オリオンはなぞられる
気づけば遠くまで来た、って忘れがちな昨日に立って
いつの間にかが増えて偉くなっちゃって
それでも眠くなる時があって忘れたくない今日が去って、唾棄も抱きもできなくなって頬張って
あずましさと見つめ合うのはさぞこわいだろう
けど会わないまま明日になると日々がこわいから
間違いないねって一番興奮
昂る満場のハッブル一致
なんて最高のロマンじゃん
今夜、願いかけられて通り過ぎたくてなぞられていくオリオン
君の手荷物とか悲しいとか軽くしてくれるぜ
そして空を飛びたくて両手広げて地面を蹴って明後日へ
知らないだろうけど魔法だよ
「マダハジマッテスラナイカラネ」
真面目に考えちゃうからって惑星の直列日うんぬん
偏移赤方 君にずらされちゃって
心も重力をもって君に引かれてるんならその輝きたるや宇宙のヒトフシギ
詰め込み過ぎた饅頭で顎がこわい
このへんでそろそろ濃ゆい君がこわい
なのに君かじって浅く見知ってミッケミッケ明日へのチッケ
なんて軽くテンションマックス
どうか、願いごと込めて両目瞑って繋いでいたいな
夜に意味を求めるとか、ホントかウソか、無駄なマヤカシ要らない
そして空に飛び立つと両手合わせて僕らの決まった文句だ
ナイフを持つ理由ならほら、そこかしこ散らされるのに
今夜、願いかけられて通り過ぎたくてなぞられていくオリオン
君の手荷物とか悲しいとか軽くしてくれるぜ
そして空を飛びたくて両手広げて地面を蹴って明後日へ
知らないだろうけど魔法だよって2度目はないのだ
ほのじオリオンに見立て準えていく明け方の君と僕だ
またとないこの夜、名前をつけた流星前夜でどうかな
やがて吹き出す風に見慣れない雲が運ばれて今日は去っていく
知らないだろうけど魔法だよ
文字数と熱量は比例しない、一等星がまた光り出す
「マダハジマッテスラナイカラネ」