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印鑑ケースの朱肉って使っちゃいけないの?

<目次>
1.印鑑ケースの朱肉ではきれいな印影を残しにくい
2.印鑑ケースの朱肉を使おうとすると印面が欠ける可能性もある
3.「朱肉は血を表す」などの言い伝えについて
4.印鑑ケースの朱肉はあくまで非常用

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1.印鑑ケースの朱肉ではきれいな印影を残しにくい


印鑑ケースの朱肉を使用すること。これ自体に実は問題はありません。

ネット上では「朱肉は血を表す」「自分の体を削ってしまう」というような書き込み等もありますが、実際それらは迷信や言い伝えの様なものだという見方がほとんどのようです。

印鑑ケースを作成している側としても、捺印が必要な場面で万が一朱肉が無い場合等のために保険として付けているはずなので、極端に何かを心配される必要はないかと思います。


ただ現実的な部分で見ると、印鑑ケースの朱肉は従来の専用朱肉と比べ、捺印時の印影の仕上がりは劣ります。

印鑑ケースについている朱肉は一般的に「スポンジ朱肉」が使われています(一部、練り朱肉が使われていることもあります)。

このスポンジ朱肉は表面布が繊維でできており、中には目の粗い繊維のものがあるので、朱肉が印面に付きずらく印影が縞模様になってしまうのです。

また印鑑ケースに付属している朱肉はその面積が小さいため、朱肉を印鑑の印面に付けること自体が難しく、きれいな印影を残しにくいのです。


2.印鑑ケースの朱肉を使おうとすると印面が欠ける可能性もある


前の項目でも少し触れましたが、印鑑ケースに付属している朱肉は「朱肉の面積が小さいこと」が難点。

印鑑ケースという小さな本体へ朱肉を納めようとすると、どうしても印鑑の直径ギリギリの朱肉サイズになってしまうのです。

これにより、印面に朱肉を均等にムラなく付けることが難しくなることは既にご説明した通りです。


また問題点としてもう1つ触れておきたいのが、印鑑ケースの朱肉を使おうとすると「印面の枠が欠ける恐れがある」ということです。

何故かというと印鑑の直径サイズとほぼ同じ面積の朱肉をつける訳なので、朱肉の入っている「くぼみ」の角に印面の枠が当たってしまう可能性があるのです。

くぼみの部分は柔らかい材質等ではないため、結果として朱肉をつけようとして印鑑が欠けてしまう…そんな可能性があるということです。

印鑑ケースに付属の朱肉は便利ですが、こういった側面もあるためあくまで緊急用と考え、できるだけ専用の朱肉で綺麗に安全に捺印しましょう。


3.「朱肉は血を表す」などの言い伝えについて


冒頭で「朱肉は血を表す」というネットの書き込みについて触れました。

実はこうした考えは、朱肉の発祥地とされる…



-------------------- ここまで --------------------

続きはこちらのページより、お読みいただけます。

匠印章辞典|印鑑ケースの朱肉は使ってはいけない?
https://www.inkan-takumi.com/dict/case_syuniku.html

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