回想録 17才ただ眠らせてほしかった

17才

周りが浮浪をチクったことによる保険室の先生の誘導で、カウンセラーのいる心療内科に通わされる運びになった。

病院の先生は、うーん。。。と、考えた末に言ってくれた。
「本当はこういうことは出来ないんだけどね、、、いいよ。特別に。ここから学校に通っても。入院という形にはなるけれど。逆に言えばその形をとることで、あなたを守ることが出来る」

ちょうど、児童保護法?かなにかが改法され、18才未満は法的になかなか守られる感じになった時だった。

それで風向きは、ものすごく変わったけれどもだがしかし。

びっくりした。
こんな嘘でしかないような現実を、まさか信じてもらえるなんて。(もちろん今生からの現実ね)

びっくりした。
なんの因果もないことなのに、助けようとする人がいるってことに。

本当に本当に、びっくりした。

そのうえで、できる限りの提案をしてくれた先生の心に、今でも泣いてしまうし感謝している。

その話は学校で会議が行われ、そこに親が呼ばれる形になった。

絶対の秘密だった陰部が、永遠に人にみられるはずのない内臓が。くるっと一気に反転して、光のもとで照らされる。台の上に差し出される。

こんなことが起こるんだ。。。この恥ずかしさに耐えられる?現実だって信じられる?無理でしょうよ本当に。

このときほど、睡眠薬があってよかったことはない。オーバードーズでもなんでもいい。この時間だけは限りなく、意識をなくす他になかった。

前生も今生も全員だまれ。まさに鎮まれ。

17才。
状態は致死量にたっしていた。
身を投げ出す場所ばかり探していた。
なくなった歳にオーバーラップし追い越してゆく、このあたりの数年は。

しにたいとは思ってなかった。
ただ、眠らせてほしかった。


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