カタルシス 4

Yes,

と、うなずくゲリーさん。

オーマイガ.
高尾の駅であらわれた密度のことなる異次元は、わたしをここへと連れてきた。
この空間に入るには、わずかなずれが必要だった。

ずれから始まる人生のリフレイン。

なんてこと。

この人はいま、「わたし」をみている。
「わたし」に視線をくれている。

いま、生きている人に。

みられたの、はじめて。


Ⅳ 皇帝
偉大なる父性

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