無頓着眉毛野郎
「前から思ってたんだけど、おリンも1回ちゃんと眉毛お店で整えてもらったら?」
これは、先日彼女から唐突にかけられた言葉だ。
前から思っていたのなら、もっと早く言ってほしいものである。
それはさておき、1番フィードバック(?)を貰いたい人からの意見である以上、こちらとしても対応しなければと、店を吟味しているところだ。
眉毛は唐突だった。
自分自身あまり気にしてこなかった部位だからである。
中学生くらいまでずっと眉毛が薄く、スケキヨ状態(今もうスケキヨなんて伝わらないんだろうな)であった。
大人になるにつれてちゃんとした眉毛になってきて、抜いたりすいたりしてしまうとまたスケキヨ状態になってしまうという懸念が無意識にあったためか、最低限セルフで整えるくらいで満足していた。
スケキヨ状態から脱却した私の眉毛は、濃い部分と薄い部分に分かれてしまっていて、それでいて形もセルフで整えていることから「全体的に気になっていた」という意見であった。
ではどうしたらいいのか、どんな形がいいのかと聞いてみると「それはわからないけど、もっと良い形があると思う」とのことだった。
とんでもない注文だが、よほど気になっていたのだろう。
仕事に置き換えるならばこれはお得意先の貴重な御意見なので、一刻も早く対応しなければならない。
この程度のことで顧客満足度を落としてしまっては、弊社の経営が危ぶまれる。
そうして店で整えてもらおうと色々調べてみている中で、ふと思うことがあった。
おそらく、私の眉毛が整っていないことより、私が眉毛を整えることに無頓着なのが嫌なのだろう。
彼女の眉毛は、定期的にお店で整えてもらっており、綺麗な形をしている。
自分がちゃんと整えている部分に無頓着な人間が気になってしまうのは、とてもよくわかるから、抵抗感なく聞き入れることができた。
実際、私も人に対して「すごい鼻毛出てるぞ」とか「その言葉遣い間違ってんな」とか「そんな時計着けてくるなよ」とか思ってしまう。
逆を返せば、今ここで眉毛を整えることは、同じように眉毛を整えている全ての人から高評価を得られるチャンスだ。
世の中には眉毛サロンなるものがあるらしい。私は彼女から教わるまで存在を知らなかった。
男性でも施術してもらえる眉毛サロンを探して、近々行ってみようと思う。
今のところ、誰にも気づかれない予感しかしていない。
おわりに
今週はおリンが担当しました。
本文に出てきた「スケキヨ」、私はぼんやりとしか覚えてなくて、ただ眉毛がない→スケキヨといじられるのが定番だったので、この記事を書くにあたりその認識が間違いないのか一度調べたんですが、
案外怖い顔してますね、スケキヨって。
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人間関係苦手、将来不安、でも野心はどこかにある…そんな思春期(Adolescent)の側面を持ちながら年齢だけを重ねた「おリン」と「生糸」がPodcast番組をお届けするスタジオ(Studio)、それがADOLESTUDIO、そういう感じです。
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次回は生糸が担当の予定です。お楽しみに…!