長3個、ジョーカー3個、スイッチ3個の盤面が想定できます。ジョーカーを光の剣にコピーすれば、光の剣6個の盤面にまで持っていくことは可能です。

 では、それ以降のボスを倒していくことはできるでしょうか。先ほどと同じような計算を行ってみます。

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 3個になった月を活性状態として扱い、光の剣を6本として計算します。秒間攻撃数こそほぼ半減しましたが、ボス体力が3%を割り込むのは登場から0.51秒後、ボス能力を受けることなくスキン効果で突破する確率は49.81%もあるようです。

 レオンなどで出目を下げられた場合は、ナイト時の変換で成長にコピーしたり、相方に暗殺を撃ってもらうなどすれば良いわけで、確かに669ウェーブという超高ウェーブに到達することもできそうに思えます。

 また、光の剣は「現在HPから割合ダメージを与える」効果なので、高ウェーブの蛇の召喚雑魚に対しても問題なく半減ダメージを与えられるところが強いですね。

 では、このようなデッキ構成は、最低どれくらいのダイスクラスがあれば成立するのでしょうか。

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どれくらいのクラスが必要になるのか

 先述の通り、月と光の剣がそれぞれクラス15のときでも、ナイト変換は42.53%の確率で受けてしまいます。その後は、期待値月3個光の剣6個盤面となるので、変換後のこの配分で想定を行うべきでしょう。

 月3個光の剣6個盤面でも、クラスがそれぞれ15のときには突破率は49.81%ありました。では、月や光の剣のクラスを下げていくと、この突破率はどう変化するのでしょうか。

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 この表の通りになります。

 月のクラスは12以上が望ましく、10以下では話にならないことが良く分かるかと思います。

 「でも、例えば月クラス11、光の剣クラス12の場合ボス能力発動前に最大HPの3%を割り込むことができてるじゃないか」という声が聞こえてくるようですが、実は最も能力を受けてはいけないボスはマジシャンです。

 盤面の1か所のみが低出目となるマジシャンの能力のことを考えると、少なくとも突破率30%は欲しいところですし、月のクラス12は必要に思います。

 また、月のクラスほどではありませんが、光の剣のクラスもある程度必要で、月クラス12以上の場合では突破率30%を確保するためには光の剣クラス10が、突破率40%を確保するためには光の剣クラス12が必要であることが分かります。

 いずれにせよ、このデッキ構成で超高ウェーブを目指す場合、月クラス12以上、光の剣クラス10以上が現実的な最低ラインになりそうです。

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おわりに

 ゲーム内ランキングに載っている月光の剣&暗殺鉱山構成が、それぞれのダイスが高クラスであれば、現実的なものであることが分かりました。

 ただ、光の剣クラス10はともかく(無課金の私も光の剣はクラス10です)、月のクラス12はちょっと現実的なラインかは怪しいところです。


 というわけで、月光の剣&暗殺鉱山の考察を行いました。

 すべて想像上かつ計算機の上での思考検証でしかないため、実際に必要なクラスや、実際の盤面とは異なる可能性があり得ることをご了承ください。

 ではでは。

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