気まぐれ俳人
以前、せのびカフェで「無季自由律俳句」を考えて講評するという企画をした。
無季自由律俳句とは、種田山頭火に代表される詩人が詠む、季語も字数制限もない俳句のことだが、この企画が以外に面白かったので、また作ってみることにする。
一句目
こないだ電車に乗っていると、小学校高学年くらいの男の子三人くらいが、真ん中の男の子が好きなゲームの配信かなにかを見つめていた。
片方の隣の男の子は見つめるが、とても興味がなさそうという様子を見て、あー子供の頃ってこういうのあるよなと思った句。
子供の頃の興味ってある程度揃いがちだけど、時々会わなくて、でも友達はそんな様子も意に介さず自分の好きなものを見る。
興味のない子も友人の画面を見るしか時間をつぶす方法がなく、そんな空間が生まれる。
575になっている気がするが目を瞑ってほしい。
二句目
居酒屋で飲んでいて、ラストオーダーも終わり最後にテーブルに残った一皿を見つめながらだらだらとグラスを傾けて話す、あの時間。
これ最後誰がたべるのかな、でも店にはまだちょっといたいし食べきったらあれだしな、という葛藤を脳内の2%くらいで考えながら、あたかも気にしてないですよという顔でおしゃべりしているあの時間。
三句目
夕方すぎのスーパー。お惣菜売り場で小気味よく値引きシールの貼られていくその様子を見てじっと伺う。
あたかも興味ないフリをしてうろつく自分の情けなさに恥ずかしさを感じつつも、それを手にできた時の達成感と満足感。この感覚は大人になっても消えることはないだろう。
というわけで今回は即興で3句詠んでみました。
自由律俳句、なんだか参入障壁の低いものみたいに思われているかもしれませんが、本来は相当難しいはず。
それっぽく作るのと名句をつくるのには雲泥の差がある。
ホントはこんな講評自分で作って自分でやるなんて悲しいけれど、私は詩人でもないので、こうして自己解説するしかない。
早く有名詩人になりたい(嘘
おわりに
今週は生糸が担当しました。
何も思いつかず、2秒で書き上げました。
はい、そうです。この毎週土曜更新記録を絶やしたくないのです。
バトンをつなぐ、それも大事なことです。
Podcastはちゃーんと準備しているので、安心してお聴きください。
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人間関係苦手、将来不安、でも野心はどこかにある…そんな思春期(Adolescent)の側面を持ちながら年齢だけを重ねた「おリン」と「生糸」がPodcast番組をお届けするスタジオ(Studio)、それがADOLESTUDIO、そういう感じです。
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次回はおリンが担当の予定です。お楽しみに…!