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知っているようで知らない、シャチハタと印鑑の違いについてご紹介します。

<目次>
1.「シャチハタ」はスタンプの名称ではありません
2.シャチハタは実印の役割を果たせるのか
3.印鑑は実印や銀行印として使えます
4.シャチハタと印鑑は似てはいるけど違うもの

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「シャチハタ」と「印鑑」について一体何が違うのか、明確に答えられない方も多いと思います。

こちらではそんなシャチハタと印鑑の違いについて、記事にしてご紹介しています。

1.「シャチハタ」はスタンプの名称ではありません


シャチハタと印鑑の違いの前に、予備知識としてまず「シャチハタ」の名称について解説します。

「シャチハタ=スタンプ」と認識している人が殆どですが、実はスタンプ自体の名称ではなく名古屋にある「シヤチハタ株式会社」という社名です。

同社は1965年、本体にインクを貯留する構造を持った「Xスタンパー」というスタンプを発売しました。

このようなインク内蔵スタンプのことを、ハンコ業界では「浸透印」と呼んでいます。

しかしシャチハタの知名度の高さから、一般的には「浸透印=シャチハタ」という呼び名が定着しています。


2.シャチハタは実印の役割を果たせるのか


シャチハタは「インク内蔵型スタンプ」ですが、私たちの身近にある「印鑑」とはどのような違いがあるのか。

一般的にシャチハタと呼ばれるスタンプは大量生産されていますが、これは「同じ苗字」の「同じ印面」が大量に存在しているということです。

当然重要な書類などに押す役割を任せようとすると、偽造リスクが高まります。


重要な書類に押す印鑑と言えば「実印」が思い浮かびますよね。

不動産売買や自動車の購入など重要契約時に使用するものですが、大量生産のシャチハタは同じ名前の同じスタンプが存在するので実印としては不向きです。

またこういった重要契約時、実印の代わりにシャチハタを押しても無効となります。

これは「契約書に押した印鑑が本人のもので間違いない」ということを証明をできないからなんです。


実印の使用には、自治体にあらかじめ登録が必要な「印鑑登録」の申請が必要になります。

印鑑登録をする場合、登録できる印鑑の条件はお住まいの各自治体の条例に基づき規定されています。

自治体によって多少の違いはありますが、以下のような印鑑は「登録できない」自治体がほとんどと言って良いでしょう。

・大量生産された既製の認印(三文判、浸透印)

・ゴム印など印面が柔軟なもので、押し方によって印影に相違が生ずるもの


上記の例からも分かりますが「シャチハタを実印にしたい」と役所に掛け合っても、受け付けてくれません。

また金融機関によっても基準は異なりますが、銀行印としても同様の理由で使用不可でしょう。

結局のところ、大量産品のスタンプで誰でも買えてしまうので悪用される恐れがあるので、実印や銀行印として使用は危険ということなんですね。

シャチハタは回覧板に押す認印や、宅配物の受け取り確認など、あくまで「確認印」としての用途が適しています。

シャチハタはインク内蔵なのでこういった用途の際「スタンプ台不要で捺印ができる」「連続捺印ができる」のがメリットと言えます。


3.印鑑は実印や銀行印に使える


その一方で、「印鑑」は一体シャチハタと何が違うのでしょうか?

印鑑は…


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続きはこちらのページより、お読みいただけます。

匠印章辞典|「シャチハタと印鑑の違いとは?実印として使える?」
https://www.inkan-takumi.com/dict/shachihata_chigai.html

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