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きゅうりいろいろ

夏が近い。
そう思うのは、きゅうりの頂き物が増えたからだろうか。
友だちとジビエカレーを食べに行った古民家カフェ。
自家製野菜も販売されてて、野菜は1袋100円、きゅうりは0円だった。
「オバケみたいでしょ~w オバケきゅうりならいくらでも持ってって!何本いる?」
そう言って、お店の奥さんが4本も持たせてくれた。
さぁて、こんなにたくさんあると、食べ方のバリエーションも工夫が必要だ。

きゅうりのレシピは農家に聞け!

初日、2日目くらいはシンプルにいただいた。
サラダにしたり、味噌をつけて食べたり。
新鮮な旬のお野菜は、何より美味しい。頂き物ならなおさらだ。
(とはいえ、さすがに飽きてくるよね……)
そんなわけで、食いしん坊仲間に知恵を求めてみたところ、こちらのブログを紹介された。

農家さんだからこそ、だろうか。
季節ごとにめちゃめちゃ採れるであろう野菜を、いろんなお料理にされている様子。
とにかくレシピの種類が豊富で、材料別のテーマ見出しもわかりやすい。
きゅうりだけで47トピックもある。
今日はこの中で気になったものをやってみようか。
そう思って見た中で、最も意外で目を引いたのがこちら。

なんと、きゅうりを煮る!?
しかし写真を見ると、グリーンの半透明がとろっとして美しい。
なるほど、きゅうりは冬瓜とも親戚だもんね。
まだ味は想像できないけれど、なんとなくおいしそうだ。
今ある材料と組み合わせて、これに近いものを作るとしたら……
そうだ、冷凍庫に地鶏フェアで買った「熊野地鶏の鶏つくね」があるっ!
はい、メニュー決定。
きゅうりと鶏つくねの煮物、これで行きましょう。

そういえば、これ、種だったのね

きゅうりは皮をむいて種を取り除くと、青臭さが無くなり、煮物に向くようになるらしい。
不思議に思いながら、ピーラーで皮をむく。
せっかくなので、この緑の皮は炒めて塩をして、トマトサラダに加えよう。

皮をむいたら半分に割って、スプーンで種をこそげ落とす。
(なんか手の感覚が不思議……ちょっと楽しいかも)
最初、くっと差し込んだあとは、それほど力をかけなくてもスプーンがくり抜いてくれる。
中心の種部分が綺麗にくり抜かれて、ころりと落ちるのが面白い。


(この中心の部分が種かぁ)
言われてみると、今までそんな風に見たことが無かった。
せっかくなので、この種部分も、塩シイタケと梅味噌と和えて、もう1品にしよう。
今日の献立はきゅうり尽くしだけど、味はさまざまになりそうだ。

煮る方のきゅうりの身は、もう半分、縦に切っておく。
レシピでは、だし醤油だけど、めんつゆで代用すればいいよね。
後で、投入する鶏つくねからも旨みがでるはず。
味を想像してニヤニヤしながら、煮汁を作って、お鍋を火にかけた。
ふつふつしてきたら、きゅうりを投入、この淡い緑の果肉(って野菜でも言うのか?)がどう変化するか、楽しみだね!

何分かして、少し火が通ったところで、最後につくねを鍋へ。
冷凍だから、中まで温まるのにちょっと時間がかかるかな?
まぁ、待つ間に、きゅうりもほどよく煮えてくれるでしょう、きっと!

煮る作業がひと通り終わって、火を止めたところで考える。
(冷まして食べるのは、明日でもできる。今日はもうあったかいうちに食べちゃいましょ!)
我ながら軟弱な精神だが、初めて食べるきゅうりの煮物に好奇心が止められない。
いや、待て待て、もう少し冷めた方が味が沁みるんじゃないの?
そう思って悪あがき。ほんのひと手間で、もう1種類、挑戦してみることにした。

晩酌は新姫スプリッツァーで

せっかくなので、熊野地鶏のオマケでもらった新姫サイダー、晩酌にアレンジしてみよう。

思い立ったその手でグラスを取り、白ワインを半分ほどと、新姫サイダーをしゅわっと注ぐ。
名付けて、新姫スプリッツァー。
ちょっとだけくるっとかき回して味見。
さっぱりした香りと少し軽くなったワインのアルコールが気持ちいい。
さて、いただきますか?
「いただきます!」

トマトときゅうりの皮のサラダに、新姫ドレッシングを回しかける。
新姫の果汁は酸味とほろにが感が特徴だけど、このドレッシングは甘めに仕上がっている。
夏のトマトと、さっき塩炒めしたきゅうりの皮と、甘いドレッシングの多層的な味。
うん、いい感じ、新姫スプリッツァーが進んじゃうね!
きゅうりの種の梅味噌和えも、梅のさっぱり風味が夏らしい。
では、本命、きゅうりとつくねの煮物はどうだろう?

熱が通った後だから、だしと相和す落ち着いた黄緑色。
箸を通すとすぅっと柔らかい。うふっ、期待が膨らんじゃう。
口元へ運ぶと、なるほど、食感は冬瓜のようでいて、どこかにきゅうりの青さが残っている。
(少し火を止めるの早かったかな?でも、これはこれでイケる)
まだ温かいトロトロのきゅうりは、口当たりも軽く、どんどん食べられてしまう。
地鶏つくねを一緒に煮てよかった!
きゅうりをふわっと噛むと、鶏の旨みのスープがじゅわっと出てくる。
これもまた美味、新姫スプリッツァーが進んじゃうね!

ああ、夏らしく素敵な晩酌タイム。
感謝と共に、しばらく酔いにひたっていよう。
きゅうりをくださった、古民家カフェの奥さん。
レシピサイトを教えてくれた食いしん坊仲間。
素晴らしい農家ご飯のレシピを発信されているKEIKOさま。
熊野地鶏や新姫を供給してくださってる熊野の生産者の皆さま。
今宵もたべびとは、みなさまのおかげで幸せの賜りものを満喫しています。
心から感謝と愛をこめて。
「ごちそうさまでした!」

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