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時を編む

今月は時計を2本も買ってしまった。

…違う。3本買った。3本買って、1本は人にあげたから、自分の手元に残っているのが2本っていう感じだ。

1本目は、ずっと欲しいと思っていたオメガのコンステレーション。
生糸が結婚することを聞いた時からずっと「結婚式にふさわしい時計は何か」を探して、辿り着いたのがこの時計だった。

まだ結婚式には着けて行っていないが、仕事で社外の人と関わる時や、法事の時など、ある程度フォーマルな場面ですでに役立っている。

しかもオメガというブランド。
自分がずっと憧れていたブランドだ。
時計にハマった頃からの憧れ(シーマスター)とは違うものだが「オメガを着けている」という高揚感は、想像以上だった。


2本目と3本目の時計は、knotというブランドの時計。これは、彼女とペアで購入し、片方をプレゼントした。

このknotというブランド、実はちょっと前に見つけた時からずっとペアウォッチを買うブランドとして狙っていた。

というのも、knotというブランドの特色は時計のデザインだけでなく、購入方法にある。

表参道のブティックに入ると、奥の方に商品が並んでいる。
しかしここにある商品のほとんどは、まだ腕時計の体を成していない。

文字盤がいっぱい並んでいて、ストラップもいっぱい並んでいて…全て規格が統一されている。その中から実際に手に取って組み合わせながら、自分の1本を探していくスタイルだ。

この特色が生む効果は絶大で「選ぶ楽しさ」や「買った時計への愛着」が増幅される工夫が凝らされていると感じる。買ってからだけでなく、買うまでも充実する。すばらしい工夫だ。

時計オタクとしては、knotデートがしたすぎてずっとウズウズしていた。それがようやく実現したのが先日のことだ。
「時計を買ってあげたい」ではなく、もはや「時計を買わせてほしい」のだ。

時計オタクにとって、ペアウォッチとはパピコみたいなものだ。相手にも引け目を感じてほしくない。シェアしたくて買ってるんだからもう半ば押し付けてるみたいなものだ。
こっちが申し訳ない。

そんな気持ちを極力隠しながら、自分と彼女の時計を選んでいく。
自分の時計を選ぶときも、彼女の時計を選ぶときも「この組み合わせめっちゃ良いね」とか「これすごい似合ってるね」とか、2人で話しながら選んでいく。

至福の時とはこのことか…と、まさに有頂天であった。

…というような感じで、今月買った時計は3本にもなってしまったが、1つ1つに意味があって、全ての購入が大事な思い出になったから全く後悔はない。

「縦の糸はあなた、横の糸は私」

あまりにも有名すぎるフレーズだが、改めて本当に良い言葉だと思う。

自分がいて、友達だったり恋人だったり…大切な人がいて、それぞれが自分の時間軸で生きている。

ともに過ごす時間は、糸が重なるところ。
その重なりが多くなればなるほど、大きな布を織りなす。
どんな大きさ、どんな模様の布になるか、楽しみと不安のなかでひたすら「時を編む」ということを続ける。

やっぱり時間っていうものは特別で、それを計る時計もまた、自分にとっては特別なものだ。

そんなことを感じられた5月だった。

後悔なんて全くないけど、何かの間違いで今月のクレジットカード引き落としは免除にならないかな…とは思っている。

おわりに

今週はおリンが担当しました。

オタクトーク全開&真面目語りですみません……

今回の記事は1時間くらいで書き上げました。その分の熱量と集中力でかけたので、おもしろおかしいわけではないけど、良い内容にはなったのかなって思ってます。

Podcastは生糸と一緒にもっとゆるくて楽しい会話を繰り広げてるので、是非一度遊びに来ていただけると嬉しいです、よろしくお願いします!

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次回は生糸が担当の予定です。お楽しみに…!

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