5歳のパーソナルスペース
お久しぶりです。仕事で大きなトラブルが続くなど時間がなかったため、しばらくぶりの更新になりました。
さて、今回のテーマはパーソナルスペースです。おさらいになりますが、私の長男は自閉症かつADHDでして、なかなか気難しい性格です。
果たして彼にはパーソナルスペースという概念があるのか、そこに触れてみたいと思います。
みなさん、自閉症ってどの様な印象をお持ちでしょうか?
自分の殻に引きこもっている、そんなイメージを持ってませんか?それはある意味正解です。
自分の殻、これは言い換えるとこだわりです。ポジティブに変換すると『自分』をしっかり持っていて、ブレない。そんな男らしさも備わっています。
しかし、コミュニケーション力が著しく低いという事とは異なります。
性格の合う子供とは仲良くするし、大人に挨拶も出来ます。
そんな彼。パーソナルスペースがあるのか、というのが今回の報告になります。
まぁ、当たり前の事なので結論から言いますが、パーソナルスペースはあります。ただし、一般的な子供とは違います。
少人数だと仲良く遊べるにも関わらず、人数が増えると輪からはみ出る場面が見られます。
それはなぜか。ADHDの子は、人の話を聞く事が苦手。自分が会話の中心にいないと、集中力が切れ自分の世界に入ってしまい、今何をしている時間なのか分からなくなります。
これにより、多数の人と何かする場面を苦手に感じるようになり、人と距離を置く(パーソナルスペースが狭まる)ものと感じております。
ではこの狭くなったパーソナルスペース、どの様に広げていけば良いのでしょうか。
大人がファシリーテーターになる場面では、積極的に声を掛けてあげる事ができますが、子供の世界はそんなに甘くありません。子ども自身の力でパーソナルスペースを広げるしかありません。
その方法は、得意分野を作ってあげる事かなと私は思ってます。なぜなら、得意分野の話に対しては特に興味、こだわりを持つため、話を最後まで聞いたり、頷いたりする事ができるからです。
そして、得意な事が一つでも持てたら、それを伸ばし広げられるよう後押しをする。得意な事を伸ばして広がった分だけ、パーソナルスペースも広がっていくものと思います。
長男は3歳位からカレンダーが好きです。そして5歳になった今、体重や速度を理解出来るようになり、試しに九九を教えてみると全て覚えてしまいました。カレンダー好きが高じて数字に興味を持ち、世界観を広げる事が出来たという事です。
今後は多数の人と過ごす際に、数的な話題が出れば、話を最後まで聞きいたり、みんなに近づいて会話に参加する事も出来るでしょう。
長男の様な特性は強みでもあるので、それを利用しながら一緒に成長できればと思っている週末の夜でした
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