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逆噴射プラクティスに至る道

よくきたな。おれは普段猫を撫でたりMMOをやったりしているが勢いで逆噴射小説大賞に参加してしまい、自ら放ったGUNの熱さに震えているところだ。

#逆噴射プラクティス

ここには数え切れないほどの真の男が跋扈し、毎日新たな銃弾が撃ち込まれる。おれの手元には1発だけ撃ち込んだGUNが7丁。これ以上増えるだろうか?わからない。確かな事はこのGUN達はおれの魂から生まれたものだ。残弾はわからないが「まだ撃てる」とおれに語りかけてくる。

また銃声がした。ここも長くは保たない。あいつらは何を食ってあんなGUNを持ち出してくるのだ。おれは走馬灯のように、GUNが生まれた時のことを追想していた…。

…というメキシコ与太話はさておき、逆噴射小説大賞である。コロナビールをかけてパルプ小説冒頭400文字だけで勝負するあれだ。もうコンテストも終盤戦なので、ひとつここまでの自著を振り返ってみたいと思う。

投稿作は投稿作の400文字だけで判断してもらいたいので、実はこいつこういうヤツなんだ〜、この後こうなるんだよね〜みたいな説明はしない。いずれ書くからだ。なので、どういう過程を経てそれぞれを書くに至ったか、を記そうと思う。参加者の皆さんはエゲツない発想で攻めてきてて、ほんと何食ってんだって感じなんだが、それはひとえにインプットがすごいんだろうなぁと思う次第。どうでもいいけど字数制限なくダラダラ書くのすげー楽しい。

スパイン・ザ・リベンジャー

とにかく何か書くとして、なにか許せないものは無いか?というところから考えていった。ここで描いた許せないものを助けるには、超自然の力がいる、とも思った。あと普段猫カワイイとかそんなことばっかり言ってるので、そういう要素は一切排除するのだ、という感じで組み立てている。

ゲットバック・マイ・ライフ

妖怪の事を考えていたら「きさらぎ駅」を思い出した。きさらぎ駅に乗り込んで妖怪相手に無双するとかどうだろう?と思い楽しくなったが、それはただの小泉ハーンなのでやめた。しかし見知らぬ駅に迷い込むというのは捨てがたかったので「会社と別方向の電車に乗る」という別の意味で怖い事象から考えてみた。自分も色々あったので逃げたくなる気持ちもわかる。しかし別方向に行ったら外周りの人に出会って気まずくなることもあるだろうななどと考えていたらこうなった。ヒロインに不穏さがある分、見た目は完全に趣味全開にした。主人公に待つのは幸せか、それとも。

ブラッドストーム・イン・ジ・アビス

「その○○!アンタまさか◻︎◻︎か!」みたいなやつが好きなので、最初に浮かんだのは大きな帽子をちらりとズラして出自を仄めかす主人公というシーンだった。だが話をドライブさせていくうちに、堂々と名乗らせてしまった。帽子だと泳ぐ時抵抗大きそうだし。ビジュアル面では碧のタマミズ(FF14)の影響が大きい。

キュービィ・アンド・フーリィ -電脳変幻無双譚-

インドの辺境は満足に教育も行き届かないにも関わらずスマッホンだけ普及してしまい、結果住民はフェイク動画に洗脳されて無関係な旅人を撲殺しているという痛ましい記事を読んだ。つらい。せめてパルプの中だけでも黒幕に鉄槌を下したいと考えた時、正義のハッカーではありがちすぎるので、別の方向から対抗馬を持ってきたらどうだろう?という発想の元に組み立てていった。

超機神演舞マキナフェスト

ザ・ピロウズのさわおさんは自分のギターをライフルに見立てて客席を狙い撃つようなパフォーマンスをする。かっこいい。それをこれまた好きなスーパーロボットがやる光景を夢想したら凄まじいケミストリーを感じたのでこうなった。スーパーロボット同士で対決するとスポーツものになるので、バンドものの文脈に落とし込んでいる。

こちら合成害獣救助隊

自治体によるイヌネコの殺処分数はどんどん減ってはいるものの、それは単に自治体から民間の保護団体にマルナゲされているだけ。数字上達成出来ていればいい…みたいな地獄の一側面がある。という事はなんか恐ろしい生き物が溢れても「殺処分はやめろ!捕まえなさい!」みたいに言われるんだろうなというところから考えたサイバーパンクお仕事もの。福満しげゆき先生の「就職難!! ゾンビ取りガール」の影響もあると思う。あとイナズマキックやりたかった。

ヨコヅナ・フォートレス(邦題:横綱要塞を突破せよ)

逆噴射小説大賞でなぜか存在感の強い相撲ネタが降りてきてしまったやつだ。力士はでかい。つよい。めちゃくちゃでかいやつは「ワンダと巨象」みたいに登れるのでは無いか?というひらめきから何回か折り返して最終的に設定山盛りになった。そのまま登るには無理がありすぎるので精霊というオカルトを盛り込んで全ての辻褄を合わせた。登るというか完全に内部に入る気だ。コンテストの2エントリー目に相撲ネタを叩き込んだお餅の人にして「発想が多重構造すぎてヤバイ」と言わしめたのでやったぜと思いました。

未来へ

こうして書き出してみるとアイデアというのは急に降ってくるわけだが、それをうまいこと転がすにはインプットが欠かせないという事だ。だから僕がなんかダラダラしてるように見えてもそれは未来への布石であるのでそっと見守っていてほしい…などと言い過ぎるとただのクソダサ口だけ野郎なので、今後も「応募したら必ずその後仕上げる」というルールのもとに作品を作っていきたいと思う。

おれは恐らくドリトスの一片にもありつけず蜂の巣になって死ぬだろう。ここには勇者が多すぎる。だがこんな自分にもGUNが撃てるとわからせてくれた逆噴射聡一郎先生にはいくら感謝しても足りない。ありがとう先生。

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